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奨学金制度はジャパニーズドリームの実現に絶対に必要である

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最終更新 2021.1.8

ようこそ(^^)/

人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。

さて、皆さんは、我が国日本はジャパニーズドリームが実現できる国だと思いますか?

私は、日本は努力すれば報われる国であることに揺らぎない国であると信じています。

その理由は、国民には等しく教育を受ける権利があるからです。

どんなに貧しくとも、我が国には教育を受ける権利があります。

ときには奨学金給付を通じて大学に進学する道があります。

ところが、この奨学金制度が、単なる国家の教育ローンではないかと一部批判する記事が、ネット上で散見されます。

奨学金制度は、断じて国の教育ローンではなく、貧乏人にもジャパニーズドリームを可能とする唯一無二の制度であることを体験的に主張します。

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1 日本はアメリカと並ぶ夢を実現できる国

日本は明治維新以降義務教育を取り入れ、国民はすんなりと受け入れました。

その理由には、日本は江戸時代から続く寺子屋制度があり、欧米文化をすんなりと受け入れられる土壌があったからとされています。

江戸時代から、各藩は競って藩校を設け、教育を進め、それが士農工商の各層に浸透し、読み書きそろばんを習っていました。

ところが、現代文明の礎を築き上げたヨーロッパには、貴族文化が根強くはびこっていて、それは現在も連綿と続いています。

いくらフランス革命が起きようが、貴族と平民の間には大きな格差があり、それは教育にも色濃く残っています。

よく知られているように、イギリスのパブリック・スクールやドイツのギムナジウム制度は、裕福でなければ絶対に入学できません。

そして、それらの学校に入学さえすれば、エリート大学進学への道が開けています。

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ヨーロッパはこれらの教育制度により、富裕層階級の固定化を維持する仕組みができあがっています。

日本の場合は違います。 
国民誰もが、教育を等しく受ける権利を有しています。
勉強という努力を続けることにより、夢を実現することができます。

医師にも弁護士にもなることができます。

よりよい企業や高級官僚になることもできます。

世界を見ると日本ほどチャンスのある国はないことがわかります。

toyokeizai.net

2 教育には金がかかる現実

しかし、教育にはお金がかかります。

それは誰もがわかっています。

もっとも信頼がおけると思われるベネッセから引用してみます。

大学を卒業するまで、1人2,655~4,105万円の教育費がかかるそうです。

文部科学省「子どもの学習費調査(平成24年度)」によれば、ひとりの子どもにかかる教育費(学校教育費、給食費、塾や参考書代など含む)は、幼稚園から高校まで公立の場合で約504万円ほどかかる見込みです。
 
一方、日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果(平成26年度)」によれば、大学生の教育費総額は、国立大学(4年間)で511万円ほどかかる見込みです。
 
つまり、高校まですべて公立、大学は国立の場合で教育費は1,015万円ほどかかるとわかります。

さまざまな進路パターンがありえますが、仮に幼稚園から大学まで私立で、大学は私立理系(4年間)の場合ですと、約2,465万円にもなります。ここからいえることは、お子さまひとりに対する教育費はトータルで1,015万円~2,465万円ほどかかるということ。
これに養育費約1,640万円を加算すると、子どもの誕生から大学卒業まで、2,655~4,105万円かかることになります。

benesse.jp

さらに私立の医歯系大学に通った場合です。

参考までに、私立の医歯系大学に6年間通った場合も見ておきましょう。先述のAIU保険「AIUの現代子育て経済考2005」によれば、私立の医・歯系大学に6年間通った場合の教育費は2,965万円となっています。

仮に幼稚園から高校まですべて私立に通い、大学も私立の医・歯系を選択した場合には、トータルの教育費は4,643万円 となります。

教育には本当にお金がかかる時代です。

さらに少しでもいい高校大学に入ろうとすると塾や家庭教師、高額な参考書やOA機器も必要になります。

東大生のほとんどは富裕層であるとの統計もあり、貧困層は相当のハンデを抱えています。

日本も確実に階層の固定化が近づきつつある社会に進んでいるのは、間違いありません。

これが市場原理です。

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3 日本には奨学金制度という道がある

しかし、我が国には奨学金制度という優れた教育の機会均等を享受する道が開かれています。

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日本の奨学金制度はJASSO(日本学生支援機構)が運営しています。

2004年までは、日本育英会の名称でした。

特に優れた学生及び生徒で経済的理由により著しく修学困難な人に貸与します。

第一種(無利子)と第二種(有利子)があります。

第一種(無利子)

【国公立・自宅通学の場合】月額30,000円または45,000円
【国公立・自宅外通学の場合】月額30,000円または51,000円 
【私立・自宅通学の場合】月額30,000円または54,000円
【私立・自宅外通学の場合】月額30,000円または64,000円 

第二種(有利子)

月額30,000円、50,000円、80,000円、100,000円または120,000円
※1 私立大学の医・歯学の課程の場合、120,000円に40,000円の増額が可能です。
※2 私立大学の薬・獣医学の課程の場合、120,000円に20,000円の増額が可能です。

