最終更新 2020.5.3
当ブログで取り上げた「出雲と大和」特別展は、新型コロナウイルス感染症防止対策のため、2020年2月26日をもって終了となりました。
空前絶後の特別展であり、見れたのは本当に運がよかったです。
無念にも見れなかった方は、せめて雰囲気でも味わっていただければありがたいです。
<(_ _)>
ようこそ(^^)/
人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、令和2年は、知る人も知らないメモリアルな年です。
令和2年は、日本書紀が完成してから1300年だそうです。
( ゚Д゚)
それを記念して、令和2年1月15日(水)から3月8日(日)まで、東京国立博物館で、「出雲と大和」特別展を開催しています。
夢にまで見ていた我が国の古代史を彩る数々の国宝や重要文化財が、一堂に会しています。
こんな機会は、今世紀中にないというくらいの充実ぶりです。
管理人は、古代史ファンです。
感動のあまり、涙で目が曇っています。
4回も回ってしまいました。
門外不出非公開の奈良県天理市「石上神宮」の「七支刀」が見れるなんて!
ポンコツ古代史ファンとして、見るべきポイントをリポートします。
絶対絶対お得です。
わずか1,600円で、見れるなんて奇跡です!
1 出雲と大和特別展は空前絶後の奇跡の展示!
「出雲と大和」特別展は本当にすごい展示会です。
管理人は、1月24日に行ってきました。
何がすごいかって、普段みられない日本の至宝が、一堂に会しているのがすごすぎます。
さすがは、国内最高最大の博物館だけあります。
諸外国で言えば、大英博物館、ベルサイユ美術館、スミソニアン博物館、故宮博物院などと同格です。
国内の古代展示品は、年月が経っていることもあり、また宮内庁や文化庁や大学や自治体や寺社で保管していることが多く、一般公開がとてもレアです。
また、これだけの展示物を現地で回るとしたら、優に1か月から数か月はかかると思います。
出雲と大和と簡単に行っても、とても広いです。
管理人は甘く見て、奈良県桜井市の箸墓古墳や纏向遺跡をいっぺんに見ようとしたことがあります。
遠い遠い!
ひいひいいいながら歩き回った記憶があります。
とても回り切れるものではありません。
これだけの展示物を現地で見て回ろうとしたら、交通費や宿泊費を計算すれば、夫婦で優に数百万円はかかるはずです。
実は退職後は、何年もかけて妻と見て廻ろうと、何年も前から計画しています。
妻は興味ないと言ってますが。
(´Д`)
それがたった1,600円で見られるとは!
奇跡といっていい空前絶後の展示会です。
感激で涙が止まりません。
2 見るべきポイント
一ポンコツ古代史ファンの見方であることをご了承ください。
ただし、見るからには知っていて損はない情報と思います。
展示コーナーは、4つに分かれています。
第1章 巨大本殿 出雲大社
第2章 出雲 古代祭祀の源流
第3章 大和 王権誕生の地
第4章 仏と政(まつりごと)
絶対に見ておきたいコーナーは、第1章と第2章と第3章です。
大和(奈良県)の仏像は、いつか観光でも見ることができるからです。
2-1 巨大本殿 出雲大社
入口の古代出雲大社「心御柱」と「宇豆柱」は、絶対に見ましょう。
見ないと後悔します。
圧巻です!
2000年に世紀の大発見があってから、17年間非公開でした!
これからも一般公開されるかどうかはわかりません!
島根県:特集1(トップ / 県政・統計 / 政策・財政 / 広聴・広報 / シマネスク / 2007年 / 62号)
平安時代の頃から、古代出雲大社は一六丈(48.5m)もあったと伝えられてきました。
口遊で「雲太、和二、京三」と我が国の巨大建造物No.1とされていたそうです。
雲太は、出雲太郎=出雲大社
和二は、大和次郎=奈良の大仏殿
京三は、京都三郎=京都御所太極殿
しかし、実際には現在の出雲大社は、大仏殿などよりも小さいので信ぴょう性はありませんでした。
古代人が木造で48.5mもの高さの巨大建築物など建てるのは不可能だともされてきました。
現代のように掘削機もなければ鉄骨もコンクリートもありません。
出雲大社には、「金輪造営図」という設計図が残されているだけです。
島根県:特集1(トップ / 県政・統計 / 政策・財政 / 広聴・広報 / シマネスク / 2007年 / 62号)
古事記研究の第一人者本居宣長でさえ、「心得ぬことのみ多かれど、皆ただ本のまゝ也、今世の御殿も、大かたの御構は、此図のごとくなりとぞ」と玉勝間に記録しています。
さすがは世紀の大学者です。
疑問には感じるが、記録として残されているのなら、後世事実が明らかになるだろうと予言したわけです。
ところが2000年に出雲大社境内拝殿と八足門の間に「金輪造営図」に描かれていた柱の一部が発見されました。
真ん中の柱が心御柱、その周りを囲む柱が宇豆柱です。
真実が明らかとなりました。
それが、まさか出雲大社から持ち出して、展示してあるなんて!
( ゚Д゚)
この「金輪造営図」を基に大林組が復元したミニチュア版も圧巻です。
島根県:特集1(トップ / 県政・統計 / 政策・財政 / 広聴・広報 / シマネスク / 2007年 / 62号)
本居宣長が予言して200年以上経って、「金輪造営図」が真実であったことが明らかとなりました。
我々の遠い遠いご先祖が、1000年以上も前に48.5mもの建築物を築いていたと想いを馳せるだけで、ワクワクします!
