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お金を貯めることを通じて、人生を豊かに生きるヒントをアツく語る当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、2017年10月から始まった日経平均株価の上昇の波は留まるところを知りません。
2018.1.16にはバブル以降の最高値を26年ぶりに抜くなど株価はどんどん上昇しています。
しかし、人件費産業ともいえる飲食業界の株価はまちまちで、中でもパッとしない株が目立っています。
最大のネックは、人手不足による人件費高騰です。
果たして飲食業関連株は、現在買いどきなのか、まだまだ下がるのか、もはや時代にマッチしない産業となってしまったのか考えてみます。
- 1 幸楽苑は、約1割の52店舗閉店へ
- 2 すかいらーくの優待はトップ級でも株価は下落傾向
- 3 プレナス経常利益27.3%減は、人件費等の店舗運営コスト
- 4 ジー・テイストの株価は低迷中
- 5 大戸屋は最高値更新中
- 6 飲食業界の未来
- 7 まとめ
1 幸楽苑は、約1割の52店舗閉店へ
日本発のラーメン専門店の株式公開を果たした幸楽苑は、飛ぶ鳥を落とす勢いで国内500店舗以上のフランチャイズチェーンを展開してきましたが、人件費高騰を理由に約1割に当たる52店舗を閉店することを決定しました。
不採算店を閉店し、ペッパーランチと提携してステーキ店を出店すると記者発表したところ、株価は動意づき急伸しましたが、元に戻ってしまいました。
三日天井底百日の格言どおりのチャートになってしまいました。
相場の推移の典型とは、ちょうどなだらかな山の稜線を描くように、ゆっくり上昇していき、突如として急勾配を登りつめたと思ったとたん、急坂を一気に下り、再び次の上昇を始めるまで長い期間にわたって横ばいを続ける。
その感じを、仮に日数で表現するとすれば「天井三日、底百日」または「天井三日、底三年」ということになる。
(日本証券業協会)
飲食業界は、根強い人件費高騰が懸念材料との思惑がありそうです。
(引用:ヤフーファイナンス)
2 すかいらーくの優待はトップ級でも株価は下落傾向
ご存知ファミリーレストランの最大手です。
レストランガストを始め、さまざまな飲食店を展開しています。
2000年に業績不振に陥り、MBOにより最終的にアメリカベインキャピタルの投資ファンドに買収されましたが、2014年に再上場を果たしました。
株主還元策に積極的で、なんと1,000株株主には年間69,000円分の食事が利用できる株主優待制度を取り入れました。
(引用:ヤフーファイナンス)
また、配当も年額40円です。
約160万円(1,000株)の投資で、年間109,000円のインカムゲインを得ることができます。
10年保有すれば、株価が上がらなくとも実質100万円も得する計算となります。
しかし、株価は日経平均株価上昇とは違って、むしろ下がっています。
一部に破格の優待策がいつまでも続かないとの思惑がありそうです。
(引用:ヤフーファイナンス)
3 プレナス経常利益27.3%減は、人件費等の店舗運営コスト
持ち帰り弁当のHOTMOTTOや定食やよい軒を展開している企業です。
2018年1月12日に18年2月期第3四半期累計(3-11月)の決算を発表しました。
内容は通期で、経常利益が27.3%減という厳しい内容であったため、大幅に
下落し、日経平均株価が記録更新の中、最安値となりました。
持ち帰り弁当は、人件費がかかるのが、最大のネックとなっています。
やよい軒は、管理人の職場の途中にもあり、「天や」と共にたまに利用します。
(引用:ヤフーファイナンス)
プレナス <9945> が1月12日大引け後(15:00)に決算を発表。18年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比17.5%減の46.5億円に減った。
併せて、通期の同利益を従来予想の77億円→56億円(前期は76.2億円)に27.3%下方修正し、一転して26.5%減益見通しとなった。営業利益・経常利益につきましては、前述の売上高減少に加え、当初の想定に対して、仕入コストおよび人件費等の店舗運営コストの上昇が要因で、前回予想を下回る見通しとなりました。
4 ジー・テイストの株価は低迷中
東日本地区における回転寿司のパイオニア「平禄寿司」と居酒屋「とりあえず吾平」「村さ来」、焼肉店「焼肉屋さかい」等を中心に飲食店チェーンを全国展開しています。
回転寿司の価格競争等の理由で経営不振に陥り、業務スーパーを展開する神戸物産傘下となりました。
昨年、株主優待を大幅拡充するも、株価は低迷を続けています。
(引用:ヤフーファイナンス)
5 大戸屋は最高値更新中
定食専門店「大戸屋ごはん処」を約350店舗全国展開しています。店内調理による高品質な商品を提供するところに特徴があり、海外出店も進めています。
創業者の三森久実氏が2015年7月が亡くなったことがきっかけで、お家騒動がまだまだ続いていて、株価も低迷していましたが、株価はぐんぐん上昇し、最高値更新中です。
ただし、売上げは減少傾向が続いています。
大戸屋HD【2705】2018年01月10日 開示情報 - 平成29年12月度の月次売上高等に係る昨年対比増減率について
(引用:ヤフーファイナンス)
6 飲食業界の未来
株価の動向は別にしても、飲食業界は、厳しい経営環境にあることは間違いありません。
20年前は、すかいらーくや平禄寿司がこのような状況になるとは、予想もしなかったと思います。
もちろん管理人もです。
社会人となって、仕事の合間にすかいらーくでコーヒーブレイクや商談をしたのが今では懐かしい思い出です。
また、学生時代に平禄寿司でお腹一杯金の皿の寿司を食べることが夢でした。
回転寿司は何も100円だけではなくともいいのにと思うのは管理人だけでしょうか。
しかし、飲食業界を取り巻く経営環境は次の一言に尽きます。
市場規模を見ると、1997年の29兆円をピークに下がり続けて、現在はおよそ2割減の23~24兆円。今後は、少子高齢化などに伴って外食産業はさらに落ち込み、2020年には良くて横ばい、最悪のシナリオではここからさらに1~2割縮小するという予測が出ています。
市場が縮小傾向にあれば、当然競争は激化します。
一方、就業人口の減少によって、人手不足が深刻化していきます。
縮小する市場の中で生き残るには優れた人材が不可欠ですが、労働力は売り手市場となり、一定数の従業員を確保すること自体が困難なうえに、コストもかかります。
人口減少で、売上が減少し、さらに人手不足によって人材確保がますます難しくなっていくことが予想されています。
こういったことが、株価が低迷している理由だと考えられます。
7 まとめ
いかがでしたか。
飲食業界の未来は、大変厳しい経営環境が続いていくと予想されています。
そうした中で、さらに拍車をかけているのが、人手不足です。
いくら株主優待をつけても、配当を高くしても、なかなか株価が反映しないのはこの点にあると思います。
しかし、一方では景気が拡大すれば再び財布のひもが緩み、外食が増えることが予想されます。
また、AIを活用した注文システムや自動洗浄システムなど人件費という固定費を抑えた技術革新が高まれば、むしろ安定した産業となる可能性もあります。
要は時代のニーズにいかに柔軟に即応していけるかが、投資する理由になるのではないでしょうか。
個人的には、すかいらーくの配当69,000円がとても魅力的です。
みなさんはいかがでしょうか。
投資は自己責任です。くれぐれもよろしくお願いします。
それでは