ようこそ(^^)/
お金を貯めることを通じて、人生を豊かに生きるヒントを提供する当サイトの管理人「ぱんぱんぱぱ」です。
さて、先日、日本の最低賃金をきめる中央最低賃金審議会が、2017年度の最低賃金の目安を決定しました。
2017年度は、なんと25円も上がって、848円となります。
日本一物価の高い東京都は、26円上がって、958円となります。
アベノミクス政策は、経済の活性化による日本再興を目的としています。
デフレ脱却のため、賃金を3年連続で上げており、このまま順調に上げていけば、3年後には、最低賃金が1,000円となるのも夢ではなくなりました。
夢のような時代の幕開けに、お金を貯める方法を改めて考えてみます。
- 1 最低賃金を上げざるを得ない理由
- 2 どのくらい賃金は上がるのか?
- 3 アルバイトやパートも対象になるのか?
- 4 実質どのくらい賃金は上がるのか?
- 5 最低賃金UP時代のお金の貯め方
- 5-1 収入を増やすこと
- 5-2 支出を減らすこと
- 5-3 お金でお金を殖やす
- 6 まとめ
1 最低賃金を上げざるを得ない理由
アベノミクスが始まる前、日本は瀕死の状況でした。
超円高が進み、円は80円を割る時代が続き、輸出立国である日本は大打撃を受けていました。
シャープの破たん、ソニーやパナソニックの巨額赤字は記憶に新しいところです。
(当時、私の保有するハイテク株もダダ下がりとなって、地獄を見ました。今となっては、当時何故もっと買っておかなかったのが、激しく後悔しています。)
そこで、アベノミクスは、聖域無き規制緩和によるデフレ脱却を進め、お金を回すことにより経済の活性化を目指しました。
賃金が上がらなければ、消費は拡大しません。
しかし、やみくもに賃金を上げてしまえば、企業の破たんや海外流出が続き、逆効果となります。
そこで、国はマイナス金利政策という世界でも類を見ない劇薬金利政策を進めました。
70円台だった株価は110円台となり、輸出中心の企業は、過去最高の決算が続出しています。
そこでようやく企業の内部留保分を賃金に回すという余裕が出てきたというわけです。
2 どのくらい賃金は上がるのか?
最低賃金の仕組みは、厚生労働省の諮問機関である中央最低賃金審議会で、翌年度の最低賃金の目安を決定します。
続いて、都道府県に設置されている地方最低賃金審議会で、地域の実情に応じた最低賃金を決定(例年10月)し、翌年度より効力を発揮する仕組みとなっています。
(出典:厚生労働省)
3 アルバイトやパートも対象になるのか?
最低賃金は、パートタイマー、アルバイト、臨時、嘱託など雇用形態や呼称に関係なく、すべての労働者とその使用者に適用されることとなっています。
ただし、特例があります。試用期間中の方、労働能力が低い方、軽易な業務?などの方は、適用になりません。
この解釈を巡っては、ときおり大きな問題となり、労働基準監督署が紛争処理することになります。
1. 精神又は身体の障害により著しく労働能力の低い方
2. 試の使用期間中の方
3. 基礎的な技能等を内容とする認定職業訓練を受けている方のうち厚生労働省令で定める方
4. 軽易な業務に従事する方
5. 断続的労働に従事する方
学生や主婦層そして非正規雇用労働者の皆さんにとっては、最低賃金は労働条件を守る最高のセーフティネットです。
管理人の話で恐縮ですが、管理人は貧乏学生だったので、学生時代さまざまなアルバイトを経験しました。
家庭教師、セメント運搬、ビルメンテナンス、ビアガーデンウエイター、郵便配達、旅館住み込み、試験監督、選挙事務、発掘調査員、交通調査員・・・
たくさんの社会経験を積みました。(遠い目)
しかし、時給はというと、高くて1日8時間で4,000円が相場でした。
(山梨県の某旅館の住み込みバイトでは、食費と宿泊費が取られて、1ヶ月で6万円という今で言うブラックバイトでした・・・。いい経験をしました。(泣))
時給は400円~500円の世界でした。
今の学生さんは、賃金の点やデフレによる生活費の支出減からすれば幸せだと思います。
ただし、管理人の時代にはなかったスマホ代の支出やプロバイダー代などの支出はありませんでした。
何十年も前の物価と比較するな!この野郎!という批判もあるかと思います。
ですが、管理人の頃は、マイコンと呼ばれたMZ2000やF8が出始めた頃で、当時価格で28万円もしましたが、購入するのが当然の風潮がありました。ローン支払い48回払いに四苦八苦したりして、決して物価が安かったわけではありません。むしろ厳しかったような記憶があります。
4 実質どのくらい賃金は上がるのか?
