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お金を貯めることを通じて、人生を豊かに生きるヒントをアツく語る当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、マイナス金利政策は、さまざまな人々の人生を狂わせています。
マイナス金利政策でもっとも割を喰ったのはいうまでもなく、銀行業です。
デフレ脱却がなかなかできず、景気は見かけだけ上向きで、企業は内部留保に努めているので、市中に金が出回らないからです。
融資しようにも融資先がない最悪の状況が、マイナス金利以降続いています。
困り果てた銀行の考えた策は、銀行ローンとアパマン投資です。
これら2つの投資も世論の厳しい批判に金融庁も引き締めを強めました。
そして、銀行は融資先を探し求めています。
新たな融資分野として、シェアハウスが注目されています。
しかし、現実にはなかなかうまくいっていないようです。
管理人は学生時代と社会人時代に短期間下宿と社員寮の共同生活を過ごした経験があります。
下宿と社員寮はシェアハウスとは違いますが、共同生活という点ではいっしょです。
シェアハウス投資が極めてリスキーであることを共同生活経験から考えてみます。
- 1 地方銀行の生きる道
- 2 学生が地方銀行を見限り始めている衝撃
- 3 シェアハウス融資
- 4 シェアハウス投資の将来性
- 5 シェアハウスが失敗する理由は、共同生活にある
- 6 シェアハウスが失敗する私的経験的理由
- 7 まとめ
1 地方銀行の生きる道
銀行は、長らく続くマイナス金利政策で、融資先もなく、生き残りに必死です。
特に地方銀行は深刻です。
そして、たどり着いた道は銀行ローンとアパマン融資です。
銀行ローンはサラ金並みの金利で、青天井で貸し出します。
その姿勢は、将来の多重債務者を大量に発生させると強く非難され、最近はようやく沈静化してきました。
なにしろ、ほとんど審査もなしに、年利15.0%前後で、1,000万円も貸し出す仕組みです。
単純計算で、銀行は年に150万円ずつ貸出金利を得ることができます。
こんなうまい話がいつまでも続くはずはありません。
次に考えたのが、アパートマンション投資融資いわゆるサブリース契約融資です。
オーナーが敷地と建物を用意すれば、サブリース契約者が一括して借り上げ、空き部屋があっても家賃を30年保証など夢のシステムでした。
しかし、契約は満室が前提であり、空室が目立てば借地借家法に基づき、借り手であるサブリース側に借り上げ契約の変更を求める権利があります。
サブリース契約者側が、一方的に値下げを求めるケースが頻発し、全国で訴訟が相次いでいます。
この原因を作ったのが、銀行の過剰融資であることは明らかであり、金融庁としても沈静化に引き締めを図っています。
2 学生が地方銀行を見限り始めている衝撃
銀行ローンとアパマン融資というドル箱を失いつつある地方銀行は、次の融資や手数料確保のために奔走しています。
つみたてNISAやiDeCoの積極的な勧誘、投資信託や公社債の販促、そして夜間延長のATM稼動による手数料確保などなりふり構わずです。
この姿は本業の経営が思わしくないことの裏返しです。
地方銀行に対する危機感は、学生にも広がっており、せっかく勝ち取った内定を辞退する学生が相次いでいるそうです。
3 シェアハウス融資
次に目をつけたのが、シェアハウス投資に対する融資です。
都心回帰や訪日観光客増加もあり、都心部では賃貸マンションやアパートが慢性的に不足しています。
あっても賃貸料が上がっていて、東京に住みたい若い層は、住もうにも住めない状況が続いています。
そこで、シェアハウスへの需要が高まると読んだわけです。
シェアハウスは、キッチンやトイレやリビングが共用スペースです。
個室にキッチンやトイレは不要となり、建築代が、通常のアパートに比べ、相当安く抑えることができます。
そうすれば、家賃も安くすることができ、常にニーズがあり、投下資金をすぐに回収できると読んだわけです。
発想自体の狙いは当たっていると思います。
シェアハウスのトレンドやインバウンドへの期待などのイメージ先行に将来性や高利回りを期待して、シェアハウス投資が、一時期ブームとなりました。
