最終更新 2020.5.3
当ブログは、2020年1月21日に掲載しました。
新型コロナウイルス感染症患者(武漢市出身)第1号が、1月17日に神奈川県で初めて見つかった程度で、世の中はまだのんびりムードでした。
その後1月28日に新型コロナウイルス感染症を指定感染症としたときから、我が国は非常事態となりました。
マスクがない
トイレットペーパーがない
アルコール消毒液がない
体温計がない
食糧すら手に入りにくい
まるで、この記事は非常時に物資を貯めこんでおく必要性を予言していたかのようです。
これからも非常事態は常に起こりうるものです。
備えあれば憂いなしです。
ようこそ(^^)/
人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、管理人の私は、ミニマリストの方々からは蛇蝎のごとく嫌われるマキシマリストです。
マキシマリストとは、モノを溜め込む捨てられない人のことをいいます。
我が家は、モノが家の中にあふれています。
愉悦です。(´▽`)
安心です。(´▽`)
何を言われようとマキシマリスト万歳です。
先日の和歌山市内3日間断水宣告騒動の報道を見て、つくづくミニマリストの方々は大丈夫なのかと思いました。
まあ、余計な心配かもしれません。
ですが、生きのびるためにはいざというときの備え(ストック)が大切だと管理人は考えます。
むろん人の生き方を批判するつもりは決してありません。
生き方は自由です。
ただ、いざというときの備え=危機管理は、十分すぎるほど備えておいた方がいいと東日本大震災で被災した管理人は強く思います。
1 和歌山市断水騒動
和歌山市では、水道管の漏水が発見され、修繕に1か月以上かかる見込みであることが判明しました。
そこで、市内1/5の地域の水道水を3日間断水すると宣告しました。
午後22時に断水が始まる予定でしたが、結果的に断水しなくて済みました。
漏水していた水道管の修繕工事に伴い、市全体の5分の1を対象とする大規模断水を予定していた和歌山市が20日、断水しなくても修繕が可能なことが判明したとして、急遽断水を中止した。
しかし、和歌山市が断水宣告したのがわずか3日前であったことから、市内はミネラルウォーターの奪い合いやホテルに予約殺到などで大騒動となったそうです。
実施わずか3日前の発表を受け、市民らは飲料水を買い求めスーパーなどに殺到。飲食店や宿泊施設も相次ぎ休業を決めるなど混乱が広がった。
3日分の水を備蓄していないの?
( ゚Д゚)
この報道にビックリ仰天してしまいました。
世の中サブスクリプション(Sabusukuripushon)なんだなあとつくづく思いました。
サブスクリプションとは、新聞や雑誌の定期購読料金から派生したビジネス語です。
一定料金を支払えば、その期間使い放題となるサービスです。
アマゾンプライムなどが典型です。
モノはスーパーやDIYやコンビニなどで、対価(お金)を出せば常に供給可能です。
普段の暮らしをしていれば、せまい家の中にあえていつ使うかもわからないモノを備蓄しておく必要はありません。
家の中のモノは、常に最小限のモノに留めておいて、いざというときに、購入すれば生活に支障は来しません。
こういった生活の仕方も、社会のサブスクリプションの変法といえなくもありません。
ただし、条件は「平常時に限る」という条件がつきます。
2 被災は普通の生活が普通でなくなる
我が国は自然災害に常にさらされています。
いつ何時地震や津波が発生するか、ほとんどわかりません。
また、わかっていても、2019年10月に本州を直撃した台風19号は、我が国に甚大な被害を与えました。
自然災害の猛威にはなすすべもありません。
また、直接的な被害がなくとも、被災地でもっとも困ることは、インフラのストップです。
電気、水道、ガス、通信がストップしてしまうと、生活に著しい支障を来してしまいます。
◆スイッチを点ければ、照明や冷暖房や家電が動かせる生活。
◆水道蛇口をひねれば、安全でおいしい水が好きなほど出てくる生活。
◆スイッチを入れれば、お湯が沸き、ふんだんにお湯を使える生活。
そんな当たり前の普通の生活が、すべてストップしてしまいます。
苦痛と恥辱にまみれた被災生活は、いつでもどこでも起こり得ます。
そのためにも生活物資の備蓄は、絶対必要だと管理人は体験的に断言できます。
⇩我が家のトイレットペーパー備蓄の一部です。
サバイバル術については、次の記事をご参照ください。
3 水道管老朽化問題はいつでもどこでも発生する
水道管の法定耐用年数は、40年です。
全国の水道管は、ほとんどが昭和40年代高度成長期に敷設されています。
もうとっくの昔から、水道管の耐用年数は超えています。
厚生労働省によると、全国に張り巡らされた水道管約71万キロの多くは昭和50年前後の高度経済成長期までに敷設。当時から更新されていないものも多く、平成29年度時点で16・3%が法定耐用年数を超えている。
ところが更新は、遅々として進んでいません。
(出典:厚生労働省HP)
そのため日本中いつでもどこでも水道管事故は発生する可能性があります。
(出典:厚生労働省HP)
計算上、すべての水道管を更新する年数は130年です!
