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IPOで話題となったQBハウスの株価はどうなったんだろう

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最終更新 2019.11.24

ようこそ(^^)/

人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。

先日家族で行ったと或るモール内に、1,000円カットで有名なQBハウスが出店していました。

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連休中にちょっと身だしなみでも整えようかと思い、久々に利用しようと思いましたが、混んでいてあきらめました。(@_@)

ふと、そういえばQBハウスは、IPOで話題になっていたことを思い出しました。

管理人は、IPOにはほとんど興味がありません。

理由は当たらないからです。(@_@)

また、売り抜けないと一生塩漬けになることもあるし、反対にぐんぐん上昇して悔しくて夜も眠れないことになりかねないからです。

心穏やかに株式投資を求める長期投資派にとって、IPO株はカヤの外です。(^^ゞ

QBハウス

反対に一攫千金を求めようとする人にとっては、まさにIPO株は、勝率9割を超えるボロ儲け株になる可能性の高い株です。

QBハウスのその後株価の動きを見て、IPO株との接し方について考えてみます。

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1 2018年3月14日公募価格決定

QBハウスを運営するキュービーネットホールディングス(6571)は、2018年3月23日に東証1部に上場することが決定しました。

公募価格は、2,250円です。

売り出し株数は、9,785,900株です。

このうちネット証券には、SBI証券割当が0.5%(抽選配分220枚)、マネックス証券割当が0.5%(抽選配分489枚、1人100株)です。

マネックス証券でいうと、口座数は174万口です。

その10%がIPO株の申込みをすると仮定すると、当選率は、489/17.4万=0.28%です。

約500倍の高倍率となります。

IPO抽選で当てるのは、至難の業です。

IPO狙いする人は、複数のネット証券会社に口座を開設し、血眼になって当選を狙います。

管理人には、ちょっと異質の世界です。

当たってもせいぜい100株ですし、こづかい稼ぎの世界です。

もちろん、主幹事の大手証券会社に高額の株式取引の実績を残すと、店頭で優先的に購入してもらえるそうですが、管理人は一度も声掛けしてもらったことはありません。

管理人程度の運用額では無理です。(^^ゞ

証券会社に行けば、支店長が飛び出してきてVIP応接室に招かれるくらいの資産家にならないと、IPOの優先あっせんはしてはもらえません。

持つ者は、さらに持つようになる世界が、株式投資の世界です。

2 公募価格2,250円は高いか安いか?

果たして、QBネットの公募価格2,250円は高かったのでしょうか?安かったのでしょうか?

IPO株の場合、人気が爆発して、PERやPBRなど適正価格のものさしを度外視してしまうことはよくあります。

↓イメージです。

床屋

QBネットの株価指標(公募価格2,550円ベース)

PER24.5倍

PBR3.14倍

日本の株式のPERは20倍前後ですので、公募価格は業績をしっかり検討して設定したことがわかります。

ただし、PBRは多少高めのような感じです。

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3 2018年3月23日、QBネット上場! 

ボルテージが高まる中、2018年3月23日に上場となりました。

初値は、2115円と公開価格(2250円)を下回りました。

135円(6%)安というIPOにしては珍しい公募価格を割り込みました。

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(引用:ヤフーファイナンス)

2019年に入って、ようやく株価は、公募価格を上回るようになってきました。

QBハウス株価チャート

チャートを見るとわかりますが、4月に入り、安値が続いていて、2018.4.27には上場以来最安値の1957円をつけています。

公募価格よりも293円(13.0%)安となっていて、期待感は外れてしまいました。

4 QBネットの株価が下落している理由(推測)

QBネットの株価が下落している理由を考えてみます。

ただし、管理人の推測に過ぎないので、ご注意ください。

◆ビジネスモデルへの不安
◆岩盤規制の突破困難
大株主の変遷

の3つです。

4-1 ビジネスモデルへの不安

QBハウスのビジネスモデルは、1,000円で10分程度でカットのみとし、顔剃りや洗髪をしないシステムにあります。

通常の床屋は、カット、顔剃り、洗髪の3点セットで3,000円から4,000円かかるところを、カットのみで1,000円(2014年から1,080円)に抑えているところにあります。

↓イメージです。

床屋
忙しいビジネスマンや合理的に割り切れる学生には人気です。

しかし、管理人は、顔剃りと洗髪がないとどうにも満足感が得られません。

イギリスのことわざ

一日だけ幸せでいたいならば、床屋に行け。

という言葉があります。

床屋(美容室)に行くとなんとも幸せな気分になれ、このことわざの意味が少しわかるような気がします。

www.panpanpapa.com

しかし、それは熱く蒸したタオルを顔にかけ、顔剃りをしてもらい、また洗髪してもらえるセットで得られるものです。

カットのみでの満足感は、少なくとも管理人は得られません。

月に1度くらい、床屋で満足感を得たいと思うと3,000円~4,000円は安いと思います。

あくまでもおっさんの意見です。(^^ゞ

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ただ、同僚もQBハウスに行くとなんだかみじめになるので行かないと同調してくれます。

