ようこそ(^^)/
お金を通じて、人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、みなさんは卵を食べていますか?
管理人は大好きです。
週に1度は大衆食堂で、ハムエッグ定食を食べることに無上の喜びを感じています。
(^^;
↓ 完全にはまっています。テーブルクロスにレトロなしょう油瓶、そして割烹姿のおばちゃんならまず間違いがありません。
ちっちぇえ喜びだな!
( ゚Д゚)
と思われても結構です。
特にジブリ史上最高の名作と絶対に譲れない「天空の城ラピュタ」で出てきた飯テロを見る度に、目玉焼きに愛を感じています。
ラピュタが炭鉱内で、シータに食パンの上に載せたとろけるような目玉焼きを半分こして食べるシーンは、いつみても感動します。
卵は、物価の優等生とよくいわれます。
現在でも、スーパーの目玉商品として、ひとパック160円~200円で販売されています。
1個20円で、完全栄養食品と呼ばれる栄養豊かな食品を入手できるのであればこれ程うれしいものはありません。
しかし、本当に物価の優等生なのか?
これからも安定して消費者は、栄養価が高く、おいしく安い卵を入手できるのかどうかについて考えてみます。
1 我が国の卵は安い!
鶏卵の価格は、農林水産省が昭和55年から統計を取っています。
ただし、平成14年に統計を変え、Lサイズ10個入り1パックの統計をとっています。
平成14年の卵の価格(Lサイズ10個入り)は、214円です。(東京)
最新の卵の価格です。
226円です。
(出典:農林水産省食肉鶏卵食品価格動向調査)
平成14年調査時と比べると、わずか12円(6.6%)しか上がっていません。
まさに物価の優等生です。
2 諸外国の卵の価格
それでは諸外国の卵の価格はいくらくらいでしょう?
(出典:農林水産省HP)
我が国(東京)よりも安い都市は、ニューヨークだけです。
ロンドンは1.46倍、パリは1.89倍、ジュネーブに至っては1.96倍にもなります。
我が国はこと食料については、自給率は悪いですが、世界有数の豊富な食料であふれている幸せな国です。
ちなみにスイスは、最低賃金が世界で一番高い国ですが、国民は幸せとはいえない状況が続いています。。
4年前も1時間当たり2,500円以上にしようとしましたが、国民投票の結果、不成立となりました。
物価が世界でも無茶苦茶に高く、賃金を上げなければ生活が苦しいそうです。
3 採卵農家の激減
しかし、卵の価格が安いことがいつまでも続くわけではありません。
採卵農家は劇的に減っています。
採卵鶏(種鶏のみの飼養者を除く。)の飼養戸数は、平成14(2002)年の4,530戸から平成24(2012)年の2,810戸に1,720戸減少しています。
しかしながら、1戸当たりの成鶏めす飼養羽数は、平成14(2002)年の3万羽から平成24(2012)年の4万8千羽に増加しており、規模拡大の進展がうかがえます。
(出典:農林水産省HP)
現在は、伊藤忠や丸紅など大手商社が大規模養鶏経営に乗り出していて、零細採卵農家の経営は非常に厳しいものになっています。
(出典:農林水産省HP)
ちなみに東洋一の養鶏場は、イセ食品のグループ企業イセファームが、宮城県大衡村に展開している養鶏場です。
その数なんと250万羽です。
イセ食品は、国内に11農場を持ち、1,300万羽の養鶏を飼養している日本一の採卵業者です。
4 卵が物価の優等生の理由
卵を生産するには、あらゆる製造業と同じく、当然のようにヒナの輸入代や設備投資、光熱水費、飼料代、人件費、衛生対策、運搬費などたくさんのお金がかかります。
実は卵を産む鶏は、94%が輸入に頼っています。
ヒヨコはほとんどすべてが輸入です。
特に飼料代、光熱水費、人件費は、うなぎ登りに高騰しています。
物価の優等生を貫くには、生産農家が負担せざるを得なく、採算が合わなくなって次から次へと止めて行っているわけです。
国は完全栄養食品である卵の安定供給は、国民生活を守る上で、絶対です。
管理人は、東日本大震災で被災し、1か月以上納豆、豆腐、卵、牛乳、ヨーグルトが食べられませんでした。
卵が食べられないのは、本当につらかったです。
夢にまで出ました。
生産農家を守る必要が絶対にあると思います。
国は、養鶏経営の安定を図るため、 「鶏卵生産者経営安定対策事業」を展開しています。
これは、鶏卵の月ごとの標準取引価格が補塡基準価格を下回った場合には、その差額の9割を鶏卵生産者に補塡する制度です。
実際農林水産省の調査上は226円でも、我が家の激安スーパーでは、1パック178円で販売されていて、実態は伴っていません。
ちなみに平成30年度は、補填基準価格:185円/kg、安定基準価格:163円/kgとしています。
予算額は、48億6,200万円です。
この国家予算があるため、我が国は卵を安く安定的に手に入れることができます。
生産する人がいなくなったら、卵も食べられなくなってしまいます。
こういった税金の使い道は、とても有効だと思います。
5 卵で人生を捨ててはいけない
この卵ですが、産まれてから死ぬまで食べる副食であることは間違いありません。
卵かけごはん、目玉焼き、ゆで卵、オムレツ、チャーハン、かきたまなど無限といっていいくらい卵料理レシピがあります。
中でも目玉焼きは、世界共通のおかずではないでしょうか!
