ようこそ(^^ゞ
お金を通じて人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、先日、会社員が無断でカラオケ音源をコピーし、ユーチューブに掲載したことが発覚し、著作権法違反の疑いで書類送検されました。
4年間でなんと820万円の報酬を得ていたそうです。
ブロガーにとって、著作権法違反は常に起こりうる問題です。
ブログは、PV数が増えれば増えるほどリスクも高まって行く「今そこにある危機」といってもいいと思います。
ブログの中には、毎日テレビ映像の切り抜きを掲載していたり、芸能人の画像を掲載している記事もよく見かけます。
もし、著作権者から提訴されたらと思うとゾッとします。
他人事ではない著作権法違反について考えてみます。
なお、管理人は弁護士ではありません。
間違っている場合はご指摘いただければ幸いです。<(_ _)>
- 1 カラオケ音源無断公開事件の概要
- 2 Anriのカラオケ制作室(Karaoke Instrumental)
- 3 書類送検後の扱い
- 4 書類送検で身バレはあるか
- 5 損害賠償が地獄となる
- 6 損害賠償の算定基準
- 7 身近にある著作権法違反の可能性
- 8 管理人の場合
- 9 まとめ
1 カラオケ音源無断公開事件の概要
新聞報道によれば、書類送検された会社員は、カラオケ店からカラオケ音源をコピーし、You Tubeで4年1ヶ月に渡り、公開していました。
「Anriのカラオケ制作室」のタイトルだそうですが、現在は閉鎖されています。
2014年8月に開設し、1600曲以上を掲載していたそうです。
中には、260万回に上るアクセスがある楽曲もあり、これまでに820万円以上の報酬を得ていたそうです。
(出典:YouTube)
You Tubeの相場は、概ね1PVあたり0.1円です。
逆算すると、4年間で8,200万PVあった計算になります。
当サイトの弱小ブログからすると、ただすごいとしかいいようがないPV数です。
2 Anriのカラオケ制作室(Karaoke Instrumental)
ネット上には、まだ残骸が多少残っているので、調べてみました。
コンテンツ紹介部分のダイジェストです。
Anriのカラオケ制作室ではJ-POPを中心としたカラオケ動画を公開しています♪
すべてDTM制作によるオリジナル音源なので著作権的にも安全♪
歌ってみた動画に使っても削除されません!! !!!
YouTubeやニコニコ動画のようにJASRACと契約しているサイトに限ります!!!
報道によれば、実際にはカラオケ店からコピーしてきたそうです。
また、DTM制作であろうが、JASRACに使用料を支払わなければ著作権法違反です!
チューバータウンには、ユーチューブで稼いだ額まで晒されています。
動画再生回数 8493万3970回
総収入額 1019万2076円
3 書類送検後の扱い
書類送検されることを検察庁送致といいます。
身元が割れていて、逃走する恐れがないと判断されたことから、書類の送検のみで、勾留までは求められません。
しかし、在宅のまま、検察庁送致されたからといって、不起訴が絶対ではありません。
今後の捜査によって、在宅のまま起訴される事例も多数あり、起訴と同時に勾留されるといった場合もあります。
書類送検された会社員は、震えている毎日を過ごしているものと思われます。
4 書類送検で身バレはあるか
著作権法違反で、書類送検され、それが会社や近所や親類にバレた場合、煉獄の毎日を過ごすことになりかねません。
管理人が調べた限りにおいては、書類送検=公表にはならないそうです。
ただし、重大事件の場合、被疑者が社会的影響の大きい職業についている場合(公務員、教師、医師、弁護士、大企業社員等)は、公表されやすいそうです。
また、書類送検の際に会社に関係のある場合の捜査、検察庁出頭命令があり休暇をとるなどして、うわさが立ち、バレてしまうケースは割と良くあるそうです。
最悪身バレした場合、サラリーマンである場合は、会社の就業規則が適用されます。
殺人や強盗傷害など重大事件を犯した場合は、就業規則違反で即懲戒処分です。
しかし、書類送検の場合は、あいまいな場合が多く、被害者との間に示談交渉を進め、心証を良くするように努めるしかないと思います。
いずれにしろ弁護士への相談は絶対です。
5 損害賠償が地獄となる
著作権法違反の場合、法定刑があります。
懲役10年以下または罰金1000万円以下です。
