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人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、みなさんはアマナ(amana)(2402GRT)という企業をご存じでしょうか?
ネットなどのフォトにamana imagesとクレジットが付してあるのを見かけたことがあるかと思います。
日本最大級のストックフォト企業がamana(2402GRT)です。
ストックフォトはなんと1億2千万点にも及びます。
そのアマナが、株式買い取りによる株式の非公開化を行うため、上場を廃止すると2023年10月26日に発表しました。
330万株を1株に株式併合し、非公開化(スクイーズアウト)します。
残った少数株株主には、なんと1株22円で金銭買い取りする処置です。
一夜にして、株価の価値が1/13.95に下がります。
売り!売り!が殺到し、当然のごとくストップ安です、
アマナは、株主優待族にとって魅力ある銘柄の一つでした。
管理人も危なく2022年に買う寸前までいきました。
業績が危うい銘柄は、いくら株主優待がお得でも手出し無用です。
みなさんもお気をつけください。
1 アマナの株主優待
アマナの株主優待はユニークです。
北海道の新米が進呈されていたそうです。
東川町産のゆめぴりか新米だそうです。
過去形なのは、2023年10月26日に突然の株主優待の発表があったからです。
2022年12月31日を基準日とした当社株主名簿に記載又は記録された1単元(100株)以上保有する株主の皆様を対象とした株主優待の提供をもちまして、株主優待制度を廃止させていただくことにいたしました。株主の皆様におかれましては、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
第三者割当による新株式発行及び定款の一部変更、 親会社、主要株主及び主要株主である筆頭株主の異動、資本金及び資本準備金の額の減少 並びに株式併合及び単元株式数の定めの廃止についてのお知らせ
3年以上で、新米6㎏とは、株主優待族にとっては好物であったことは間違いありません。
2 管理人とアマナ株
管理人がアマナを知ったのは、2022年秋頃です。
管理人がとても刺激を受ける或るファイヤーくんのブログで知りました。
ファイヤーくんは、2019年に家族名義で100株ずつ200株アマナの株式に投資したそうです。
今では、毎年計12㎏の新米の株主優待は、家計を助けるありがたい優待ということでした。
管理人はアマナへの投資を悩みました。
(株)アマナ【2402】:株価チャート - Yahoo!ファイナンス
2022年秋頃のアマナの株価は600円前後だったので、100株で6万円ほどの投資です。
ネットでは北海道東川産の新米は5㎏で3,000円前後です。
ということは、2㎏だと1,200円、4㎏だと2,400円、6㎏だと3,600円程度です。
1年未満だと利回り2.0%、1年以上だと利回り4.0%、3年以上だと利回り6.0%となります。
2024年3月期で株主優待を終了するオリックスでさえ、優待Bコースの中の新米は、秋田県あきたこまち6㎏です。
相当に魅力を感じました。
成長を期待するグロース株の株式投資は無配当でも止むを得ません。
しかし、赤字続きの会社の優待には二の足を踏んでしまいます。
アトムのような飲食店株は、株主優待をばらまいて、より多くのお金を落としてくれることを期待しての株主優待を行っているので話は別です。
むしろ営業利益を上げるために株主優待を行っています。
しかし、アマナと北海道東川町との関係は業績とは全く関係がありません。
調べてみるとアマナの2022年12月期決算では、1株当たりの純利益が△492.06円、2023年12月期も△201.26円(見込み)となり、業績は極めてよくありません。
自己資本率は、-34.31%(2022.12月期)と危険水域を超えています。
また、2020年12月から債務超過に陥り、ようやく2022年3月に債務超過解除となるなどぎりぎりの上場基準となっています。
それでも、なぜか株価は凪のように600円前後と不思議でした。
株主優待族が買い支えてくれたからかもしれません。
とても今からでは買えないと断念しました。
3 逃げ切ることはできたが
それでも管理人は新米があきらめきれず、アマナの株価の動向はウォッチングしていました。