利子の上限は、法律で年3%を上限としますが、過去の適用は0.1%~0.3%です。

返済回数は、所得連動返済方式と定額変換方式がありますが、概ね15年~20年以内に完済しなければなりません。

4 奨学金を返済できないという悲鳴

ところが、奨学金を貸与された学生の中には、正規雇用されなかったり、フリーターになったりと、収入が少なく、奨学金の返済に回せない人もいるようです。

◆世帯年収が減り続け、親からの仕送り額は過去最低となっています。
そのため、2人に1人が奨学金に頼らざるをえなくなっているのです。

◆132万人の学生に1兆円以上の奨学金を貸し付けている日本学生支援機構です。
ここ数年、回収の強化に力を入れてきました。

◆裁判所から督促を求められたケースは、年間で8,400件ほど。
この10年で40倍に増えています。
一括で支払いできない場合、自己破産しか選択肢がないという人も少なくありません。

(出典:NHK)

学生の2人に1人、約132万人に貸し付けている奨学金ですが、年間8,400人が払えなくなり、裁判所を通じて催促されている事態となっています。

5 ネットでは奨学金制度を学生ローンとまで揶揄する始末

ネットでは、現行の有利子型奨学金に対して、批判するサイトが数多くあります。

そう、日本学生支援機構の「奨学金」はただの「学生ローン」なのだ。
冒頭の彼はおそらく大学4年間での総額で、もしもあのペースのまま借り続けて大学院に進学すると、院卒業時には余裕で1000万円を超えることになる。

netgeek.biz

6 奨学金は給付ではない

しかし、 そもそも論になりますが、奨学金は給付金ではありません。

貧しくても学業を学びたい学生に対して、お金を無利子または低利の有利子で貸し付けて、学ぶチャンスを与える制度です。

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借りたのなら返すのが大原則です。

至極当たり前のことを、非正規雇用制度が悪い、給料が安い、金利が高すぎると主張するのは、まったくのお角違いです。

もし、返済が滞ってしまった場合、返済金を原資に次の世代に貸し付ける奨学金制度そのものが破たんしてしまいます。

そうなれば、我が国もヨーロッパと同じく、富裕層だけが固定してしまう階層社会となり、貧困層は生まれたときから貧困層のままとなってしまいます。

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7 借りたお金は返して社会に感謝を

私事で恐縮ですが、管理人の実家は、管理人が生まれたときに先物相場に手を出した祖父のおかげで、一家心中寸前まで追い込まれました。

お袋はこの苦境から抜け出すには教育しかないことに気づき、徹底的なスパルタ教育を始めました。

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そのおかげもあって、兄弟3人とも大学に進み、就職することができました。

管理人は、入学料免除、4年間の大学生活での授業料は、半免1回、全免7回で、ほぼお金を支払わず、卒業することができました。

貧乏人でも学ぶチャンスを与えてくれた国の制度には、本当に感謝しています。

生活費や家賃もすべて、奨学金とバイトで捻出しました。

卒業時の奨学金は合計400万円に高校時代の奨学金約20万円の420万円です。

それこそ、感謝の気持ちを持って大切に返還しました。

結婚時にもまだ奨学金は残っていましたが、妻は理解してくれました。

返済が終わったのは、42歳の時です。

もちろん一括返済もできましたが、返済するのがとても愛おしくて、学生時代の感謝の気持ちを含めての返済です。

現代は、管理人の頃と価値観は違うと思います。

しかし、借りたお金は返すというのは、当たり前の社会のルールです。

そのために何をなすべきかということに気づけば滞納を想定することなどないはずです。

4年間、夢と思い描いた場所で働くために必死に勉強する

できるだけ贅沢を止めたり、バイトをしてお金を貯めておく

親と返済計画を練って準備しておく

などいくらでも方法はあるはずです。

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8 まとめ

奨学金は2人に1人が借りている時代です。

高額の貸し付けで、卒業後目標とした就職先の夢が叶わず、低収入となり、奨学金の支払いが困難となる学生が年間8,400人にも達するとは衝撃です。

しかし、だからこそ、大学生時代は必死に勉強し、競争社会を勝ち抜いていかなくてはならないのではないでしょうか。

管理人の場合、学生時代は本当に貧乏でしたが、みじめでも卑屈にもなりませんでした。

友人から旅行に誘われてもいけないし、デートのお金も捻出できず気持ちが引かれた人とも別れてしまいました。

でも、管理人には夢がありました。

それはこの貧乏生活の負の連鎖を断ち切るという夢です。

その夢が実現し、家を2軒も建て、株道楽できるのも、奨学金制度のおかげです。

奨学金制度はこれからも日本の人材育成の最高の手段です。

末永い存続を期待します。

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しかし、一億総活躍社会の中で、日本もそろそろ給付型奨学金制度の導入を真剣に考えてもいいのではないでしょうか。

保育所無償化に2兆3千億円をかけることと奨学金制度1兆円制度を維持することは、つながっているはずだと思いますが・・・。

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ブログと奨学金に愛と真の情報を

それでは