最終更新 2019.10.18 7.31 6.11 5.3 4.28 3.19 2018.12.06 2018.9.8
ようこそ(^^)/
人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、みなさんは、個人年金保険に加入していますか?
個人年金保険は長期に掛けて、貯めていく性格の金融商品です。
できるだけ金利が高く、保障も手厚い個人年金保険に加入しないと、一生を左右することにもなりかねません。
個人年金保険を検討している方や個人年金保険を止めようと思っている方は、必読です。
⇩この度、24年かけて個人年金保険積立で1,000万円を貯めることができました。感無量ですが、iDeCoの制度がなかったため、ずい分損をしてしまいました。
⇩2018年12月末、夫婦で個人年金保険積立を25年間続け、2,300万円を貯めることができました。
継続は力なりをしみじみ噛み締めています。
- 1 個人年金保険とは
- 2 個人年金保険の種類
- 3 個人年金保険のメリット
- 4 個人年金保険のデメリット
- 5 予定利率の現状
- 6 現在は、iDeCoが最もお得
- 7 住宅ローンがある場合は、一部繰り上げ返済の方がはるかに得
- 8 まとめ
1 個人年金保険とは
個人年金保険とは、積み立てたお金を60歳以上(通常は65歳以上)から年金として受け取ることができる貯蓄型の保険です。
支払い方法は、たいていの保険会社で3つの選択肢を用意しています。
◆確定年金(一定年齢以上5年間、10年間、15年間確定給付型)
◆終身年金(死亡するまで受け取れる型)
◆保障期間付き終身年金(確定給付+死亡するまで受け取れる型)
長生きさえできるのであれば、終身年金が一番得することができます。
しかし、日本人の平均寿命(男性が81.09歳、女性が87.26歳)を考慮すると、15年確定給付型が最も確実な選択肢です。
平均寿命、男女とも過去最高 2017年厚労省 :日本経済新聞
2 個人年金保険の種類
個人年金保険の種類は、3つに大別され、ローリスクローリターンから、ハイリスクハイリターンの種類があります。
これは、集めた資金を国債や株式、外国株式などで運用するためです。
◆円建て個人年金保険
主に国債での運用。マイナス金利のため、予定利率が低く、運用益はほとんど期待できない魅力の薄れた保険ですが、元本割れがない安全な保険です。
◆変額個人年金保険
国内外の株式、債券で運用。過去、顧客が多くの損失を出したため、ほとんど販売停止中。
◆外貨建て個人年金保険
外国での株式、債券での運用。為替リスクがあるので、円高になれば損し、円安となれば得するハイリスクハイリターン向き。
大損する可能性があり、おススメはしません。
金融庁も激怒する外貨建て一時払い保険には、入ってはいけない理由 - 知らなきゃ大損!お金を貯めるWeb時代の歩き方
3 個人年金保険のメリット
3-1 確実に貯めることができる
個人年金保険の特長は、少しの掛け金を天引きなどで60歳まで貯めて、積立するもので、財形年金やiDeCoと仕組みは同じで、毎年掛け金を変更できます。
私も、掛けてから30年近く経ちますが、毎月少額でもいつの間にかずいぶんと貯まりました。
2017年12月に1,000万円を超えることができました。
ただし、私の契約した年代は、円建て個人年金保険しかなく、予定利率が高い(当初4.75%)ので、積立額より給付額が上回るお宝年金保険です。
現在の個人年金保険は、予定利率が極めて低く、なおかつハイリスクなので、オススメはできません。
3-2 個人年金保険料控除の対象となる
個人年金保険は、年間8万を超える掛け金であれば、所得税4万円、住民税2万8千円が控除対象となります。
ざっと計算すると、毎年6,800円還付されることとなります。
考え方によっては、運用益がまったくない円建て個人年金であっても、毎年6,800円の利子がつくと考えると、安全確実な円建て個人年金を掛けるメリットとなり得ます。
4 個人年金保険のデメリット
4-1 途中解約の分岐点は厳しいこと
個人年金保険を中途解約すると、掛け金の全部が戻らないことがあり得ます。
私が加入した年代でも、5年以上経過しないと元本割れになると説明を受けました。
一度加入したら、60歳まで続けるライフプランが必要になります。
4-2 運用自体が超ハイリスクであること
そもそも外貨建て個人年金保険は、私は怖くて手を出せません。
為替リスクは地政学リスクともいい、世界中でいついかなる場合にどんな大事件大事故大災害があるかわかりません。
重大事故や事件によって、為替は常に変動しています。
アメリカトランプ大統領の行く末、EUの行く末、北朝鮮や中国の行く末、我が国の行く末など考えるととても怖くて手が出せません。
