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FIREにあこがれるなら、人生の収支を計算した上で決断すべき説

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最終更新 2021.11.19 5.29

ようこそ(^^)/

人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。

さて、みなさんはFIREという新語をご存じですか?

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経済的独立による早期退職

を意味します。

FIRE

狭義の意味で、遅くとも40代前半までには、一生生活に困らないくらいのお金を貯めて、会社を辞め、自由を手にする生き方だそうです。

なお、決して新しい生き方ではありません。

昔は、楽隠居といいました。

2021年2月28日フジ系列のMr.サンデーで放映した生のFIRE特集には正直腰を抜かしそうになりました。

◆20代夫婦が45歳までに5,000万円貯めて退職目標!そのために徹底的な節約生活

◆31歳男性 7年半で7,000万円を貯める!アメリカ株に投資を行い、月に30万円の配当と資産7,000万円を貯め、早期退職実現!

◆20代夫婦築35年のマンションを1650万円で購入!2年後月10万円で貸し出し計画!新たに750万円の物件購入検討中

Mrサンデーのコメンテーターたちも、積極的賛成ではないようなコメントでした。

FIREを目指す人たちは、少し人生設計が甘いんじゃないの?

そんな意見が大勢を占めていたような印象でした。

管理人も同じ意見です!

FIREの実現は正しい行動なのか?

くたびれ果てながらも、いまだにサラリーマンの椅子にしがみついている管理人が独断的に考えてみます。

FIREを実現したみなさんは、早期退職してしまって、後悔はないものなのでしょうか?

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1 将来に不安はないの?

TVを見てすぐに思ったのは、お金を5,000万円から7,000万円貯めたことで、本当に経済的独立ができるのか?と疑問を覚えました。

31歳で7,000万円を貯め、株式配当が月30万円というFIRE君をモデルに考えてみます。

配当が年間360万円も確保できます。

配当

また、7,000万円の株式はこれからも株高となっていけば、資産価値も高くなっていくかもしれません。

合わせて、配当も年々増えるかもしれません。

一見完璧なFIREに見えます。

でも、会社を辞めた瞬間から、収入は株式配当だけになっています。

現在は、資格を取ったり、興味を感じた仕事のアルバイトをしたり、著述業を楽しんだりして、収入も確保しているようです。

月30万円というベースの下に、プラスアルファの収入を確保しているので、生活に余裕はあるように見えました。

でも彼は自由と引き換えに、サラリーマン労働の対価を自ら捨てました。

サラリーマンの生涯収入は、正社員の場合平均2~3億円程度です。

A君は給料がかなりいいとインタビューに答えていることから、仮に生涯収入3億円とします。

65歳まで34年間、定年退職まで働けば、これから3億円程度の収入があるはずです。

これを経済的独立と引き換えに捨てたわけです。

果たして、これからの長い一生を株式配当と7,000万円の株式のみで歩いていけるのでしょうか?

とても足りないような気がします。

www.panpanpapa.com

生活していくにはかなりきびしい現実が待っているはずです。

人生金じゃないからFIREを選んだんじゃないの?

2 人生三大イベントをどうすべきか?

FIRE君は、TVで見る限り、まだ独身のようでした。

これからFIRE君の人生には、三大イベントが待ち構えています。

1 マイホーム購入
2 子供の教育
3 老後の生活

マイホームなんていらない!とする人も少なくないと思います。

結婚しなくともいいと考える人もいるかもしれません。

結婚しても子供は欲しくないという人もいるかもしれません。

しかし、老いは等しく全員にやってきます。

人生の三大イベントのうち老後の生活だけは、絶対に逃れることはできません。

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3 FIRE者は、マイホームは持つべきかどうか

サラリーマンであれば、福利厚生の一環で社宅や住居手当が出ます。

従業員は会社の宝だからです。

ほとんどの会社は上限を設け、半額までは手当てが出るのではないでしょうか?

わが社は最大9万円の半額までは住居手当が出ます。

毎月最大45,000円を会社側が負担してくれます。

しかし、FIRE君の場合は、自立したので、全額自己負担で生涯住み続けなければなりません。

仮に月9万円の賃貸マンションに50年間住むとすれば、生涯5,400万円が住居費で消えていきます。

賃貸マンション

また、会社に帰属していないと、信用が得られず、入居自体が難しくなります。

いつの日か賃貸マンションに住めなくなるリスクを考えると、マイホームの確保は必要です。

イオン銀行の調査によれば、マイホーム費用に平均4,000万円は必要です。

マイホーム資金を月30万円の配当金からねん出するのは、相当にむずかしいのではないでしょうか?

