最終更新 2021.6.25
当記事は、2020年7月29日時点の記事です。アーカイブ記事としてお楽しみください。
ようこそ(^^)/
人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
高配当優良株長期投資派のみなさま!
衝撃です。
我が国を代表する超名門大企業であるキヤノンが、今年中間配当を80円から40円に減配することを決定しましたああああ!
( ゚Д゚)ゴクリ
実に30年ぶりのことだそうです。
なんということでしょう!
キヤノンに減配などあり得ない!
我が国を代表する超優良大企業だったはずです!
何が一体どうなっているの?
一眼レフカメラの雄ニコンも減配したばかりです。
精密機器といったら、自動車と並んで我が国の花形輸出産業だったはずです。
それが・・・天下のキヤノンが赤字???
怖い!怖すぎます!
コロナ後の世界は、何かが確実に変わってしまったような気がします。
高配当優良株長期投資も、絶対勝利の方程式ではないということをあらためて忠告してくれたような気がします。
株式投資は心底怖いです!
管理人は、今年から投資戦略を変えて、高配当優良株長期投資に切り替えたばかりです!
どうなるの?(´Д`)
滅びの声が聴こえてくるかのようです!
バルス!
ものづくりニッポン!
キャノンの復活を心より祈念します!
すべての高配当優良株長期投資派のみなさんに栄光あれ!
1 キヤノンの株価
キヤノンは、デジタルカメラ首位、コピー機首位、プリンター首位と我が国の花形産業精密機器メーカーの中でも、圧倒的ガリバー企業です。
最近はその映像技術を生かして、CTやMRI医療機器分野にも進出しています。
隙のない経営は、絶大なブランド力を発揮してきました。
ところが株価は2018年をピークに冴えません。
2017年11月4,472円を最後にひたすらダダ下がりとなっています。
2020年7月28日終値は、2,077円です。
2017年最高値より-53.6%もの下落です。
信じられません!世界のキヤノンがです!
キヤノン(株)【7751】:リアルタイム株価チャート - Yahoo!ファイナンス
キヤノンは、1991年より現在まで30年間減配したことがない超優良銘柄です。
1991年8.3円から2020年は160円まで配当が騰がりました!
配当金が19.2倍にも跳ね上がりました。
2 キヤノンついに減配
しかし、最近のキヤノンは業績が振るいませんでした。
2018年12月期から、2年連続減益となっていました。
特に2019年12月の業績は営業利益がほぼ半減という業績となり、キヤノンの不振は目を覆うほどでした。
それでも配当は、160円を維持していました。
それが、2020年7月28日の決算発表でついに減配を表明しました。
なんと前期比-64%の減益となっています。
新型コロナウイルスの感染拡大により世界経済は大きく後退しており、当社関連ビジネスも甚大な影響を受け、今年の業績は大幅に悪化する見通しです。
当社は、将来の成長に向けた新規事業への投資が出来る様、先行き不透明な事業環境の中で十分な資金を確保するために、中間配当金につきましては、40 円とさせていただきます。
なお、期末配当金につきましては、現時点で未定です。
業績予想および剰余金の配当(中間配当)に関するお知らせ(2020年7月28日)
30年間の歴史についに幕を下ろしました。
これまで、キヤノンは前期80円後期80円計160円の配当金を配当してきました。
その総額たるや1,702億円です。
2兆円もの余剰金を残していても、このままでは12年程度で底をついてしまいます。
そもそも7.70%の配当利回りの維持は、-64%の業績では内部留保額を減らすばかりで、減配はやむを得ない結論だと思います。
3 キヤノンの敵は?
キヤノンの売り上げは、4つの分野から構成されています。
オ フ ィ ス(複合機、レーザープリンターなど)
イメージングシステム(デジカメ、一眼レフ、プリンターなど)
メディカルシステム(CT,MRIなど)
産 業 機 器(半導体製造装置、有機ELディスプレイ製造装置など)
この売上げが衝撃的です。
2020年4-6月前年比です。
オ フ ィ ス 69.8%
イメージングシステム 69.2%
メディカルシステム 96.9%
産 業 機 器 77.6%
メディカルシステムこそ、健闘しましたが、その他のセグメントは7割から8割しか売上げを達成していません。
コロナが経済活動を直撃していることが垣間見れます。
4 キヤノンの真の敵は?
