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お金を貯めることを通じて、人生を豊かに生きるヒントを提供する当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、最近、老後破産という言葉を耳にしたことはありませんか?
何不自由なく働いていたサラリーマンが、退職後些細なことがきっかけで老後破産に追い込まれてしまうそうです。
その数なんと200万人!
65歳以上の老人は3,200万人ですので、実に16人に1人が破産状態にあるということです。
現在の65歳以上の人は、年金改革法前の人たちで、年金は60歳以上から支給され、また、退職金もたんまりもらっていた人たちです。
人生の成功者を絵に描いた人たちが、破産し、夢も希望も失い、死を待つだけの日々を心待ちにしているなど想像もつきません。
若い世代の方々は、そんな先のこと心配してどうする!と思われると思います。
その通りです。
管理人も若い頃は、自分が老人になることなど想像もしていませんでした。
だんだんと年を重ねていくと、少しずつ体力的な衰えを感じてくるようになりました。
永久歯は失う(インプラントは悩んでいます。)
老眼になる(まさか遠近両用めがねのお世話になるとは、不便です・・・。)
白髪が混じる(幸い禿げにはなっていません。)
お腹は出る(RIZAPの成功者が未だに信じられません。CGじゃね?と思ってます。)
とまだ50代の自分が、60代、70代、80代の自分を想像してみろといわれても想像もできません。
20代、30代の方が、60代を想像しろというのと同じです。
しかし、人生を歩むには、先々のことを見通せるライフプランが絶対に必要です。
今回は、老人破産の一番の原因である住宅ローンの返し方について考えてみます。
1 世代別平均貯蓄額と負債額
総務省家計調査によれば、50代の平均貯蓄額は1,802万円、平均負債(ローン)額は591万円です。
50代は、1,802-591=1,211万円の流動資産を持っていることになります。
これを多いか少ないかと考えると、60代及び70代に比べ、あまりにも少なすぎます。
60代 平均貯蓄額2,312万円 平均負債額220万円 流動資産 2,092万円
70代 平均貯蓄額2,446万円 平均負債額 90万円 流動資産 2,356万円
(出典:総務省 家計調査報告2016)
私の会社は、社員のライフプランへの啓発に積極的です。
若い頃は、だったら給料上げろ!と批判していましたが、今となってはライフプランが身につくきっかけともなり、とても感謝しています。
会社から口酸っぱく言われていたことが、「退職までに住宅ローンを完済し、貯蓄残高は3,000万円を超えなさい。」ということでした。
ありえなくね?と若い頃は思っていました。
何しろ管理人は結婚する33歳まで、貯蓄額は30万円しかなかったからです。
2 ライフプランの設計
ライフプランにおいて、マイホームが欲しくなるのは、世の習いです。
自分では生涯借家暮らしでいいと思っていても、40代50代となって、マイホームを持っていないということに周囲は疑問の目を向けます。
何か借金でもあるの?
慰謝料でも払っているの?
私生活が乱れているらしいね?
などとあることないことの風評が広がります。
社会というものは本当に狭いです。社内ではもっと狭くなります。
風評ばかりではなく、一生賃貸生活となれば、家賃という固定費が常に発生し、老後生活を苦しめるのはまず間違いありません。
その点マイホームは、固定資産であり、いざというとき売却すれば資産として活用することができます。
また、リタイア後の長い人生に、草むしりや家庭菜園、リフォームなどマイホームがなければ、運動をかねた活動的な時間つぶしもできなくなります。
年齢を重ねるごとに持ち家派が増えていくのは、必然と思われます。(不動産の高い三大都市圏は事情が違うとは思います。)
ところが、マイホームが欲しいと思う30代40代の時期は、家族が増える時期でもあり、教育費がかかり始めます。
教育費と住宅ローンを重ねるため、月々の返済を抑える?ため、住宅ローンは長期35年払いのフラット35を選びがちです。
ここから、住宅ローン返済生活が始まります。
たいていの住宅ローン窓口では、今の年収は低くても、将来役職が上がれば収入が増えるはずですので、若いうちは無理してでも、長く多めに借入した方がいいですよと奨められます。
そこで多めに借りて、長期ローンのフラット35を選ぶわけです。
一定程度の頭金と学資保険や教育費そして住宅ローンが、30代後半から40代にかけて襲いかかります。
しかし、アベノミクスであろうと思ったより給料が上がるはずなどなく、ライフプランどおりには、人生は進まなくなります。
3 住宅ローンという返済地獄
フラット35は、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)が、債券の証券化により、直接金融機関やノンバンクが個人向けに融資できる制度であり、その最大のメリットは35年間固定金利で借入することができるという点です。
2017年8月現在、フラット35の金利は、年1.120%~年1.690%です。
私が6,500万円借入した平成17年は、10年固定金利で2.100%でした。
現在のマイナス金利の恩恵は、借りる側にあるとつくづく思います。いい時代です。
3,000万円を借入すると、毎月43,186円ボーナス259,614円の返済を35年間続けることになります。(給料:ボーナス比1:1の場合)
なお、金利はいくら低金利でも総額約613万円つきます。
満期退職時を60歳とすれば、25歳のときにローンを組まなければ、35年間のローンは現役時代の間に返せないことになってしまいます。
25歳で住宅ローンを組める人はそうはいないと思います。よほどしっかりした企業や官公庁でなければ金融機関も渋るはずです。
また、ご存知の通り年金は、65歳から受給できます。
60歳から65歳までの期間は、再雇用とか退職金の切り崩しでなんとかしのぐしかありません。
いくら雇用安定法が施行され、5年間再雇用の義務が課せられても、再雇用の平均賃金は、現役時代の1/3以下に抑えられています。
我が社の場合、約240万円程度です。税引き後は手取りで200万円程度です。
退職金の平均額は、約1,000万円ですので、5年で割っても年200万円です。
年金はサラリーマンの場合、平均15万~18万円程度です。
つまり、どうあっても、退職後は毎月43,186円ボーナス259,614円を返済できる余裕はありません。
4 住宅ローンは繰り上げ返済で、現役時代に完済すること
退職後までローンを抱えれば、生活は間違いなく破綻します。
だとしたら、できる方法はただひとつです。
現役時代に完済してしまうことです。
幸いフラット35は、一部繰上げ返済の手数料が0円です。
100万円単位でどんどん返済していきます。
返済が早ければ早いほど金利負担もなくなります。
我が家は幸いなことに妻が正社員で働いてくれていること、節約に関心があり切り詰めた生活に不満足ではないこと、管理人は貧乏な家庭で育ったせいか、ぜいたくにまるで関心がなく、耐乏生活に違和感がないことから、40代のうちに6,500万円のローンを完済することができました、
マイホームに住んで気づくことは、維持管理には金がかかるということです。
10年も経つと、貯湯タンクが壊れた、屋根の修繕が必要、トイレの温水洗浄器が不調、IH調理器が稼動しない・・・などそのつど数十万円が吹き飛びます。
ローン完了で出費0円は、ありえません。
いざというときの修繕費を貯めておくことは、マンションといっしょです。
5 まとめ
いかがでしたか。
退職後、バラ色の自由な時間が待っているなんて、夢のまた夢です。
現実には、退職しても生活するのが精一杯です。
そこに現役時代の負の遺産である住宅ローンを残してしまえば、間違いなく老後破産してしまいます。
いかに現役時代に質素倹約に努め、お金を貯めていたかが勝負となります。
それにしても60歳からたんまりと年金や退職金をもらっている70歳台が、老後破産とはどれだけ放漫な生活しているんだと怒りがこみ上げてくるのは、管理人だけでしょうか。
それでは