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お金を貯めることを通じて、人生を豊かに生きるヒントをアツく語る当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、高齢ドライバーによる悲惨な事故が相次いでいます。
先日は、法の番人たる元東京検察庁特捜部長が、歩行者を跳ね、数人を殺傷するという痛ましい事故が発生してしまいました。
この度、警察庁が発表した75歳以上の高齢ドライバーの数は、2017年末現在、全国に540万人にも達します。
このうち、認知症のおそれがあると判断された人は、なんと4万6911人に達します。
悪夢のような現実です。
認知症をわずらった高齢ドライバーが、いつ突っ込んで来るかわからない恐ろしい時代となりました。
交通事故にいつどこで巻き込まれるかわかりません。
恐怖の交通事情の実態と、身を守るにはどうすればいいのか考えてみます。
- 1 交通事故発生件数
- 2 驚愕の高齢社会への突入
- 3 高齢ドライバーの割合
- 4 高齢者による事故発生率
- 5 2017年3月道路交通法改正
- 6 認知症のおそれのある高齢ドライバーを排除できない弱点
- 7 自主返納は増えているが
- 8 路上を歩くときは命がけの覚悟で歩く
- 9 まとめ
1 交通事故発生件数
自動運転、自動ブレーキ、エアバッグの標準装備、堅牢なモノコック構造設計など、科学技術の進展は目覚ましく、交通事故による死傷者数は年々減少しています。
平成18年6,415名の死亡者数は、平成28年には、3,904名まで減少しました。
(引用:内閣府HP)
しかし、交通事故の発生件数は減少はしているものの47万件もの交通事故が発生しています。
負傷者数に広げると、なんと58万人もの人が交通事故によって被害を被っています。
(引用:交通事故総合分析センターHP)
2 驚愕の高齢社会への突入
このサイトでも、たびたび日本の人口はどんどん減少していくことに触れています。
人口が減少するということは、相対的に高齢者の人口が増えていくことを意味しています。
平成67年(約40年後)、我が国の人口はピーク時より2,800万人も減って、人口1億人を切ることが予測されています。
一方で、高齢者(65歳以上)の数は、38.0%を占めるまでとなります。
管理人はすでに存在しませんが、今20代以上の人たちが高齢者となる頃、日本は人類がかつて到達したことのない超高齢社会の一員となります。
(引用:内閣府HP)
3 高齢ドライバーの割合
驚愕の調査結果です。
日本は世界に冠たる長寿国です。
女性の平均寿命は87.14歳、男性は80.98歳と男女とも過去最高更新を更新しています。
平均寿命の更新とともに高齢ドライバー(75歳以上)の数は、うなぎ登りに増えています。
日本の運転免許制度では、基本的に一度免許証を取得すれば、死ぬまで運転ができる権利を有することが、極めて遺憾です。
管理人の近所には、93歳で運転する恐怖のドライバーが住んでいます。
高齢者マークやもみじマークを貼っていますが、マイカーのあちこちにぶつけ傷やこすり傷があり、早く返納してほしいと願っています。
(引用:内閣府HP)
4 高齢者による事故発生率
加害者被害者に関わらずのデータになりますが、高齢者(ここでは65歳以上)の関わる交通事故h、平成28年には54.8%にまで達しています。
(引用:内閣府HP)
この原因として、国際交通安全学会では次のように結論付けています。
高齢者は加齢により,動体視力の低下や複数の情報を同時に処理することが苦手になったり,瞬時に判断する力が低下したりするなどの身体機能の変化により,ハンドルやブレーキ操作に遅れが出ることがあるなどの特性が見られる。
いわゆる認知機能が低下していると結論付けています。
また,加齢に伴う認知機能の低下も懸念されるところであり,警察庁によれば,平成28年に運転免許証の更新の際に認知機能検査を受けた75歳以上の高齢者約166万人のうち約5.1万人は認知機能が低下し認知症の恐れがある第1分類と判定されている。
5 2017年3月道路交通法改正
こうした高齢ドライバーによる交通事故の多発を受け、平成29年3月12日に道路交通法が改正されました。