目玉焼きは、家庭の味であり、こだわりを持つ人がたくさんいます。
中でも卵焼きに何をかけるかは、たいてい論争になります。
学生時代は関西出身の同級生は塩派でした。
北海道出身の同級生はしょう油派でした。
管理人は目玉焼きは、写真にもあるとおりしょう油+マヨ派です。
絶対に譲れません。
しかし、先日日刊SPAでアンケートをとったところ驚くべき結果が出ました。
<目玉焼きの調味料対決>
塩 74% vs 醤油 26%食卓における永遠のテーマで、ほかにソース派、ケチャップ派なども存在し議論になることも。しかし「塩はあっさりしていてご飯のおかずとして優秀」と醤油派を圧倒した。
ふざけやがって!俺は認めない!
アンケートの対象者を確認すると、30~49歳の男性500人を対象に、10月1~5日の期間にウェブでアンケートを実施したそうです。
こんな狭い年齢層のサラリーマンだけが対象のアンケート結果など認めません!
まったく恣意的です!!!!!
そこで、対象をもっと広げたアンケート調査結果を見つけました。
キッコーマンの調査です。
この時点で答えは出ています。
(投票数 2,933人)
自由投票の結果、目玉焼きにかける調味料は、しょうゆ:54%、塩:16%、ソース:13%の順で、何もかけない人は3%でした。
地域別にみると、目玉焼きにしょうゆをかける人は北にいくほど割合が高く、関東地方で58%、東北地方で61%、北海道では75%にのぼりました。関西地方ではしょうゆ派が41%と全国平均を13ポイント下回った反面、塩をかける人は25%と、全国平均を9ポイント上回りました。
関東以北はしょうゆ派、関西はしょうゆと塩の併用派といえるでしょう。
しょう油派が54%、塩派が16%、ソース派が13%です。
納得の結果です。
特にソース派は大阪と兵庫というさすが粉ものの聖地です。
お好み焼き、たこ焼き、串揚げ・・・ソース文化です!
しかし、この食文化の違いが悲劇を招くケースは、時おりあるようです。
義母は義父に昔、オムレツにケチャップをつけたら離婚すると言ったらしい。
後に実際離婚しました~。
ホントにケチャップのせいだったのか?
夫婦とは、お互いの食文化を共有する生活の中で、昇華し、新しい食文化を作り上げるものだと信じています。
育ってきた生育環境ばかり主張していたのでは、対立の溝は深まるばかりで、悲劇に結びつくことだってあり得ます。
寛容の精神で、お互いを許容し、受け止め、歩み寄り、新しい独自の家庭の味を作っていくことが必要です。
6 まとめ
いかがでしたか?
卵は物価の優等生とはいえ、価格を維持するために変化が著しい状況になっています。
鶏卵業の大規模化によるスケールメリットと国の補助金の活用です。
鶏のヒナ(ひよこ)は、全量輸入に頼っています。(うこっけいや比内鶏などを除く。)
卵を産む鶏をコマーシャル鶏といい、ドイツ、フランス、オランダの3国の独占です。
飼料はほとんどとうもろこしなので、全量輸入です。
であれば、鶏卵産業は、輸入を手がける商社が川上川下対応が可能なので、もっとも経営に適しています。
これからもどんどん商社によるアグリビジネスは盛んになる一方だと思います。
なお、鶏卵関連の株式上場企業はほとんどありません。
イセ食品は、国内最大手の鶏卵業者ですが、非上場です。
残る大手は、ホクリョウ(1384東証一部)です。
北海道の鶏卵生産の5割を占める大手鶏卵業者です。
2018年1月には、1760円を記録しましたが、現在754円(11/9)と大暴落中です。
理由は、卵価の下落と飼料の高騰が原因とされています。
いかに、物価の優等生とはいえ、株式市場という荒ぶる世界では、乱高下で弄ばれるしかありません。
10ヶ月で42.8%の下落・・・。
もし、最高値で1000株購入していたら、100万円の損失です・・・。
たまごでも100万円損失の世界・・・。
それが株式市場です。
(出典:ヤフーファイナンスHP)
ブログと目玉焼きに愛と真の情報を
それでは