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お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、令和の時代、日経平均株価はやや変調ですが、景気は順調そのものです。
文部科学省の発表によれば、平成31年2月1日現在の大学生の就職内定率は、91.3%と過去最高だったそうです。
平成30年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(2月1日現在):文部科学省
内定率は、昨年同期よりもさらに0.7%も上昇したそうです。
学生にとっては、夢のような売り手市場です。
現在、バリバリ新社会人として働いている人は多かろうと思います。
しかし、就職は、景気の動向に否応なく左右されます。
これまでも平成バブル崩壊期といわれた1995年から2005年前後は、氷河期ジェネレーションと呼ばれ、就職が極めて困難な時期がありました。
その10年ほど前も、プラザ合意に基づく急激な円高不況で、就職は極めて困難な時期がありました。
景気は10年から20年のサイクルで、好景気と不況が循環します。
好景気の時に新卒で就職できる人は、実力もさることながら、運が良い時代に生まれたことに感謝すべきだと思います。
就職は、その後の人生をほぼ決定づける「人生の最重要ターニングポイント」です。
有名大学に合格したからといって、それで人生の勝ち組のチケットを得た訳ではありません。
学生時代は、何ごとにも真剣に取り組むべきです。
学業はもちろんのこと、サークル活動も大切です。
恋愛や友人とのかけがえのない時間を過ごすことも大切です。
趣味に打ち込むことも大切です。
これらの経験が人間性を高め、ひいては就職という少ない椅子に座ることができると信じます。
2019年奨学金問題について、奨学金には感謝しても感謝しきれない管理人が語ります。
よく考えよう!
奨学金はもらえるのではなく、借りているという現実を!
- 1 2019年奨学金問題とは
- 2 奨学金はいくらまで借りれるの?
- 3 奨学金の返還は?
- 4 返還しないとどうなるの?
- 5 最後の手段は自己破産しかない
- 6 奨学金制度は、貧困層の夢をかなえてくれる手段
- 7 まとめ
1 2019年奨学金問題とは
昭和から平成を迎えた約30年前、我が国は未曽有の好景気となりました。
日経平均株価は、39,000円を超え、株式評論家はこぞって株価10万円説を盛んに唱えていました。
しかし、あまりの好景気は、金余りを生み、不動産や株式に資金がなだれ込みました。
そして、土地や株価は、実体を過ぎた高騰となりました。
行き過ぎた高騰は、やがてバブルがはじけます。
それから、日本経済は、長い冬の時代を迎えます。
企業の成績は軒並み悪化し、設備投資や就職採用を絞り込みました。
代わりに労働者派遣法を改正し、非正規雇用労働を法的に可能としました。
特に2004年にはこれまで決して認めてこなかった製造業への派遣労働が認められ、世に派遣さんと呼ばれる雇用条件の不安定な大量の非正規雇用労働者を生み出すこととなりました。
今や、非正規雇用者数は、2,000万人を突破しています。
約5人に2人が非正規雇用者で占めるのが、我が国の現実です。
奨学金を借りて大学を卒業したはいいが、正規雇用として就職できない学生が、一気に増えることとなりました。
非正規雇用者は、正規雇用者に比べ、収入が低いため、奨学金を返せません。
奨学金の貸付業務を行っている機構は、日本学生支援機構(旧日本育英会)(JASSO)です。
2004年、非正規雇用者が大量発生し、奨学金返還を猶予を願い出る人が続出しました。
JASSOは、年間給与所得が300万円以下の人を対象に返還猶予期間をこれまでの5年から10年間に延長しました。
この返還猶予期間が切れるのが、2019年です。
JASSOは、返還猶予期間が過ぎれば、容赦なく取り立てを開始します。
返還したくともできない非正規雇用労働者が大量発生して、自己破産者が増大するのではないか心配されているのが、いわゆる奨学金問題です。
2 奨学金はいくらまで借りれるの?
現在の奨学金の仕組みはとても複雑になっています。
利息の付かない第一種奨学金と利息の付く第二種奨学金の二種類があります。
利息の付かない第一種奨学金は、極めて成績優秀な学生が対象です。
ほとんどの学生は第二種奨学金となります。
これが驚くほど借りれます。
大学生第二種奨学金の場合です。
自宅外私立ですと最大64,000円/月まで借りることが可能です。
4年間にすると最大3,072,000円
(出典:JASSO)
さらに進学して大学院修士課程(マスター)、博士課程(ドクター)となるともっとすごいです。
修士課程が88,000円
博士課程が122,000円
毎月です。( ゚Д゚)
通常修士課程は2年間、博士課程は3年間です。
ただし、博士課程は、青天井です。
管理人が大学生のとき、なんと44歳のオーバードクターがいました。
もうここまでの年齢となると、実社会では通用は困難です。
研究者としての道しかありませんが、就職は極めて困難です。
修士が2年で、2,112,000円
博士が3年で、4,392,000円
(出典:JASSO)
3つ合わせると、9,576,000円!