(´-`).。oO
ある日突然断水事故で、水が手に入らなくなる日が突然にやって来る可能性は、どこででも起こりうります。
参考(平成26年)
年間水質事故発生件数(件/年) 800
幹線管路の事故件数(件/年) 4,979
浄水場停止事故件数(件/年) 45
管路事故件数(件/年) 22,175
給水管事故件数(件/年) 221,720
(出典:(公財)水道技術研究センター JWIC)
4 断水に備える方法
断水に備えるためには、ミネラルウォーターを備蓄しておくことがおススメです。
ただし、賞味期限(約18カ月)があり、管理は結構大変です。
そこで、これから家を建てたり、賃貸される方には、とっておきの飲み水を供給できる方法があります。
エコキュートなどの給湯器を設置する方法です。
↓我が家は、Panasonicのエコキュートです。
給湯器は大きいタイプだと、470Lもあり、自動的に満水となるよう設計されています。
意外に知られていませんが、水抜き(ドレーン)管からタンク内のお湯を利用することができます。
数日間であれば、家族が利用できる量を確保することができます。
あえて、ミネラルウォーターを購入する必要性もありません。
ただし、基本お湯なので、細菌が増殖する可能性は否定できないので、利用はせいぜい数日間です。
東日本大震災のときは、本当に助かりました。
ガソリンも入手が困難なため、給水車から水を配水してもらうためには、自転車か徒歩しか手段はありません。
一人では、せいぜいポリタンク(18L )2本分です。
約36㎏を両手に抱えて、給水車まで往復3㎞は現実的に不可能です。
5 まとめ
断水はいつでもどの地域でも起こりえます。
水は命の源です。
水がない生活は、蛇口から水道水が供給できなくなるとそのあまりにも大切な水の存在をあらためて実感することができます。
また、水は比重1なので、ひたすら重いです。
人力では限界があります。
いつか発生するときに備えて、ペットボトルで備蓄しておくか、エコキュート給湯器を備えておくことは絶対に必要だと思います。
また、エコキュート給湯器から水が汲めることは、ご近所には言わない方が賢明です。
被災した場合は、復旧の目途はなかなかわかりません。
限りある大切な水は、まず家族が生き延びるために使うものだと思います。
人でなしといわれてもそうしなければ共倒れとなってしまいます。
かつて、阪神大震災発災時には、井戸水を開放しなかったことで、近所の人が怒って、その家を打ち壊した事件が発生したそうです。
市民は誰もが聖人君子ではありません。
自分の命は自分で守ることが大原則です。
アリとキリギリスの寓話では、アリはキリギリスを助けようとはしませんでした。
絆という言葉は、安全が確保された上で初めて発生する相互扶助の行為です。
そのためにもいざというときの備蓄は、されておいた方がいいと思います。
個人の意見ですので、ご批判はご容赦ください。
ブログと水に愛と真の情報を
なお、こうした水道管敷設に要する金額は、ざっと40兆円を必要とするという試算もあり、水道管関連株式の株価も折りに触れて噴き上げることもあります。
ただ、とても息の長いテーマなので、売買のタイミングは難しいと思います。
よろしければ調べてみてください。
それでは