最終更新 2020.5.4
ようこそ(^^)/
人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、みなさんは資産運用を考えておられますか?
老後は、公的年金だけでは2,000万円不足するという金融庁の報告資料は、あまりに反響が多すぎて、なかったものとなってしまいました。
しかし、いくら国や政府がひた隠しにしたって、年金が足りないことは国民誰もが知っている周知の事実です。
老後は、公的年金にすべてを頼らず最低限の資産は貯めておかなければ、夢のリタイア生活などありえません。
今回、管理人は会社の命で、資産運用セミナーに出席(東京)してきました。
退職が現実的になると、会社は面倒は見てくれません。
老後の人生を豊かにするかどうかは、現役時代の生き方にあるという新鮮な発見をしたので、報告します。
1 誰しもいつかは定年退職を迎える
管理人は社畜として、ウン十年勤めてきました。
ネットのブログを読むと、「早期退職ブログ」や「会社止めましたブログ」がたくさんあることに驚きます。
???
管理人には、なぜせっかく得たサラリーマンやOLの地位を簡単に捨ててしまうのか理解できません。
社畜の後悔は、まるでありません。
(´▽`)
◆8時半から18時までしばられる生活。
◆有給休暇があっても、思うように休めない生活。
◆毎日、あたふたと1日が過ぎ、気づけば光陰矢の如しのように時だけが過ぎ行いてしまって生活。
それでも、管理人は会社勤めはありがたいと思っています。
◆厚生年金は、半額会社が出してくれます。
◆健康保険料や雇用保険料も、半額若しくは全額会社が出してくれます。
◆税金を源泉徴収してくれます。
◆会社によっては、社内預金や団体生命など超お得な制度があります。
◆退職金を出してくれます。
こんなありがたいことはありません。
生涯給与総額は、正社員サラリーマンであれば平均2億円から4億円ももらえます。
これを原資にして、老後生活していけばいいだけです。
誰しもいつかは定年退職を迎えます。
現役時代にライフプランをしっかりと設計し、実践することがもっとも大切です。
2 資産運用セミナーに出席
我が社では、先週もうすぐ肩たたきとなる社員を全国から集めて、新春「資産運用セミナー」を開催しました。
ウン十年ぶりに会う同期社員は、みな一応に様相が変貌していました。
禿や白髪でくたびれ果てた奴ばかりです。
おそらくは管理人自身もそう見られているはずです。
それぞれが、それぞれの道を歩んでのゴールを迎えます。
灯りの数だけ人生があります。
このくたびれ果てた奴らにも管理人を含めてさまざまな人生があったはずです。
感無量です。
ウン十年ぶりに会う同期のEと机を並べました。
3 年金の計算にどよめき
資産運用セミナーのプログラムです。
◆年金を計算してみよう
◆退職金を計算してみよう
◆資産運用を考えてみよう
当ブログのメインテーマでもある内容ばかりなので、管理人はこれまで皿に穴が開くほど計算してきました。
たったこれだけ!
若い頃から気づいていました。
しかし、当日の会場で、実際に計算させられると、どよめきがうねりのように会場に広がりました。
こ・れ・だ・け?
わかっているはずなのに、今まで計算したことがない同期ばかりのようでした。
隣にいたEも言います。
初めて計算したが、これだけしかもらえないとは、知らなかった。
オマエハ計算シタコトガナカッタノカ?
厚生年金の場合、多くの企業は3階建て構造となっています。
老齢基礎年金(国民年金)
老齢厚生年金(厚生年金)
企業年金
企業年金は、主に3つあります。
確定給付企業年金(DB)
企業型確定拠出年金(DCまたは401k)
厚生年金基金
老齢基礎年金は、全国民共通です。
老齢厚生年金は、加入期間で決まる「定額部分」と、報酬等で決まる「報酬比例部分」を足した金額です。
まじめにコツコツ勤め上げたサラリーマンならそう違いはありません。
サラリーマンの年金にもっとも違いが生じるのが企業年金ですが、これは大企業であればあるだけ充実しています。
3階建て部分は、自分で掛けた掛け金に会社が案分して負担してくれます。
入った方が絶対お得なのに、3階建て部分に入っていなかったキリギリスの群れが、どよめきの声を上げた訳です。
アリがキリギリスに勝った瞬間をどよめきの声で確かに聴きました。
なお、国民年金(老齢基礎年金)は、20歳から60歳まで40年間強制的に支払って初めて満額が給付されます。
令和元年度の満額は、78万100円です。
しかし、大学に進学すると社会人になるまで国民年金掛け金は猶予され、その期間の支払いは免除されます。
免除されたからといって満額もらえるわけではありません。
大卒22歳の場合、給付額は、理論上38/40となります。
国民年金は計算上74万1,095円に減額されてしまいます。
年間39,005円も減らされるのかよ・・・。
これは結構な衝撃でした。(´Д`)
4 命を賭けた年金ゲームに衝撃
最近の週刊誌では、年金をたくさんもらう裏技として、繰下げ支給を狙え!という記事が目立ちます。
年金は、等しく65歳からの支給で、計算しています。
しかし、この支給額を早期にもらえる繰上げ支給制度と遅らせてもらう繰下げ支給制度があります。
国民年金満額78万100円で計算します。
60歳から繰上げ支給すると、30%の減額となります。
54万6,070円となり、毎年23万4,030円もの減額です。
70歳から繰下げ支給すると、42%の増額となります。
110万7,742円となり、毎年32万7,642円もの増額となります。
60歳で繰上げ支給なんて、バカじゃね!