2-2 出雲 古代祭祀の源流
ここのポイントは、加茂岩倉遺跡と荒神谷遺跡で発見されたおびただしい数の青銅器、銅矛、銅鐸、銅剣の数々です。
古事記ではなぜか出雲のことに1/3もページを割いています。
それだけ飛鳥時代に出雲を重要視していたことがわかります。
しかし、残念ながらこれまで出雲の古代史を裏付ける発見はほとんどされていませんでした。
出雲は史実ではないという説も有力でした。
ところが、1984年に農道工事中に世紀の大発見がなされます。
荒神谷遺跡から、銅剣358本、銅矛10本、銅鐸6個がまとめて発見されました!
それまで、我が国で見つかった銅剣は、全部で300本程度だったのが、まとめて358本です。
世紀の大発見と出雲の勢力の大きさが明らかとなり、古事記の信ぴょう性が一気に高まりました。
その本でしか見れなかった荒神谷遺跡の銅剣が目の前に!
銅剣が、192本(管理人が数えたので、間違っているかもしれません。)以上も並べて展示してあります!
感動!(´▽`)
圧巻!( ゚Д゚)
絶賛!(^^)/
もちろん、一括国宝指定です!
さらに世紀の発見が続きます。
荒神谷遺跡からわずか3.3㎞離れた加茂岩倉でも世紀の大発見がありました。
平成8年10月、道路工事中に銅鐸が一度に39個も発見されました。
これが全部展示されています!
感動なんてもんじゃないです!
銅鐸って、本当に青銅色しているのにびっくりしました。
そしてその不思議な形。
(出雲と大和特別展チラシより)
何に使われたのかは、いまだにはっきりとはしていませんが、サンプルの現代銅鐸が別室に展示してあります。
叩くといい鐘の音がします。
なにか祭礼の儀式で使われたことは間違いありません。
また、銅鐸には必ず2つの穴が開いています。
よおく見てみると顔に見えてきます。
破邪の顔、魔よけに使ったのではないかとの説もあります。
すごいのはこればかりではありません。
銅鐸に一部には、ウミガメ、鹿、トンボなどが描かれています。
古代人が何を想って書いたのだろうかと思うだけでワクワクします。
こちらも平成20年に一括国宝入りです。
2-3 大和 王権誕生の章
ここは、この特別展示会のメインディッシュのコーナーです。
古代史ファンなら誰でも知っている至宝の数々が展示されています。
下池山古墳
ホケノ山古墳
メスリ山古墳
黒塚古墳
鳥の山古墳
宮山古墳
巣山古墳
五條猫塚古墳
藤ノ木古墳
はあはあ!すごすぎる!
なにもいえねええ!
(´▽`)
でかした!東京国立博物館!
もう4,000字です。
とてもスペースが足りません。
後編を別途UPします。
なお、このコーナーには秘宝中の秘宝島根県神原神社古墳「三角縁神獣鏡」がさりげなく展示されています。
おおお!( ゚Д゚)
見学者もあまり気づいていません。
というか、気づけよ!
それと石上神宮の七支刀もよく見ろよ!
( `ー´)ノ
二度と見れない至宝中の至宝です。
残念ながら古代史ファンではない方は素通りしています。
三角縁神獣鏡は、魏志倭人伝において、卑弥呼が魏より賜った100枚の鏡ではないかと推測されています。
しかし、国内には三角縁神獣鏡は500枚以上発見されていて、中国にはほとんど発見はされていません。
この三角縁神獣鏡により、卑弥呼は実在したのかどうか、古代史最大の謎が明らかとなるかもしれません。
そんな数ある三角縁神獣鏡の中で、唯一中国の年号が入った鏡が、島根県神原神社遺跡から発見された三角縁神獣鏡です。
しかも神原神社遺跡は、銅鐸が39個発見された加茂岩倉遺跡と目と鼻の先です。
「景初三年」と刻まれているのがわかります。
239年(魏の元号)です!
おおおおおお!
1800年近い前の鏡が目の前に飾ってあるぞおおおお!
なお、卑弥呼の時代は250年から300年の間とされています。
卑弥呼の墓は、箸墓古墳説が有力ですが、古事記にも日本書紀にも一切書かれていません。
なぜ島根県で発見されるの?
古代史はまだまだ未知なことでいっぱいです。
現在箸墓古墳では、宇宙線(ミューオン)を使った古墳内部の非破壊調査を実施しています。
宮内庁より天皇陵は立入禁止となってきましたが、少しずつ調査ができるようになってきました。
はたして、箸墓古墳に高貴な人物が埋葬されているかどうか、もしされているとしたらそれは卑弥呼かどうか?
世紀の発見がなるか大注目です。
その際にも神原神社古墳の三角縁神獣鏡が大注目を浴びることは間違いありません!
はあ、感動です!(´▽`)
3 まとめ
足りない!
どうしてもスペースが足りません。
この続きは、次回必ず書きます!
書かせてください!
みなさんもこの機会に、絶対絶対東京国立博物館にはせ参じましょう!
(出雲と大和特別展チラシより)
後悔は絶対ありません。
前半の見どころは、出雲大社「心御柱」と「宇豆柱」と荒神谷遺跡と加茂岩倉遺跡です。
絶対見逃さないでください!
ブログと古代史に愛と真の情報を
これが見たくて、今月5回目の東京です。
妻も娘もほっぽり投げて来ています。
出雲と大和特別展はそれだけの価値があります。
それでは
⇩続編書きました♪よろしければご覧ください。
アクセス
念のためですが、JR山手線上野駅(上野口)から、正面を右側に500mほど歩いてください。
国立西洋美術館の奥に位置しています。
広大な敷地です。
都心にこんな緑豊かなエリアをしっかり確保しています。
大東京の凄さがわかります。