書類送検の段階で懲役刑はないと思いますが、音楽配信会社がサイトの運営会社に対して削除依頼を複数回行ったにもかかわらず、繰り返し動画が投稿されていたという経過があるので、重い罰金となるのは免れないと思います。
それよりも、恐ろしいのは、実際に著作権を侵害したことによる損害賠償です。
民法と著作権法第114条の規定により、損害賠償を請求されます。
損害賠償には、2種類あります。
不法行為による損害賠償請求か、不当利得返還請求です。
不当利得返還請求は、YouTubeで得た820万円に相当しますが、ほぼありえないと思います。
当然ながら、著作権法の侵害によって損害を被った額の賠償請求となるはずです。
6 損害賠償の算定基準
損害賠償の算定基準は、著作権法第114条の規定による正規料金が認められています。
第4項においては、青天井規定がありますが、それでは天文学的な賠償を担保できないとして、正規料金を相当としています。
ただし、今後の判例で変わる可能性もあります。
著作権法第114条(損害の額の推定等)
3 著作権者、出版権者又は著作隣接権者は、故意又は過失によりその著作権、出版権又は著作隣接権を侵害した者に対し、その著作権、出版権又は著作隣接権の行使につき受けるべき金銭の額に相当する額を自己が受けた損害の額として、その賠償を請求することができる。
4 前項の規定は、同項に規定する金額を超える損害の賠償の請求を妨げない。この場合において、著作権、出版権又は著作隣接権を侵害した者に故意又は重大な過失がなかつたときは、裁判所は、損害の賠償の額を定めるについて、これを参酌することができる。
この会社員は、著作権法違反のサイトで、8493万3970回の視聴の機会を作ったことが、著作権の行使に損害を与えたことになります。
1曲あたりのDLは、100円が相場です。
8493万3970回×100円=84億9397万円の損害賠償請求の提訴が行われる可能性は十分にありえます。
サラリーマンの生涯年収は、2億円から4億円です。
返せるはずがない・・・。
7 身近にある著作権法違反の可能性
今回の事件は、極端な著作権法違反ですが、ブロガーにとっても、真摯に受け止めなければならない事件であったと思います。
ブログには、テレビの映像をスクショしたサイトや芸能人の肖像を写したサイトなどが氾濫しています。
また、許諾権を得ていないと思われる写真やイラストや図表も利用されているサイトもたくさんあります。
もし、著作権者が本気で提訴始めたら、今回の事件と同じ轍を踏むのは間違いありません。
細心の注意を払って、著作権法違反には気をつけたいものです。
8 管理人の場合
管理人の場合も、危なくJASRACから著作権法違反の疑いで対処しなければ提訴すると通告されたことがあります。(ToT)/
5年も前に書いた記憶もないブログが、著作権法違反だって??
管理人は、中島みゆきの熱狂的ファンのため、彼女の歌詞を独自に解釈してブログに載せていた時期がありました。
それが記事にしてから数年経って浮上し、提訴も辞さないといきなりです。
偶然開いたから良かったものを、もし気づかずそのまま放置していたら、出頭命令が裁判所から届いていたかもしれません。(ToT)/
あなたが2013年8月及び9月に書いブログは著作権法に違反しているとJASRACから通報があり、該当の月のブログは運営者の責任で一旦凍結しました。
この処置に納得できない場合は、JASRACと直接交渉してください。JASRAC側ではあなたを提訴することになりますが、運営者側に一切関与はありません。
このまま凍結し削除すれば、JASRAC側は提訴しませんので、削除が賢明だと思います。
また、最近では著作権のある画像をたった1枚知らずに無断使用したため、20万円の損害賠償を請求された事件もあります。
著作権にきびしいAmanaやGettyは要注意です。
恐ろしい話です。
9 まとめ
いかがでしたか。
今回のカラオケ音源無断公開による書類送検事件は、全ブロガーにとっても決して他人事とは思えない事件です。
特に管理人は、数年前に歌詞を掲載した記事がJASRACから提訴も辞さないと通知が有った経験もあり、改めてゾッとしました。
管理人は画像を掲載する場合は、著作権フリーの写真ACかぱくたそを利用しています。
また、イラストは、フリー素材の「いらすとや」を利用しています。
また、統計は、使用許諾のあるものだけを使用しています。
目先の金儲けで、820万円儲けたはいいが、今後損害賠償に1000倍相当額の民事訴訟を起こされたのでは人生破滅です。
くれぐれもルールに基づいたブログを楽しみたいものです。
ブログに愛と真の情報を
それでは