4 シェアハウス投資の将来性
管理人はシェアハウスがブームになるなんて、絶対にあり得ないと思っていました。
残念ながら予想は当たってしまいました。
先日、シェアハウス投資がうまくいっていない現実が、報道されました。
シェアハウス投資の仕組みは、不動産サブリースと全く同じです。
オーナーがシェアハウスを建て、専門業者が一括契約して、賃料を保証するシステムです。
会社の実態は「(資金繰りが)自転車操業だった」と明かした。シェアハウスを一括で借り上げる「サブリース」で高い入居率をうたったが、実際の入居率は4割前後にとどまる。
オーナーへの土地の売却益やシェアハウスを建てる際のコンサルタント料などの収益を賃料にあてていたが、シェアハウスの売買ペースが鈍って行き詰まったという。
しかし、実際には事業開始直後から、シェアハウスの入居率は4割前後だったそうです。
5 シェアハウスが失敗する理由は、共同生活にある
テレビでは、テラスハウスなるシェアハウスを舞台としたトレンディなテレビ番組が放送され、テラスハウス内に生活する男女の織りなす恋心が人気です。
下の娘も見ていて、大学生になったらシェアハウスに住みたいとたわけたことをいっています。
テレビはあくまでも、仮想世界です。
みなさんはユースホステルに泊まったことはありますか。
学生を中心としたバックパッカーが宿泊する低廉な簡易ホテルです。
部屋は共同、浴場もトイレも共同です。
ホールがあって、食事後宿泊者間で、ゲームをしたり語らったりし合います。
30数年前の学生の旅行といったら、ユースホステルの利用しかありませんでした。
管理人はとても苦痛でした。
いまやこういったスタイルのユースホステルは皆無に近いそうです。
集いから個へと変遷しました。
それが、シェアハウスは逆行する形で普及し始めています。
なぜ集いから個へと変遷したのかがわかったうえで、シェアハウスに投資すべきだと思います。
6 シェアハウスが失敗する私的経験的理由
管理人は学生時代短期間下宿し、また、新社会人の頃は港区白金台にあった社員寮で共同生活を経験しました。
どちらもつらくてたまりませんでした。
社会には小ずるがしこい人間が必ず存在することを学びました。
トイレの清掃をさぼる、浴室の清掃をさぼるのは、日常茶飯事です。
共同スペースを喜んで清掃したり片づけたりする人など皆無で、いつも共同スペースは汚れていました。
また、冷蔵庫に入れているものも何度も勝手に食べられました。
談話室を独占し、毎日くだらない下ネタ話か、会社への不満ばかりでうんざりでした。
トレンディドラマですと、共用のリビングは、整然としておしゃれな男女が集まるイメージですが、まあハンバのような雑然とした状況でした。
2018年6月15日から施行される住宅宿泊事業法では、民泊を届け出制にしてスタートすることとなっていますが、生活環境の悪化が大変懸念されています。
毎日深夜まで酒盛りの上に、管理人の同居人はいびきがひどく耳栓してもうるさく、本当地獄のようなつらい日々でした。
ルールが守られない、安全が確保されていない、良好な生活環境が保証されていない状況では、入居者は早晩逃げ出してしまいます。
管理人は高くつきましたが、近くにアパートを借り、社員寮を脱出することができました。
まさに命拾いだったと今でも思うことがあります。
7 まとめ
いかがでしたか。
シェアハウス投資は、入居者の立場に立っていないことが最大のリスクです。
生活する上でのルールが守られず、またトラブルによる安全が確保されていず、さらには良好な生活環境が保証されていないのでは、いくら賃貸料が安くとも入居率が低くなるのは当たり前です。
少しの想像力を持てば、テラスハウスのようなシェアハウス生活などありえないことに気がつくはずです。
投資で一番求められるものは、何をおいても安全かどうかです。
慎重に検討した上で、シェアハウス投資を検討すべきです。
銀行員は雨の日に傘を取り上げ、晴れた日に傘を貸し出すといいます。
融資した分は必ず引き剥がします。
シェアハウス投資も、投資した本人が悪いのであって、融資した銀行側には何も問題がなかったという理屈です。
くれぐれもうまい話は、慎重に判断したいものです。
それでは
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