(株)アマナ【2402】:株価チャート - Yahoo!ファイナンス
逃げ切るチャンスは2回ありました。
1 3月30日 上場廃棄期間解除
2 5月15日 監理銘柄指定の見込みのお知らせ
3 6月 1日 監理銘柄指定見込み解除のお知らせ
4 8月 突然の爆上げ(謎)
アマナは2018年と2020年の2回、不適切な会計処理があったにもかかわらず、2022年12月にも不適切な会計処理が発生しています。
特別調査委員会の調査報告書におきましては、不適切な会計処理の原因について本件事案及び本件追加事案それぞれの個別事象についての発生原因や、より早期に発見できなかったことについて原因の分析に加え、2018年、2020年の過去二度にわたり不適切な会計処理が発生し、それぞれについて調査がなされ、再発防止策等を講じていたなかで、今回の繰り返しの不適切な会計処理を招いた根本的な原因として、内部統制及びガバナンス上の問題点の指摘を受けております。
(開示事項の経過)第53期有価証券報告書の作成及び提出ならびに 当社株式の監理銘柄(確認中)指定の見込みに関するお知らせ
こんな怖ろしい企業を3年以上保有し続ける自信がありません。
2023年8月の突然の爆上げには、仕手の臭いがプンプンしました。
米がもらえるからといって、近づいちゃいけないと思いました。
6月1日の監理銘柄指定解除のお知らせの際と8月の謎上げの際に損切りでも最小限に被害を抑えることはできたはずです。
でも3年以上保有の株主は米が6㎏以上もらえるからという縛りとなってしまい、身動きができなくなったことでしょう。
4 ファイヤーくんの損失額
ファイヤーくんは、これまで新米を44㎏ほどもらっているので、その額はざっと26,800円ほどになります。
2019年のアマナの株価は、750円前後のBOXにありました。
ざっと120,000円から130,000円の損失となります。
新米の株主優待狙いで120,000円の損失とは、踏んだり蹴ったりだと思います。
一昨年から優待狂いしている管理人には耳に痛い教訓となりました。
管理人も最近突然爆上げした株の売却に失敗してしまい、とても後悔しています。
騰がるとどうしても欲が首をもたげ、売るに売れません。
結局一過性のピークとなり、また通常通りの株価に落ち着いてしまいました。
アマナにあることはかなり特殊ですが、株主優待廃止による暴落は少なくありません。
優待投資はお気楽といいますが、決してそんなことはありません。
細心の注意が必要です。
5 まとめ
アマナのIRを見ると、個人投資家は近づいてはいけない銘柄であることがよくわかります。
業績が悪く、不適切な会計処理を3度も繰り返し、挙句の果ては突然のスクイーズによる上場廃止です。
株主優待を餌に株価を釣り上げていたかのごとくです。
株式投資の際は、よほどのことがない限り、投資する企業のIRをよく読み、財務分析や将来性、競合相手の動向などを理解した上で投資しないと、大切なお金を無駄にしてしまうことになりかねません。
まあ、管理人も大失敗ばかりやらかしています。
昨年は極楽湯(2340)では大失敗をやらかしてしまいました。
アマナと同じように上場廃止の可能性が生じ、監理銘柄になろうかという状況となったため、株主優待(極楽湯入浴券)をあきらめ、30年ぶりに損切りを行いました。
ほっとしたのもつかの間、監理銘柄指定から外れ、株価は騰がっています。泣
220円の損切りが、389円に上がってしまいました。(2023.10.26現在)
また、東京個別指導学院(4745)も優待を廃止したので損切りしたら、騰がっています。
ナカバヤシ(7987)も減配と将来性のことを考え、7年間持ち続けましたが、泣く泣く損切りしました。
その数か月後、まさかの復配となり、騰がっています。
でも、アマナのように22円になるほどの被害には遭わなかったので良しとします。
極楽湯も東京個別学院もナカバヤシも結果論です。
反対に、騰がることをまったく期待していない三越HD(3099)はWバガーとなりました。
優待を改悪しQUOカード欲しさに保有しているひろぎん(7337)は、1.5バガーとなりました。
くれぐれも株主優待を目的とする株式投資でも、最低限のIRは調べた上で、株式投資を行われますようお願いします。
株主優待も自己責任です。
優待廃止となって阿鼻叫喚となっても、上場廃止となって紙切れとなっても、すべては自己責任です。
ブログと株式投資と株主優待に愛と真の情報を
それではまた