フルタイム8時間労働をベースに計算してみます。
1時間25円ですので、1日200円賃金が上がる計算です。
月24日として、4,800円です。
年間にすると57,600円です。
最低賃金は3年連続で約25円ずつ上がっています。
ということは、今年も57,600円増え、昨年も57,600円増えたことになります。
2013年をベースにすれば、2017年は2013年よりも288,000円も収入が上がることになります。
なお、収入増に合わせて社会保障費や所得税も高くなることがあるので、そっくりというわけにはいきません。額面としての計算としています。
賃金があがるということは、とてもすばらしいことではないでしょうか。
ちなみに管理人の会社は、50歳を過ぎると給与は上がらないシステムを採用しています。
いわゆる上がり一丁です。
上がらないのは、とてもつらいです。(泣)
勤労意欲を損なうことは間違いありません。
5 最低賃金UP時代のお金の貯め方
お金を貯める公式はたった一つです。
収入ー支出>貯蓄
ここからさまざまなお金の貯め方のパターンに分かれていきます。
収入を増やすこと
支出を減らすこと
貯金を殖やすこと
5-1 収入を増やすこと
最低賃金が毎年度上がるからといって、その分を使っていたのでは、永遠にお金を貯めることは不可能です。
まずは上がる前の2013年のレベルで、生活することが大切です。
しかし、手元にお金があると使ってしまいたくなるのが人間です。
この際、賃金が上がった分をそっくり強制貯蓄してしまいます。
理想はiDeCoです。
iDeCoは、等しく20歳から60歳まで掛けることができるので、ものすごい節税にもなるし、いいことづくめではないでしょうか。
2013年ベースで考えれば、288,000円をそっくりiDeCoに積んでおくことができます。
5-2 支出を減らすこと
賃金が上がるからといって、浪費したのでは、経済は活性化して国は大喜びですが、個人はいつまで経っても貯蓄はできません。
賃金が上がるからこそ節約倹約に徹するのが、金持ちになるためのセオリーです。
金持ちは、無駄な浪費は決してしません。
一方、金持ちは、時間や労働やアメニティ(快適さ)を買うためにはお金に糸目をつけません。
宵越しのお金は持たねえは、江戸時代の話であり、現代には通用しません。
5-3 お金でお金を殖やす
これにはさまざまな方法があります。
FX、投資信託、不動産リート、賃貸住宅経営、株式取引、投資、IPO、バイナリーオプション、公営ギャンブル、定期預金、変額保険、デリバティブ、商品先物、金属投資、ネットファンディング・・・。
いずれも内国法で認められた利殖法ですので、運用は個人の自由です。
ただし、ハイリターンが期待される商品は、ハイリスクがつきまとうことは、決して忘れないでください。
管理人の祖父は、亜炭の商品先物で、財産をすべて無くしました。母はいつもだまされて嫁いだと悔やんでいました。青天井の先物取引はすべてを失います。
6 まとめ
いかがでしたか。
最低賃金の値上げは、特に学生、主婦層、非正規雇用労働者の方には、吉報です。
また、中小零細企業にお勤めの方にも等しく義務付けとなるので、賃金を安く押さえている企業にお勤めの方にとっても朗報です。
しかし、ここで収入が上がるからといって、使ってしまっては生涯貯蓄を殖やすことは不可能です。
まず最初に行うことは、上がった分を天引き貯蓄にして、上がらなかったことと思い込んでしまうことです。
これが埋蔵金貯蓄です。
私も30数年勤めてきて、この埋蔵金を計算するとすでに1,000万円を超えています。
財形貯蓄、個人年金積立、互助会積立、労働組合積立など毎月少しの積立が大きな資産となっていきます。本当です。
また、お金を殖やす方法は人ぞれぞれの考え方に委ねられています。ただし、絶対にやってはいけないのが、信用取引です。
これはお金を借りて、何倍もの投資をして、投資分を回収すれば投資額の何倍もの利益となって転がり込むという仕組みですが、期限が半年以内と決められており、半年以内に思惑通りといくかどうかは、神のみぞ知るからです。
大概投資で失敗している人は、信用取引で失敗している人です。
地道にコツコツと貯めていくのが、正しいお金の殖やし方であると私は信じます。
(ウォーレンバフェット氏の株式長期投資法が、地道にコツコツの王道だと信じています。)
それでは