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お金を貯めて、人生を豊かに生きるヒントを提供する当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、以前情報提供した通り、全国証券取引所では、日本の株式投資をもっと敷居を低くし、個人投資家を増やす株式売買大改革を進めるため、2007年11月に「売買単位の行動計画」を策定しました。
これまで株式売買の単位が、100株や1000株など揃っていなくて、買いづらく、しかも投資単位が高くなってリスクも高まることから、売買単位を100株単位に統一するものです。
この100株単位への移行期限が、いよいよ2017年10月1日で、完了します。
この改革により、今後個人投資家にとっては、株式投資に大きなメリットとデメリットを及ぼすことになることが想定されます。
誰も経験したことのない未知の世界で、今後どのように株式運用を行っていけばいいのか、戦略が重要となりますが、私の知りうる限りでは、誰も答えを持っていません。
誰もが固唾を呑んで様子を窺っているのが、現状ではないでしょうか?
暫定版の新たな株式売買のベターな運用法を思案してみましたので、報告します。
あくまでも管理人の考えです。
投資は自己責任でお願いします。
1 100株単位での売買の目標
株式は、業績や思惑によって、株価の適正価格を市場(参加者の相対的な意思)が判断します。
毎日それも瞬間的に株価は変動しているので、この変動が怖くては、株式取引に近づくことはできません。
イワシの頭としっぽはくれてやれ!
見切り千両
という格言があるとおり、そこそこの底値で買い、そのこそこの高値で売るのが株の本質だということを表しています。
100株単位にする理由は、売買単価をできるだけ50万円以下に抑えるようにするためです。
50万円以下では、誰もが買いやすくなり、しかも値幅が小さくなって、変動リスクが減り、安心して株式投資ができるとの目論見です。
激しい売買を好む方にとっては、実は残念な大改革です。
2 大改革によるメリット
メリットは、何といっても高くて手の出なかった株式が、購入できるようになることです。
現在東証一部上場で、日本一高い株は、キーエンス(6861)です。
2017.8.23現在、1株56,580円です。
100株でも565万8,000円もします。
残念ながら50万円以下には収まりません。センサーなど計測機器の制御に絶大なシェアを持っています。
精密機器類やFA関係機器などはセンサーによる制御なしには動きません。
これからも高値を維持することでしょう。
ただし、キーエンスなどは例外中の例外で、10,000円を超える株は、ファーストリティング(ユニクロ)、良品計画(無印良品)、任天堂、ファナック、ニトリなどごくわずかです。
値嵩株を1/10で購入できるようになったというところは、大きな改革の成果です。
値嵩株は、例示したとおり、日本を代表する企業が多く、業績は揺らぎなく、成長している企業です。
配当もそれなりに高いので、安定して持っていれば、高配当をもらいつつ、じわじわと株価が上がることも楽しみとなります。
王道のような株式投資です。
まさに全国証券取引所の目論むところです。
3 大改革によるデメリット
反対に大きなデメリットは、いわゆる低位株の場合、分割ではなく株式併合して、無理無理100株単位で50万円以下に抑えるようにしたところです。
1/10株式併合とは、1,000株を100株にすることです。
株価は10倍となりますが、持ち株は100株となるので、理論的には変わりません。
ただ、株主としては、相当に腹が立ちます。
私の持っている腐れ建設株も1/5の併合を行いやがり、11,000株も持っていたのに、わずか2,200株となってしまいました!!!
一度でいいから、万株主になりたいと、採算を度外視して買ったのに、こんな結果が待ちまえていたとは、衝撃を超えて唖然としました。
聞いてないよおおおおおおお!
低位株は、重厚長大企業が多く、業績に劇的な変化の少ない株が多いです。
そのため、市場の関心も低く、長年低位で放り投げられている株が多いです。
しかし、一方で、低位株は資金が少なくとも買いやすいので、どんと買って株価を吊り上げることも可能です。
いわゆる何らかの意図を持った仕手株となりやすく、ある日株価が2倍、3倍と跳ね上がることがあります。
併合となると、株価を吊り上げる資金が約10倍となり、なかなか思惑通りに操作することができなくなります。
低位株は配当のないところもあり、株価の動きもなければ、万年同じ位置にいる株になってしまう可能性があります。
今回の大改革の最大のデメリットは、低位株を買っても動きが悪くなることだと思います。
4 戦略(タクティクス)は?
戦略は、やはりインカムゲイン(配当益)をしっかり確保でき、しかも低予算で購入し、値上がり益を求められる株を購入することになります。
そんな株あったら教えてくれ!
といいたくなるのは、私の方です。
市場に集まるみなさんは、魚の目鷹の目で、目を剝き出しにして、もっとも値上がり益のある株探しに懸命です。
そういった方々に対抗できる術を私は持っていません。
常に新聞やネット情報、専門誌、そして自分の仕事や生活の範囲の中で、経済に関心を寄せ、これはと思う株をセレクトし、長期投資するのが、個人株主の戦略の王道ではないでしょうか。
5 まとめ
いかがだったでしょうか。
2017年10月1日から、突然株価の額面が急に10倍になりびっくりする方は多いかと思います。
ただし、2015年12月17日の時点で、73%の株式はすでに対応済みです。
株式投資で一番大切なことは、とにかく損をしないことです。
有名な株を買えるようになったと飛びついては、痛い目に遭うのがほとんどです。
株価が上がる基本は、業績が上向きであることが一番のポイントですので、これからも業績を伸ばしていくことが見込まれ、かつ、実際には安いと思われる株を購入し、配当益を楽しみながら、じっくりと長期投資で成果を上げるのがポイントと思います。
今後は低位株でのギャンブル相場となる株は、ぐっと少なくなり、リスキー勝負を好む方は、少し楽しみが減るかもしれません。
株式投資はくれぐれも自己責任でお願いします。
それでは