最終更新 2019.11.29
ようこそ(^^)/
人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、先日、金融庁から「人生100年を見据えた資産形成づくりには、年金支給では2,000万円不足する」旨の発表がありました。
若いうちから資産形成づくりを積極的に行う必要がある旨の報告です。
事実上の年金敗北宣言です。
至極もっともな内容です。
老後を国に期待すること自体が大きな間違いです。
我が国は、世界でも類を見ない長寿命化、少子化の世界へ入り込んでいます。
国にはお金がありません。
あるのは、1,000兆円を超える国債を初めとした借金だけです。
国民一人当たり1,000万円以上の借金を背負っています。
今後も現在と同じ水準の社会保障を続けていけば、ますます借金は増えていくことでしょう。
借金が増えれば増えるほど、国民への負担はますます重くなっていきます。
年金受給額カット
年金受給年齢先延ばし
消費税増税
介護保険料増額
国民健康保険料増額
たばこ税増額
個人的には、たばこ税を1箱10,000円にしてもらいたいです。
しかし、相変わらずマスコミの対応、野党の対応、そしてネットの対応は無責任です。
国が悪い!
(´Д`)(´Д`)(´Д`)
いや、もう国でもどうにもならないんだって!
こんな当たり前のことをわかっていない人が如何に多いことでしょう!
いや、わかっているからこそ絶望的になっているのかもしれません。(´Д`)
俺は一体何のためにお金を貯めるブログを発信し続けているんだろう?
嗚呼!(´Д`)
1 金融庁の未来予想図
今回、報道で大きく取り上げられたのは、金融審議会が審議検討し、報告した市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」です。
平成30年9月より、計12回にわたって「高齢社会における金融サービスのあり方」など「国民の安定的な資産形成」を中心に検討・審議を行って来ました。
とても平易でわかりやすい内容なので、一読をおススメします。
この中の人生における資産形成・管理グラフがとてもシュールで秀逸です。
(出典:金融庁「高齢社会における資産形成・管理」)
グラフを読み解いてみます。
これまでの資産管理は、点線のグラフです。
60歳までアリの如く働いて働いて、右肩上がりに資産を増やしていくのが、理想の資産形成法です。
まさに二宮尊徳翁が実践した額に汗して働く日本人の理想像モデルです。
すると一生懸命働いたからと退職金がもらえます。
グラフでぐんと垂直に増える部分です。
後は死ぬまでこれまで貯めに貯めた資産と年金を合わせてゆっくりと使っていく姿です。
このことからもこれまでも年金だけで暮らしていけるとは、国は言っていません。
これからの資産形成・管理が、実線グラフです。
年金は65歳から支給になり、これからますます先延ばしになることが予想されています。
だからこそ、国はiDeCoとつみたてNISA(一般NISAも)の制度を作りました。
若いうちからこれら非課税制度をフルに活用して、現役時代に資産を形成しなさいといっています。
そして、退職金と合わせて、年金支給開始年齢まで、株式や投資信託などで資産を運用し、年金受給年齢となったら、運用した資産とともに資産を取り崩して、豊かな老後を送りなさいといっています。
100%間違っていません!
なぜマスコミやネット民や野党が批判するのか、理解できません。
2 働かざる者喰うべからず
非常に冷たい言葉のようですが、正しい金言です。
働いて、労働の対価としてお金をもらい、毎日を暮らしていく。
これは貨幣が発明されたときから綿々と続いています。
いえ、貨幣発見の前から物々交換という労働対価は成立していたはずです。
若い頃はひたむきに働き、お金を貯め、運用して増やして、老後は貯めた資産をベースに生活する。
年金はあくまでも資産に加算されるものとして位置付ける。
これが、金融庁の資産運営・管理の提言です。
しかし、唐突に人生100年時代と言い放ってしまったことが、不信感を招いてしまったと思います。
お金がないから、年金受給先送りするよ。
だから年金にあまり期待しないでねという方針が透けて見えます。
だからといって批判しても何も変わりません。
転ばぬ先の杖として、思い立った今から資産形成を始めなければなりません。
3 第3号被保険者は可能性の想定を!