しかし、キヤノンの経営不振は2018年頃から始まっています。
新型コロナウイルス感染症パンデミックが直接の原因ではありません。
デジカメが売れません。
デジタル一眼レフもミラーレスデジカメも飽和状態です。
ライバルニコンの株価は下落の一途をたどっています。
2020年7月29日、ニコンは年初来安値の789円です。
2018年からひたすら下落の地獄絵図です。
(株)ニコン【7731】:リアルタイム株価チャート - Yahoo!ファイナンス
プリンターのライバルであるセイコーエプソンです。
こちらもひどいものです。
2017年には3,000円だった株価は、2020年7月29日現在1,183円です。
セイコーエプソン(株)【6724】:リアルタイム株価チャート - Yahoo!ファイナンス
複合機のライバルリコーの株価です。
こちらもひどいものです。
2020年7月29日現在、724円です。
年内1,284円まで騰がっていました。
実はリコー株は30年以上も前に保有していたことがあります。
ほとんど動かず売却しました。
現在分割した端株50株を記念に持っています。
一時は2,500円を超えたこともありましたが・・・。
(´Д`)
(株)リコー【7752】:時系列の株価推移 - Yahoo!ファイナンス
このとおり、キャノンのライバルの精密機器メーカーも株価が暴落しています。
キヤノンの真の敵は、IT革命にありそうです。
もはや紙媒体は古く、オンライン上でデータは閲覧や修正が可能です。
コピーする必要もないし、印刷する必要もない時代に突入しています。
また、デジカメは、スマホのカメラ機能が同性能となり、ネットへの転送などを考えると面倒な作業ばかりで、あえて所有する必要のない時代に突入しています。
複合機、プリンター、デジカメなどが過去の遺物に近づきつつあることが、精密機器企業の全般の業績が振るわない理由といっていいと思います。
5 キヤノンと私
キヤノンは管理人の私にとっては、あこがれのブランドでした。
一世を風靡したキヤノンAE-1は、一眼レフカメラの伝説の名機としてその名を知られています。
初めての自動露出マニュアルフォーカス一眼レフカメラでした。
今でこそシャッターを押せば自動で写真が撮れますが、当時はシャッタースピードと露出を計算して、ピントを合わせないとぶれてしまうマニアックな代物が一眼レフカメラでした。
あこがれのカメラでしたが、貧乏学生には買えずPENTAXで我慢しました。
ずっとキャノンが欲しくて、その後購入した一眼レフ、プリンター、デジカメ、デジカメ一眼レフはすべてキャノン製です。
でもデジカメを複数所有してみると、デジカメ毎にバッテリーの大きさが異なり、汎用性がまるでありません。
また、プリンターもしょっちゅうバージョンアップしてしまい、旧型はインクの型式が合いません。
大量に買っておくと本体が目詰まりし、修理がバカになりません。
管理人が衝撃を受けたのが、MP990という当時最上位価格の複合機です。
Windows7用でしたが、Windows10にバージョンアップした時、当然アップデートすると思っていました。
ところが、キャノンはアップデートを行いませんでした。
ネット上でも大炎上となりました!
買い替え需要を無理やり作るのかよ!
(´-`).。oO
まるで、コンシュマーを無視した強気の殿様商法にはイラつくことが多くなりました。
キヤノン!もう少し消費者へ寄り添ってよ・・・。
6 減配発表の翌日の株価
キヤノンは、2020年7月28日15:00に減配発表したので、翌日は暴落だなとネットではもちきりでした。
他の高配当株に影響しなければいいが・・・。
管理人は心底恐怖に怯えました。
前日比-279.5円(-13.46%)
1,797.5円!
まさかここまで暴落するとは夢にも思いませんでした。
こんなことがありえるの?
思えばバブル崩壊した平成の初め、キヤノンは1,000円を切ったことがありました。
証券会社の電光掲示板にキヤノンの株価が流れ、欲しい!と心底思いました。
お金さえあれば!
しかし、当時の管理人は蓄財という考えをまるで持たないバブリーなフロー生活で、貯金などなく買うことは不可能でした。
2007年には7,450円まで値上がりし、卒倒しそうになった記憶があります。
( ゚Д゚)
それが30年の時を超え、再び1,000円台になるとは!
嗚呼!
株式投資はなんて怖いんだあああ!
キヤノンの掲示板は、阿鼻叫喚です。
中には3,000万円の損失などという卒倒しそうな書き込みもありました。
160円の配当が欲しくて、株価が暴落したのでは意味がありません。
7 それでも俺はチャンスを窺う狡い輩
管理人は考えました。
これはキヤノンショックがやってくるはず!
だったら、高配当株の三菱UFJFGも暴落するはず!
もっと安く買えるかも!!
管理人は現在三菱UFJFGの株を買い増ししています。
通勤前にかなりの安値で注文を仕掛けてみました。
不出来!( ゚Д゚)
むしろ三菱UFJFGは値上がりしてしまいました。
(´-`).。oO
キヤノンからの脱出組が押し寄せたと思います。
反対につれ安したのはJTでした。
やはり上には上がいるものです。
それはそうとJTは、-28.5円も下がって、ついに1,866円となりました。
配当利回りは、年に8.25%です!
怖ろしすぎて、手が出ません。
8 まとめ
ついに30年間減配のなかったキャノンが、中間配当80円を40円に半減しました!
このことは高配当が決して永遠ではないことを物語ります。
これまでも、高配当株の代表であったスバル、オリックス、SANKYOも減配を行い、株価は急落しました。
それほど減配の株価に対する影響力は大きいものがあります。
管理人はようやく年間配当額を73万3,900円にまで増やしたところです。
もしも減配になったら、配当額どころの騒ぎではなくなってしまいます。
怖い!
怖すぎる!
これから始まる決算発表を固唾を呑んで見守るしかありません。
それにしても、ZAI9月号はあまりにもタイミングの悪い特集号です。
10年連続増配株特集!
減配ラッシュとならなければいいのですが・・・。
ブログと株式投資に愛と真の情報を
それでは