70歳からの繰下げ支給一択だな。
でもそう単純には行きません。
誰しもいつ死ぬかは誰にもわからないからです。
男性の平均寿命82歳で考えてみます。
60歳 22年間 12,013,540円
65歳 17年間 13,261,700円
70歳 12年間 13,292,904円
平均寿命で天寿を全うすれば、確かに繰下げ支給の方がお得です。
では75歳の場合で考えてみます。
60歳 15年間 8,191,050円
65歳 10年間 7,801,000円
70歳 5年間 5,538,710円
75歳で死亡すれば、繰上げ支給の場合がもっとも得します。
繰下げ支給は大損です。
長生きすれば繰下げ支給、短命であれば繰上げ支給がベストな選択です。
問題は、人の寿命は誰にもわからないことです。
選択は自分自身に委ねられています。
管理人の個人的な考えとしては、もうろくしてよぼよぼになってお金をもらってもしょうがないかなと思っています。
実際繰下げ支給を選択する人はほとんどいません。
平成29年度に繰下げ支給を選択した人はわずか0.7%です。
(平成29年度厚生年金保険・国民年金事業の概況 平成30年12月厚生労働省年金局)
マスメディアの言っていることがなんでも正しい選択とは限らないことに要注意です。
人は死んだらゴミになるだけです。
当然、条件を満たさない場合は、遺族年金も出ません。
現役時代の掛け金はそっくり国の金庫に移行します。
5 退職金にも所得税はかかる
退職金は、長らく同じ会社に勤めあげた功労金のようなものです。
そこで、長く勤めた人であればあるほど、退職所得控除額が上積みされていきます。
20年以上勤めた人の場合、1年につき70万円の控除額が加算されていきます。
ここでも社畜バンザイ!の制度となっています。
課税対象額は、退職金から退職所得控除額を引いて、1/2を掛けた額が、所得税の対象となります。
あとは、お馴染みの所得税率により所得税が控除されます。
課税対象額が4,000万円を超える人は、最高税率45%がかかるので要注意です。
普通のサラリーマンの平均退職金額は、2,000万円前後なので、所得税と住民税は合わせて30万円前後となります。
他人事ですが、退職金額が、6,000万円で38年勤めた人は少し気の毒です。
勤続38年の場合、退職所得控除額は2,200万円です。
課税所得は、6,000-2,200の1/2なので、1,900万円です。
所得税率は、1,800万円を超えると40%となります。
1,900万円×40%-控除額2,796,000に102.1%を掛けた額が所得税額となります。
所得税額は4,904,884円です。
住民税は課税対象額の10%なので、1,900,000円です。
合わせて、6,804,884円も税金が差し引かれてしまいます。
2,000万円前後だと、せいぜい20万円前後であることと比較しても、富裕層にはきびしいです。
6 まとめ
資産管理セミナーに出席して一番驚いたのは、同期のくたびれ度が想像を超えていたことです。
5年後に年金もらえるの?というレベルでした。
また、あまりにも資産管理を考えたことのない同期が多すぎる現実は驚愕でした。
金融リテラシーが重要とはよくいわれますが、現実にはほとんどの人は、避けて通っているかのようでした。
同期のEも初めて計算したといっていました。
当ブログもお金を貯めるWeb時代の歩き方とタイトルをつけてしまったので、うさん臭いブログとして弱小ブログとなっています。
まだまだ日本人はお金でお金を増やす資産作りに後ろ向きです。
また、年金計算では、見かけは繰下げ支給がお得に見えますが、人の寿命は誰にもわからないので、なかなか繰り下げる人がいないこととマスメディアの論調が噛み合っていないことも衝撃でした。
退職金をもらった、年金も受給する。
さあ、次の資産管理の方法は?
については、あらためてブログに報告します。
ブログと老後と資産管理に愛と真の情報を
それでは