余程の胆力があり、将来に自信を持たれる方は加入されてもよろしいかもしれません。
私はオススメはしません。
5 予定利率の現状
契約年 | 予定利率 |
~1994年3月 | 4.75 |
1994年4月~ | 3.75 |
1996年4月~ | 2.75 |
1999年4月~ | 2.00 |
2001年4月~ | 1.50 |
2013年4月~ | 1.00 |
2017年4月~ | 0.25 |
この残状では、個人年金保険の運用益はまったく期待できません。
若い世代の方々は、本当に気の毒です。
私の年代との金利差は、19倍にもなるからです。
ただし、住宅ローンなど借入する場合は、最高に得する世代です。
私の年代の固定金利は、信じられないと思いますが、5.5%でした。
今や固定金利付き住宅ローンは、10年間0.58%まであります。約10分の1です。
現代は、借りるのは易く、増やすのは困難な時代といえます。
6 現在は、iDeCoが最もお得
さて、同じ掛け金でも、リスクがない掛け金があります。
2017年1月よりすべての国民に開放された個人型確定拠出年金(iDeCo)です。
(出典:iDeCo公式)
確定拠出年金というと、投資信託や株式運用というイメージがあり、リスクがつきまといます。
しかし、実は定期預金でなど安全な運用を行う元本保証型も、ごく一部の金融機関では準備しています。
現在国を挙げて、景気回復のため、個人投資家を増やそうと躍起であり、そのためにiDeCoやNISAを起爆剤にして、株価を維持しようという国策となっています。
所得税を支払っている人は、iDeCoは、掛け金の全額が控除対象となります。
平均的なサラリーマンだと、月上限23,000円の積立(年間276,000円)が上限です。
年間控除額は、所得税率が20%のサラリーマンの場合、掛け金の20%分で55,200円になります。
30歳から30年続けると、1,656,000円にも達します。
個人年金保険の6,800円と比べたら、約10倍もお得です。
ただし、専業主婦の方はほとんどメリットはありません。
その理由は、所得税控除がないからです。
今後、第3号被扶養者の枠内に収まらない働き方を目指すのであれば、加入はありですが、これからも専業主婦を続けようとされるのであれば、積立NISAに加入した方が、お得となる可能性は高いです。
7 住宅ローンがある場合は、一部繰り上げ返済の方がはるかに得
個人年金保険に入ろうかどうか検討している人は、ほとんどの場合、結婚して家庭を築く20代後半から30代前半の方々です。
この世代の方々は、人生の一大イベントであるマイホームを購入する世代です。
現在の住宅ローン金利がいくら安いといっても、借入金が巨額で長期なので、当初組んだローン返済どおりに返済していくと、銀行の思うツボです。
支払い総額は借入金の倍額になる場合もあります。
この対策は、とにかく早く元本を減らすことです。
私も住宅ローンを6,500万円借入したときの、返済計画総額は1億円を超えるものでした。
いくら共働きをして、いずれ住んでいた家を売却できるとはいえ、一介のしがないサラリーマンにとっては、ものすごいプレッシャーでした。
住んでいた家の売却に2年もかかり、動悸が止まらなくなり、心臓外科に通院したほどです。
とにかく、すべてを後回しにして元本を減らすことにしました。
子供の学資保険も後回しにしました。
個人年金保険掛け金も最低限にしました。
幸い前に住んでいた家が、時間はかかりましたが、思ったよりも高く売却できたことも合わせ、7年で完済に成功できました。
一部繰り上げ返済を繰り返し、利子約3,000万円を相殺することができました。
住宅ローンを抱えている方は、個人年金保険や学資保険に入るのではなく、住宅ローン返済に全力を尽くした方が、はるかに得します。
8 まとめ
個人年金保険への加入を考えている方は、まずiDeCoを始めましょう。
元本保証型なら10数倍も得します。
住宅ローンを抱えている方は、一部繰り上げ返済を先に始めましょう。
個人年金保険の何百倍も得します。
先行きの見えない時代に、外貨建て個人年金保険に入るのは、老後のためにというよりは、伸るか反るかのギャンブルのようなものです。
金融への正しいリテラシーを持ちましょう。
住宅ローン一部繰り上げ返済>iDeCo>積立NISAor一般NISA>財形年金、財形住宅>
個人年金保険積立の順番です。
現在のマイナス金利政策の中では、個人年金保険積立は最後の最後です。
⇩管理人の実践編をブログにしました。
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それでは