貸しすぎのような気がするのは、気の迷いでしょうか?
まだ、学生です。
返済の充てはたっていないはずです。
3 奨学金の返還は?
卒業後、半年たった10月から返還が始まります。
通常の返還期間は、20年です。
なんとJASSOのHPには、返還シミュレーターまであります。
(出典:JASSO)
令和元年5月の第二種奨学金の利率を、0.146%としてみます。
(出典:JASSO)
結果です。
20年間、毎月40,490円を返済し続けなければなりません。
( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)
これは、正規社員にならなければ相当にきついことがおわかりになられるでしょうか?
4 返還しないとどうなるの?
返還金を延滞すると、当然のことですが、本人に対して、文書と同時に電話による督促が始まります。
本人に支払い能力がないとなると、本人、連帯保証人、保証人に催促が始まります。
怖ろしいことに、JASSOは、債権回収会社に業務を委託しています。
どんなところからあぶり出されるのでしょうか?
なお、当然のように延滞金がつきます。
延滞している割賦金(利息を除く)の額に対して、返還期日の翌日から返還した日までの日数に応じて、平成26年3月27日までは年(365日当たり)10%、平成26年3月28日以降は年(365日当たり)5%の割合を乗じて計算した額の合計額が賦課されます。
5 最後の手段は自己破産しかない
それでも払えない場合は、どうなるのでしょうか?
言葉に出すのも怖ろしい姿です。
しつこい催促電話や通知書、夜討ち朝駆けの催促。
場合によっては、職場までかけてよこす可能性もあります。
返さなくともよくなる最後の手段は、自己破産しかありません。
ただし、自己破産するには、様々な条件があります。
なお、自己破産は最後の最後の手段です。
リスクがあります。
CICのブラックリストに乗り、最低でも7年間以上クレジットカードを作ることができません。
さらにローンを組むことができなくなります。
現代は、クレジットカードによる支払いがほとんどです。
携帯電話代やスポーツクラブ毎月使用料もクレジットカードです。
何もできない廃人状態が、自己破産であることに注意が必要です。
6 奨学金制度は、貧困層の夢をかなえてくれる手段
奨学金制度は、日本育英会からJASSOに代わって、ビジネスライクになったとはよくいわれます。
借りたものは返せというのは、至極当たり前です。
血も涙もない極悪非道の高利貸しとみられますが、大学に行きたくてもいけない貧困層にとっては、夢をかなえてくれる唯一無二の支援制度です。
管理人の話で恐縮ですが、管理人は貧困にあえぐ中、生誕しました。
祖父が亜炭相場の先物取引に手を出し、すべてを失った中、管理人は誕生したらしいです。
母親は極度の栄養不足で乳が出ず、管理人は餓死寸前だったらしいです。
それでもしぶとく生き残りました。
( ゚Д゚)
母親からは、子供のころから貧乏から這い上がるには勉強しかないと徹底的にスパルタ教育を受けました。
高校時代は月3,000円の奨学金制度を活用しました。
本当にありがたかったです。
大学に進学すると、旧日本育英会と地元の自治体から奨学金を月40,000円貸してもらえました。
本当に感謝しています。
奨学金を返済することが、愛おしくてたまりませんでした。
さっさと繰り上げ返済もできましたが、20年間かけて、支払い終えました。
支払い終えた際の達成感は、万感迫るものがありました。
奨学金のおかげで、貧困層の俺も人並みに大学を卒業することができたと今でも感謝しています。
借りたものは返すのは、当たり前です。
非正規雇用労働者になれば、返すことが困難になってしまうのも事実です。
そうならないように、学生時代は、よく学びよく遊ぶ必要があると思います。
7 まとめ
就職氷河期に卒業した学生だった世代は、非正規雇用労働者になる選択をせざるを得ない人が多数発生しました。
管理人の時代もプラザ合意で、円高が進み就職が極めて困難な時代でした。
管理人の場合、まるで奇跡のような採用でした。
自分の人生は自分で切り開くしかありません。
そのためにも、就職という人生最大の選択を正解譜にすべく、ひたむきな学業の努力は絶対に必要です。
ただし、それだけでは足りません。
さまざまな社会経験やサークル活動で培った組織体験が、就職活動では圧倒的に優位です。
学生時代は全力を尽くして学業に、サークル活動に、バイトに恋に全力を尽くされることを期待します。
今年も、管理人は会社の採用試験の面接官を承りました。
付け焼刃で見せかけたリクルートハウツー自己アピールは、ノックして入室した瞬間に、瞬時に見破る自信があります。
就職という難関を突破されることを期待します。
ブログに愛と真の情報を
それでは