要点は次の通りです。
1 75歳未満のドライバーは、必ず2時間の講習を受けること(優良ドライバーは適宜)
2 75歳以上のドライバーは、必ず認知機能検査を受けること
3 認知機能検査の結果は3つに分類すること
・認知症のおそれあり
・認知機能低下のおそれ(講習3時間)
・認知機能の心配なし(講習2時間)
4 認知機能おそれありに該当した場合
・臨時適性検査または診断書提出命令
6 認知症のおそれのある高齢ドライバーを排除できない弱点
しかし、とても残念なことがあります。
運転免許の書き換えは、3年に1回です。
たとえば80歳の人が、免許を書き換えれば、82歳までは堂々と運転ができる訳です。
管理人は昨年11月に運転免許センターで5年ぶりに免許書き換えに行ってきました。
びっくりしたのは、この認知機能検査です。
思わずえっ!と叫びたくなるような年齢の高齢者が数珠のように列をなして並んでいました。
冷や汗が出ました。
失礼ですが、こんな年齢の人たちが、ハンドル握っているの?と思わずにはいわれませんでした。
管理人は、眼鏡なしの条件なので、視野検査を行います。
当日は、認知機能検査の人たちと検査が重なりました。
いやでも、認知機能検査の実態が目に飛び込んできました。
検査担当の警察官が何度大きな声で説明しても、えっ?という高齢者がいました。
視野検査で、視野が狭く、今日は車を置いて帰りなさいと命令されている高齢者もいました。
自分だけの命ではなく、家族そして地域の命を守るには、道路交通法改正では絶対に防げないと思いました。
7 自主返納は増えているが
平成29年に75歳以上の高齢ドライバーの運転免許証の自主返納件数は25万2,677件にも上ったそうです。
自主返納制度は、平成10年から採用されており、過去最大の返納だったそうです。
しかし、高齢ドライバーの数は平成29年は542万人です。
返納者は、わずか1/20に過ぎません。
8 路上を歩くときは命がけの覚悟で歩く
今やおちおち散歩もできない時代です。
それでも人間は交通用具は手段であり、目的地までつけば必ず歩きます。
細心の注意を払って、車が突っ込んでこないか真剣勝負で歩くしかありません。
唐突ですが、管理人はゴルゴ13が大好きです。
数々の名言を残しています。
中でも管理人の大好きな言葉です。
「この世界は臆病な奴だけが生き残る。」
「10%の才能と20%の努力…30%の臆病さ…残る40%は運だろうな…」
臆病という言葉は、ひ弱で軟弱な言葉の印象があります。
全く違います。
臆病であるということは、未来を予測する力があるということ、危機管理能力に長けていることを意味します。
想像する力を持つことを意味します。
たとえばもみじマークや高齢者マークの車には近づかない。
傷やへこみが多い車には近づかない。
道路はできるだけ車から離れた内側を歩く
信号交差点では、青信号でも最初に飛び出さない
信号のない道路を横断するときは右左右を3回は確認する
高事故多発地帯は、できるだけ回避する
夕暮れ以降は、身体にLEDなど光物を装着して歩く
こういった臆病すぎる生き方が、命を守るものと信じています。
9 まとめ
免許証書き換え時のときだけで、4万6911人もの高齢ドライバーが、認知症の恐れありと発見されるとは、何とも怖ろしい時代となったものです。
しかし、そのほとんどは、免許証はく奪とはならず、講習時間を増やす程度で、また、次の3年間も運転することとなります。
身を守るには、ラビット(臆病)になって、細心の注意を払わなければなりません。
しかし、個人がやれる防御策には限界があります。
解決できる方法は2つあります。
1つは、もっともっと高齢ドライバーの運転免許証書き換えを厳しくすることです。
例えば75歳以上は原則禁止とするとか、毎年更新として、実技試験を取り入れることです。
既得権だからといって、安易に更新せず、運転者にふさわしいかどうかを技術的に判断すべきです。
2つめは、新たな技術開発です。
運転免許証の条件に自動安全ブレーキ搭載の車のみという条件を作った方がいいと思います。
そうなれば操作ミスで、歩道に突っ込むという事故もなくなります。
さらにはAI化して、自動運転としてしまい、事故を防ぐ方法です。
メーカーには早急に開発してもらうことを期待します。
それでは