208.5.5最終更新
ようこそ(^^)/
お金を考えて、人生を豊かに生きるヒントをアツく語る当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、株式売買を行っている者にとって、年度末(3月)は年に1度の魑魅魍魎の銭ゲバ共のお祭りです。
本日は、銭に目のくらんだ魑魅魍魎の祭典、3月期末の株式権利確定について、考えてみます。
1 3月期末権利確定とは
東証一部上場企業は、昨年末に2,000社を超えるまでに増えてきました。
このうち3月末を期末とする企業は約1,450社を数えており、上場企業の実に7割が3月末日を選びます。
日本人にとって、サクラ咲く4月は特別な月です。
心機一転、翌年度からさらなる業績アップを図ろうとする上では、3月末を期末とするのは、会社にとっても社員にとっても至極もっともだと思います。
さて、株式会社とは、平たく言えば株式を発行して投資家から資金を調達し、その代金で事業活動を行なう会社のことです。
投資家はその会社が、事業活動で得た収益の分け前を期待して、株式に出資します。
このルールに基づき、会社側は事業活動により得られた資金の一部を資金の出資者である投資家に還元します。
それが株式配当であり、株主優待です。
株主は、出資した会社に対し、配当金や優待券を求める権利を有します。
この権利が確定する期限を権利確定日と呼び、3月期末であれば、期末の4日前が権利確定日です。
2 権利確定日が、なぜお祭り状態となるのか
言い回しが長くなりましたが、権利確定日までに、お目当ての株式を購入すれば、権利落ち後に、いつ売却しても配当金や株主優待の権利を有することとなります。
配当金など大したことないと思われる方もいるかもしれません。
しかし、株価に対する配当金を利率にすると、2%、3%当たり前で、中には4%台という信じられない高配当を有する企業もあります。
たとえば日産自動車(7201)は、2018年5月2日現在株価が1,127.5円です。
年間配当額は、なんと53,000円と利率は、4.70%の予定です。
(10月期末と3月期末に26,500円ずつ配当)
日産自動車
あくまでも株価が下がらないことが大前提となりますが、ちょっとしたテクニックがります。
3月28日に購入し、29日に売却して、わずか1日で、株式売買手数料を支払うだけで、26,500円(税込)が転がり込むというわけです。
今やネット証券の株式売買手数料は1,000円足らずです。
購入売却手数料1,000円×2=2,000円で26,500円を得られる可能性があります。
しかし、日産自動車の株式を1,000株購入しようとすると、112万7千円に売買手数料が必要となるので、余裕のある資金を持っていないと株式売買はできません。
たとえば100,000株購入するには、1億1,275万円必要ですが、配当は265万円にもなります。
一夜にして、265万円も儲ける可能性がある権利確定日は、魑魅魍魎のお祭りだという意味がおわかりかと思います。
3 信用取引には初心者は絶対に手を出すな!
自己資金が足りなくても株式を購入する資金がない場合は、信用買いといって、購入額の3倍まで、証券会社が貸し付けてくれる制度があります。
しかし、条件があって、半年以内に返済しなければならないという条件があります。(一般信用取引(金利が高い)と制度信用取引があります。)
信用取引に初心者は絶対手を出さないでください。
株価が自分の予想通り進むことはまずありません。
相場の神様ジョージ・ソロス氏も、、トランプ大統領就任で株価が暴落すると読んで、空売りを仕掛けたところ反対にダウ平均株価が急上昇し、史上初の2万ドルを突破してしまいました。このときの被った損失がなんと1,140億円だそうです。
背伸びしないで、自己資金で株式売買を行うのが、正しい株式とのつき合い方です。お願いします。
我が家も私が1歳のときに祖父の時代に先物信用取引で破産し、地獄の毎日だったそうです。
借金取りの攻勢に母親はお乳が出なくなり、私は栄養失調で死にかけたそうです・・・。
年度末は、このお祭りに参加するもの、様子見を決め込むもの、さらに上行く空売りを仕掛けるものなどさまざまな思惑が飛び交い、お祭り状態となります。
4 2018年2月末のイオン系列株式地獄まつり
2月末は日本最大の流通業であるイオングループの決算日でした。
2月末はイオングループの株式が大変なお祭り状態となりました。
1月上旬から急激な株価の上昇がありましたが、2月末は、窓を開けての大暴落となりました。
マックスバリュ東海
マックスバリュ中部
マックスバリュ九州
マックスバリュ東北
結果的に、お祭りに参加した人は敗北、空売り方の勝ちとなりました。
まさに命を賭した戦いでした。
もちろん管理人は傍観していて、現代のマネーを介した戦争を見入っていました。
わずかな配当金を得たいがために、100円~200円以上(1株あたり)の損失を被る結果となりました。
1,000株なら10万~20万円、10,000株なら100万~200万円の損失です。
必ずしも、期末配当狙いが成功するわけではない実例です。
特にイオン系列のように株主還元の良い株は、魑魅魍魎の格好の餌食になりやすいので要注意です。
投資にはくれぐれもご注意ください
Repentance comes too late.
株式投資は、くれぐれも自己責任において行われますようお願いします。
ブログに愛と真の情報を
それでは