話の種に一度だけ行きましたが、二度と行きたいとは思いません。

少子高齢化が進む中で、これからも成長する余地は少ないのではないかと考えます。

もちろんQBハウス側も十分に認識していて、海外出店の加速化(120店舗)や美容所への出店(FaSS)(10店舗)も行っています。

この部分を成長できる部分と読むかどうかは、投資家によってさまざまだと思います。

4-2 岩盤規制の突破困難

理容師業界や美容師業界は、一見華やかに見えます。

しかし、実際には各都道府県に理容業生活衛生同業組合や美容業生活衛生同業組合があり、本部の全国理容業生活衛生同業組合連合会(全理連)や全国美容業生活衛生同業組合連合会(全美連)は、大きな政治団体にもなっています。

全国の理容所(床屋)や美容所の既得権を守る巨大組織となっています。

1,000円という価格破壊で、理容所を全国展開されたのでは、既存の理容所はたまったものではありません。

理美容所を開設するためには、理容師法美容師法に基づく都道府県知事(中核市以上は市長)の開設許可が必要です。

中には、施設設備基準の中には、必ず洗髪設備や消毒場所の確保が義務付けられていて、いくらカットのみといっても、設備を設けなくてはならずコストがかかってしまいます。

この岩盤規制はそう簡単に破れるものではないのも、1991年にQBハウスがオープンしてから、全国店舗が567店(2019.6月)に留まっている理由です。

店舗数が少なければ成長戦略は描けません。

4-3 大株主の変遷

QBハウスが知られた際に、当時M&Aの旗手であったオリックスがQBハウスを買収し、理容師法改正の規制緩和を激しく求めました。

しかし、結果としてまだまだ都道府県で洗髪設備の義務化の基準は残っています。

また、理容師美容師になるためには厚生労働省認可の理容師専門学校や美容師専門学校で3年間のカリキュラムを学んだ上で、国家試験に合格して初めて理容師美容師になることができます。

その間に全理連や全美連の考え方や業界のあり方がしっかりとDNAに刷り込まれるため、既存の理容店や美容所とバッティングするQBハウスのFCオーナーや店員になるには覚悟が必要です。

なかなか規制緩和が進まないこともあり、2010年、オリックスは保有する株式をベンチャーキャピタルのジャフコに売却してしまいました。

そして、ジャフコは、2014年に投資ファンドのインテグラルに買収されてしまいます。

今回のIPOは、インテグラルによるものです。

インテグラル関係の会社や個人株主の、QBハウス保有株は、13,644,000株のうち、実に11,253,700株に上ります。

この11,253,700株すべてに180日間のロックアップがかかっています。

ロックアップとは、株式を新規公開する際に、大株主やベンチャーキャピタルなどの公開前の企業の株主が、公開後の一定期間(一般的には180日)、株式市場で持株を売却して、新規株式の下落を防ぐ制度です。

QBネットが、株式公開前に行ったストップオプション行使価格は520円から550円で、74万株を対象としています。

520円が2,000円近ければ手放したい大株主が出現すれば、株価は暴落してしまいます。

5 将来展望

QBハウスが将来飛躍的に伸びるかどうかは、介護ビジネスの分野です。

超高齢化がやってくる我が国において、どんな健康状況にあれ、やはり身だしなみを整えたいと思うのは、万人の思いです。

介護ビジネスに理美容の観点からビジネス展開していけば成長産業となる可能性は高いです。

6 まとめ

IPO株(新規公開株)は、まるで打ち出の小槌のようにボロ儲けできるとネット上では囁かれていますが、実際には長期的に下落していくIPO株も少なくありません。

2015年11月に上場したかんぽ生命保険(7181)はその代表例です。

公募価格は2200円で上場直後に4000円に値上がりましたが、一連の不祥事が続き、2019年11月は1,800円前後まで下落しています。

かんぽ生命
(引用:ヤフーファイナンス)

世の中には、そうはうまい話ばかり転がっているものではありません。

IPOは、上場直後に売却するのが基本です。

2017年のIPO上場価格が公募価格を上回った勝率は、84勝10敗と勝率89.36%です。

ただし、当選確率がわずか0.2%前後で100株単位しか買えないのは、ちょっとつらい気がします。

IPOに強いネット証券会社に口座を作って、宝くじを買うようにIPO当選を待つというのもおもしろいかもしれません。

IPO株なぜ当たらない?当選確率を今すぐ上げられる6つの方法 | ZUU online

くれぐれも株式投資は自己責任により行われますようお願いします。

ブログに愛と真の情報を

それでは