最終更新 2021.11.28 6.20
ようこそ(^^)/
人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、ついにジャパンライフの山口元会長ら幹部14人が、逮捕されました。
オーナーズ商法で、1万人から2,100億円も集めていたということから驚きです。
うたい文句は、オーナーズ商法といわれるものです。
顧客はジャパンライフから磁気ベルトなど高額な健康磁気治療器を購入します。
購入後、顧客はジャパンライフ側に健康磁気治療器を預託します。
ジャパンライフは、顧客から預託された健康磁気治療器を貸し出すことによって、利益をあげます。
その利益の中から、預託金の年利回り6%を確実に支払うというものです。
(´-`).。oO
誰ガ使ウノ?
我が国は、2016年1月より、マイナス金利政策が続いています。
定期預金が0.002%の時代に、年6%の利回りを保証する商品があるわけがありません!
一人平均2,100万円も注ぎ込むなんて!
被害にあった人たちは、1人平均2,000万円分の健康磁気治療器を購入することで、毎年120万円もの利息が転がり込むことを夢見たのでしょうか?
世の中そう甘い話が転がっているわけがありません。
投資信託を運用するファンドマネージャーの運用目標は、年7%が目標です。
しかし、現実には元本割れの投資信託商品がゴロゴロしています。
これを知っておけば、年利回り6%なんて、お花畑の世界なんだということが分かったはずです。
ただし、リスクを冒せば、年利回り6%の世界は確実に存在していることも事実です。
少なくとも健康磁気治療ベルトを高額で購入するなどありえなかったはずです。
- 1 顧客本位の業務運営に関する情報
- 2 投資信託の運用成績
- 3 投資信託運用損益取り扱い金融機関別成績の衝撃
- 4 あのひふみ投信だって、運用成績は悪かった
- 5 投資信託長期投資で得られるシミュレーション
- 6 たったひとつだけある年利回り6%超商品
- 7 まとめ
1 顧客本位の業務運営に関する情報
顧客本位の業務運営(フィデューシャリー・デューティー)とは、平成29年3月30日付けで金融庁が原則を策定したものです。
2018年6月には、顧客本位の良質な金融商品・サービスを提供する金融事業者を顧客まが選ぶ上で比較することのできる統一的な指標(共通KPI)が公表され、参加する金融機関のKPIを3か月に1度金融庁が公表しています。
このKPIの公表により、どの金融機関の金融商品やサービスが優れた実績を作っているかがわかります。
いわば金融機関の評定書というべきものです。
その最新版が、令和2年9月18日に公表されました。
期間に2020年4月から6月というコロナ禍の影響を真っ向から受けた時期が入っています。
これが衝撃的な報告となっています。
2 投資信託の運用成績
2019年3月末と2020年3月末の運用損益の比較です。
コロナ禍は2月上旬から始まったので、もろにコロナ禍の影響を受けています。
2020年運用損益マイナスの投資信託商品は、なんと69%です!
しかも、-10%から-30%が、全商品の34.2%にも達しています!
安定的な資産形成に向けた金融事業者の取組み状況 令和2年9月18日 金融庁
表にしてみます。
2018年度に比べ、軒並み4.5倍から6.6倍の損益となっています。
これはひどい成績です。
しかし、管理人のポンコツ盆栽株も含み益の7割が吹っ飛びました。
最悪の-50%超えのカテゴリーとなってしまったので、偉そうなことは言えません。
個人投資家もボロボロのようです。
株式投資は本当にむずかしいです。
3 投資信託運用損益取り扱い金融機関別成績の衝撃
投資信託商品は、現在、銀行、証券会社以外にもネット証券や農協など様々な金融機関で取り扱っています。
中でも手数料が安いことからネット証券を利用する顧客は増えています。
ところが意外や意外、2019年度投資信託損益運用成績の最も悪い金融機関は、ネット証券でした!
勝率わずか16%です!
プロ中のプロのファンドマネージャーが運用しているはずですが・・・。
安定的な資産形成に向けた金融事業者の取組み状況 令和2年9月18日 金融庁
4 あのひふみ投信だって、運用成績は悪かった
金融機関の中で最も成績の良かった機関は、投資信託運用業者です。
安定的な資産形成に向けた金融事業者の取組み状況 令和2年9月18日 金融庁
中でも、ひふみ投信を運用するレオスキャピタルワークスは、過去資産を4倍とした伝説の運用会社です。
しかし、業績は振るいませんでした。
コロナ禍のすさまじさを物語っています。
5 投資信託長期投資で得られるシミュレーション
しかしながら、投資信託や株式投資は長期投資が基本です。
株価は騰がる年もあれば下落する年もあります。
長期的なビジョンで見ないと、損切りや契約解除で大損することになりかねません。
金融庁が行った2000年から2019年までの20年間のシミュレーションがあります。
これによれば、商品構成にもよりますが、20年間で+38.57%~+66.63%となったそうです。
年利回り1.84%~2.59%です!
安定的な資産形成に向けた金融事業者の取組み状況 令和2年9月18日 金融庁
年利回り6%なんて、夢のまた夢のような世界です。
ちなみに国内最大の機関投資家であるGPIFの運用成績です。
20年間で、収益はなんと+70.0兆円です。
収益率は、年2.97%です!
(出典:GPIF)
6 たったひとつだけある年利回り6%超商品
投資信託やGPIFの運用状況でも、年利回り1.84%~2.97%です。
いかに年利回り6%の商品がむちゃくちゃな設定であるかどうかがわかります。
ただし現実に年利回りが6%を超える商品は存在します。
株式配当です!
2020年9月18日(金)現在で、16社の配当年利回り(予想含む)が6%を超えています。
断トツ1位が、JT(日本たばこ産業)です!
驚異の7.77%です!
ただし、喫煙率の低下、たばこ税増、健康増進法施行など逆風が吹き荒れています。
常に減配リスクがあり、株価は2016年からずっと右肩下がりです。
JT【2914】:リアルタイム株価チャート - Yahoo!ファイナンス
株価下落が止まり、減配リスクが払しょくされたとき、チャートは変わるかもしれません。
そのときが年利回り7.77%を手に入れるチャンスかもしれません。
7 まとめ
年利回り6%の商品は、このマイナス金利政策の中ではありえないといっていいと思います。
相手の説明で、自分なりの解釈をして安全だと判断したら、すでに相手の術中にはまっていると思います。
あまりに高利回りをうたう商品など、マイナス金利政策が続く中ではありえない疑ってかかるべきです。
これからも悪い奴らは、手を変え品を変え、顧客の財布を狙っています。
金融リテラシーをしっかり学び、一見うまい話には近づかないようにしたいものです。
くれぐれも投資信託や株式投資には、自己責任により判断されますようお願いします。
ブログに愛と真の情報を
それではまた