ようこそ
さて、みなさんは1株投資の世界をご存知ですか?
株式投資は1株からでもできないことはありません。
証券会社によっては、単位未満株を1株から売買できます。
これが超お得な場合があります。
それは、1株でも単元株と同じように株主優待の対象としてくれる銘柄が、ごくまれにあるからです。
東京日産コンピュータシステム(TCS)(3316)も、知る人ぞ知る数少ない1株優待を実施する銘柄でした。
2022年は、全株主になんとQUO Pay500円分を進呈!
602円で1株保有していた管理人の株主優待利回りは、驚異の83.01%!
空前絶後の1株優待となりました。
この情報を見つけたのは、2022年8月でした。
9月末現在の株主が対象のためあわてて家族分を含め3株購入しました。
2022年12月に見事QUO Pay500円分×3人分を手に入れることができました。
こんな優待ありえないかも?と思い、ネットにはこれまで掲載してきませんでした。
ところが予想通りの展開となりました。
2023年株主優待廃止です!
しかも、配当金も無配です。
さらに2023年9月30日を持ってTOBにより上場廃止です!
せめて数年夢のような株主優待制度を享受したかったです。
1 東京日産コンピュータシステムがTOB!
2023年8月8日と9日、東京日産コンピュータシステム(TCS)が2日続けてストップ高となりました!
東京日産コンピュータシステム(株)【3316】:チャート - Yahoo!ファイナンス
もしかして、TOB(公開買い付け)なの?
嫌な予感は的中しました。
キヤノンマーケティングジャパン株式会社による当社株式に対する 公開買付けに関する意見表明のお知らせ
当社は、本日開催の取締役会において、キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下「公開買付者」といいます。)による当社の普通株式(以下「当社株式」といいます。)に対する公開買付け(以下「本公開買付け」といいます。)に賛同の意見を表明するとともに、当社の株主の皆様に対して、本公開買付けへの応募を推奨することを決議いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。 なお、上記取締役会決議は、公開買付者が本公開買付け及びその後の一連の手続を経て、当社を公開買付者の完全子会社化とすることを企図していること、並びに当社株式が上場廃止となる予定であることを前提として行われたものです。
東京日産コンピュータシステム【3316】、4-6月期(1Q)経常は33%減益で着地、公開買付けに伴い今期配当を見送り | 株探ニュース
キャノンマーケティングジャパン株式会社の公開買い付け(TOB)に合意し、1,748円で買い付けることに合意し、上場廃止となります。
夢の利回り80%は、たったの1年で終了となりました。
2 TCS(東京日産コンピュータシステム)1株投資の損益は?
TOBになると、いずれ監理銘柄に移され。幹事証券会社でないと売買できなくなります。
以前スペースシャワーで面倒に巻き込まれたので、市場で売却することとしました。
最終的には、必ず買い取ってもらえますが、その手続きはとても面倒です。
さっさと市場で売却した方がいいです。
なお、今回の騒動で、1株は売却できない証券会社もあるようです。
SBI証券のS株であれば売却できます。
TOBのことも考え、1株投資を始める際には証券会社をしっかりと決めておいた方がよいかと思います。
1,748円で約定できなかったのは気分は悪いです。
3株の取得単価平均株価は、602円です。
売却益3,031円!
しかも、Quo Pay 1,500円分に配当金(2021-2022計)75円がつきました。
1,806円の投資で、4,606円を手に入れました!
できることなら、あと数年は1株優待を続けてくれた方がよかったです。
3 1株優待投資はむずかしい
1株優待はあまりにお得なので、優待が突然死してしまうことはよくあります。
管理人はこれまでも痛い目にばかり遭ってきました。
特に個人の1株優待ブログは更新していない場合は、とても危険です。
ご注意ください!
4 まとめ
1株優待はリスクを最小限にして最大限の株主優待を手に入れることも可能です。
株式投資を始めるにはとてもよい入門編かもしれません。
ただし、お得すぎる1株優待の寿命はとても短いです。
東京日産コンピュータシステムの株主優待は、2021年まではカレンダーと高島易でした。
個人的には、QUO Payよりもはるかにカレンダーと高島易のコストの方が高く、すごく気に入っていたのですが、止めてしまったのはとても残念です。
でも、目を皿のようにして1株優待情報を探し出し、実際に優待の恩恵を得ると天にも上ったようなうれしさを感じます。
まだ探せば、東京日産コンピュータシステムのようにQUO Payを提供してくれる1株優待もあるかもしれません。
試してみる価値は大いにあるかと思います。
当ブログでもカーブスとセブン&アイHDの株主優待記事を掲載したところ、翌年度には廃止(取りやめ)となってしまったことがあります。
ご迷惑をおかけしないように具体的な銘柄は掲載しないこととします。
ああ!TCS(東京日産コンピュータシステム)の株主優待は本当に無念です。
1株投資であろうと株式投資にはリスクがつきものです。
くれぐれも株式投資は自己責任によりご判断されますようお願い申し上げます。
なお、保有株が万一TOBされた場合は、速やかに市場で売買した方が精神的にも物理的にもものすごく楽です。
TCSを市場で売却しない場合は、幹事証券である大和証券の窓口に行って、振込口座を開設しなければなりません。
この面倒さを考えるならば、さっさと市場で売却した方がお得です。
ブログと1株投資とTCS(東京日産コンピュータシステム)に愛と真の情報を
それではまた