特に注意すべきは、サラリーマンの妻である専業主婦第3号被保険者のみなさんです。
(出典:内閣府男女共同参画局)
全国に641万人が該当します。
専業主婦の割合は、急激に減っています。
なお、内閣府男女共同参画局とあろうものが、専業主婦という言葉を使わず、「無業の妻」と定義しています。
(´Д`)(´Д`)(´Д`)
2019年5月の週刊ポストに第3号被保険者制度廃止の可能性の特集記事が掲載され、大炎上を巻き起こしました。
第3号被保険者制度は、比較的新しい制度で、昭和61年から導入されました。
導入の理由は、専業主婦も家事という労働で家庭を支えているのだから、第2号被保険者(サラリーマン)の負担で、専業主婦を支えるべきだという考え方から導入されたものです。
つまり、第3号被保険者が、ただで65歳以降国民年金を満額もらえる制度ではなく、第2号被保険者をサポートしている分を第2号被保険者が負担する制度です。
ところが、ここが理解されず、世間は第3号被保険者に対して、きびしい目を向けています。
第2号被保険者である共働きの女性や第1号被保険者である自営業や農水産業に従事している女性は、主婦もやっているのになぜ掛金を負担しなければならないのかというところに、不公平感が生じているわけです。
年金財政が、破たん寸前の中、これまでどおり第3号被保険者制度が維持されることは、ほぼありえないと思います。(私見)
制度の減額や廃止など最悪の事態は常に想定していた方がいいと思います。
4 老後に2,000万円では足りるはずがない
今回の審議会報告書では、老後年金だけでは毎月5万円は不足すると想定しています。
年金生活期間に5万円をかけると、2,000万円は絶対に必要になるといっているわけです。
このことは、前々からずっと指摘されています。
財団法人生命保険協会では、毎月67,510円は不足すると試算しています。
(出典:財団法人生命保険協会)
ちょっと交通通信費(28,448円)と教養娯楽費(25,405円)を切り詰められるような気はします。(^^;
また、資産から毎月33,165円を計上しています。
もしも、年金が75歳支給となり、60歳から働かなかった場合を想定してみます。
支出費用は、毎月278,645円です。
なんと15年間で、生活費用は50,156,100円に達します。
75歳から10年間年金をもらったとしても・・・
不足分100,675円×10年=12,081,000円が不足します。
合わせて、62,237,100円が必要となる訳です。
サラリーマンの退職金の平均は、1,000万円から2,000万円です。
ということは、資産として必要な額は、約4,200万円から5,200万円です。
2,000万円の貯えでは全然足りません。
5,000万円は貯めておきたいものです。
5 75歳まで働けば解決する?
5,000万円貯められなくとも解決策はあります。
それは75歳まで現役として働くことです。
( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)
世の中には元気な高齢者がたくさんいます。
可能かもしれません。
しかし、管理人には無理です。
高齢者雇用安定化法が制定され、原則勤め上げた企業では再雇用または再任用しなければならなくなりました。
社会参加することはすばらしいことです。
社会貢献されることはすばらしいことです。
しかし、管理人には無理です。
働きたくもない!
実際、我が社でも先輩たちは長続きしません。
肩書を外され、教えてきた後輩たちからはリスペクトもされずに余されます。
よほど強靭な意志を持たなければ続きません。
知っている先輩たちの中では、1か月や3か月でちゃぶ台返しする人がこれまでもいました。
やってらんねええええ!(-"-)
最短1日で辞めたとんでもない先輩もいます。
こういった最悪な事態を想定し、5,000万円は貯えておきたいものです。
6 まとめ
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。
とは、天下人徳永家康の言葉です。
苦労した末に天下を勝ち取った家康の苦難を著した名言だと思います。
簡単に5,000万円が貯まるわけがありません。
それこそコツコツと貯めていく必要があります。
でも、人間は誘惑にとても弱い動物です。
明日があるさとすぐに散財に走ってしまいがちです。
乗り越えるにはたゆまぬ努力と持続する志です。
◆おまえの人生は、老後のためにあるのか!
◆最低のクソ野郎だね。
◆人生なんてケセラセラ!
◆人生なんてレットイットビー!
麻生財務相はいいます。
「そうすると、人生設計を考えるときに100まで生きる前提で退職金って計算してみたことあるか? 普通の人はないよ、たぶん。オレ、ないと思うね」
「いきなり100って言われて、『あと20年間ゴルフつづけられるのか』って、『そんな体力ねえな』とか『金がねえな』とか、いろんなことを考えるだろうから、そういったようなことを考えて、いまきちんとしたものを、いまのうちから考えておかないかんのですよと」
金融庁「年金下がるから資産運用」報告書批判に、麻生太郎大臣が開き直って国民に説教! でも自分が貰う議員年金の金額は…|LITERA/リテラ
どうにかなる。なるようになる。
と考える人は少なくはないと思います。
しかし、ならない。なるはずがありません。
自己責任しかありません。
転ばぬ先の杖を持ちましょう。
ブログに愛と真の情報を!
それでは