他にアルバイトや著述業に精を出さなくてはならなくなるかもしれません。

それではFIREの意味がなくなりますが。

4 FIRE君が、家庭を持って子供が生まれたら

FIRE君が将来家庭を持ち、子供を授かれば、人生の三大イベントである教育費がかかります。

これが本当にかかります。(体験上)

イオン銀行によれば、大学卒業までに1人1,000万円から2,400万円の教育費がかかるそうです。

教育

管理人も子供には、ピアノ、水泳、書道、英会話、公文式、そろばんなど習い事をさせました。

大学受験のための塾となると、月10万円近くかかります。

月30万円の配当金では到底足りません。

我が家でも2人の娘のために、爪に火を点し、なんとか学資保険を1人600万円積み立てました。 

www.panpanpapa.com

これで全部私学や医療系ともなれば、並みのサラリーマン家庭では破たんしかねません。

5 FIRE君が老後を迎えたら

FIRE君は、会社を辞めた時点で、第1号被保険者となり、国民年金保険料を60歳まで支払わなければなりません。

令和2年度は、毎月16,540円の納付です。

現在の仕組みでは、65歳から老齢基礎年金として年間受給額は満額で78万1,700円となります。

月当たり6万5,100円ととても生活できる額ではありません。

配当金が30万円であれば、合わせて36万5,100円と十分やっていけそうな気はします。

しかし、60歳を過ぎても国民健康保険料と介護保険料は支払っていかなければなりません。

7,000万円を切り崩さなければ、老後の生活はなかなか困難が予想されます。

一方、社畜とののしられながらもサラリーマンは、厚生年金の支払いに1/2分を会社側で負担してくれます。

この制度のおかげで、平均的なサラリーマンでも月20万円の厚生年金が受給されます。

国民年金との差は、なんと13万4,900円にもなります。

85歳まで20年間受給されると仮定すると・・・

32,376,000円の受給格差となります。

経済的自立する際に、老後生活の受給格差は覚悟しておかなければなりません。

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6 FIREになった後何をしたいのか?

さて、管理人が当ブログでもっとも書きたかったのが、FIRE君は経済的自立を達成した後に、何をしたいか目的をしっかりと持っているのか?についてです。

楽隠居となってしまうと身を持ち崩す人は少なくありません。

賭博

毎日酒浸りとなってしまい、しまいにはアル中となってしまう人

毎日競輪通いやパチンコ通いでギャンブル依存症となってしまう人

毎日キャバクラ(ホスト)通いなどとなってしまい、お酒や女男に散財してしまう人

人間は誘惑にとても弱い生き物です。

余りある時間を手に入れたとき、しっかりモチベーションを維持して、やりたかったことをやりとげようとできるのか?

とてもきびしいのではないのかと思います。

むしろ会社に帰属し、社畜として自由が制限されるからこそ、自由に強くあこがれる思いが募るのではないでしょうか?

いざ自由を手にすると何をしていいのかわからなくなるのが一般的ではないでしょうか?

家畜を自由にしても、ほとんどの家畜は逃亡を図ろうとしないそうです。

7 まとめ

FIREへのあこがれをブログ記事にしている人は少なくありません。

FIREになるため、株式投資や投資信託にチャレンジして早期退職を目指すブログや不動産を購入して不動産所得を手に入れてFIREを目指すブログはたくさんあります。

でも、長い人生何が起きるかは誰もわかりません。

早期独立した後に襲いかかる人生の三大イベントをクリアできるのかしっかりと収支を計算した上で決断すべきだと思います。

一度辞めてしまうと二度と前の生活に戻ることはできません。

組織から独立すると、待っているのは頼れるものが何もない絶対孤独の中で生活をしていくしかなくなります。

そこに心の隙間ができてしまい、転がり落ちてしまうことはよく聴く話です。

モチベーション

不退転の覚悟で、目的意識をしっかりと持てば、毎日が日曜日の生活が待っています。

選択は自分自身にかかっています。

FIREほどではありませんが、満期定年退職した人たちが、いるべきところがなく、濡れ落ち葉になってしまい、熟年離婚に至ってしまうケースは少なくないようです。

気をつけなければと管理人も常々思っています。

FIREは聞こえはいいですが、続けていくことには相当の覚悟が必要です。

ご注意ください!

なお、当ブログは、FIREを決して批判しているわけではないことを付記します。

ブログと人生に愛と真の情報を

それではまた