最終更新 2019.10.26 2018.10.13
ようこそ(^-^)/
人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、みなさんは日本人の平均寿命をご存知ですか。
厚生労働省の発表による平成28年日本人の平均寿命です。
男は80.98歳
女は87.14歳
(出典:厚生労働省「平成 28 年簡易生命表の概況」)
しかし、世の中、高齢者はとても元気です。
もっと平均寿命は長いんじゃないの?と思った方はさすがです。
平均余命で見ると、平均寿命よりももっと長生きします。
人生はもはや90歳の領域です。
いずれ平均余命は100歳になるとも予想されています。
生きるためにはお金が必要です。
あまり知られていない平均余命で、老後に必要なお金について考えてみます。
ちょっと怖い話です。( ゚Д゚)
1 生命表とは
みなさんは、生命表をご存知ですか。
とても怖いものです。
目を背けたくなります。
厚生労働省が、5年に1度実施する国勢調査や毎月実施している人口動態統計月報により、作っています。
生命表とは、各年齢の人が1年以内に死亡する確率や、平均してあと何年生きられるかという期待値などを、死亡率や平均余命などの指標によって表したものです。
生命表は、生命保険料や死亡した際の損害賠償の算定基礎となるとても大切なものですが、本音でいうとあまり見たくはないのではないでしょうか?
いつ死ぬかなんて知りたくもない!
がほぼすべての人の本音だと思います。
なお、日本の生命表には、国勢調査を基礎とする「完全生命表」と「簡易生命表」の2種類があります。
政府統計サイトからDLできますので、見たい方はアクセスしてみてください。
2 生存率
日本人の寿命は、平均寿命で示されることが多く、通常の会話もほとんど平均寿命が基本です。
たとえば、Aさん(男性)が82歳で亡くなったとすると、「男の平均寿命は80.98歳だから平均より長生きしたね。」といった使い方をします。
ところがこれは大きな間違いです。
平均寿命とは、日本人全部の寿命の平均値です。
不幸にも病気や事故で、若くして亡くなる人も残念ながら一定割合で存在します。
これを生存率といいます。
たとえば、男40歳の生存率は98.3%、女40歳の生存率は99.0%となります。
男65歳の生存率は89.1%、女65歳の生存率は94.3%となります。
(出典:厚生労働省「平成 28 年簡易生命表の概況」)
3 平均余命
その年齢に至った人が、あと何年生きているのかを統計的に表したのが平均余命です。
人が亡くなった場合は必ず市町村に死亡届を提出しなければなりません。
この死亡届情報はすべて市町村を通じて厚生労働省に報告されます。
厚生労働省では、この情報を元に生命表を作ります。
他に類のない絶対確実な数字です。
あまり見たくないと思いますが、現実を知っておいて損はありません。
たとえば先ほど例に出した、40歳男の平均余命は41.96歳です。
男の平均寿命は、80.98歳ですが、男40歳の平均寿命は、81.96歳となります。
40歳まで生きる人の寿命は、平均寿命よりも長くなります。
40歳女の平均余命は、47.82歳です。
女の平均寿命は、87.14歳ですが、女40歳の平均寿命は87.82歳と延びます。
これが平均余命というものです。
人生とはある意味サバイバルです。
生き残った者が長生きしていきます。
みなさんも自分の年齢に、平均余命を加えてみてください。
その年齢での平均寿命がわかります。
平均寿命より長生きできる事実がわかり、少しうれしくはなります。
(お金のことを考えると憂鬱にもなります。)
(出典:厚生労働省「平成 28 年簡易生命表の概況」)
同様に年金支給年齢65歳の平均余命を見てみます。
65歳男の平均余命は、19.55歳です。
65歳女の平均余命は、24.38歳です。
つまり、年金支給の権利を有する65歳の平均寿命は、男84.55歳、女89.38歳と全体の平均寿命よりも男は3.57歳、女は2.24歳も延びます。
4 平均余命から見る老後設計
65歳から年金支給が始まり、老後は年金中心の収入で暮らすことになります。
男は平均19.55年、女は平均24.38年長生きします。
ここで、生きてきた人生によって、暮らしは3つに分かれます。
1 厚生年金 14万5638円(平均支給額)
2 国民年金 5万5373円(平均支給額)
3 無年金 0円
(出典:厚生労働省年金局「平成28年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」)
総務省統計局の家計支出調査です。
夫婦2人以上世帯 284,587円(2017年平均月額支出)
単身世帯 164,559円(2017年平均月額支出)
つまり、年金受給だけでは生活は、絶対にできないことが明らかです。
ケース例
夫厚生年金145,638円
妻国民年金55,373円 の場合
収入(145,638円+55,373円)-支出(284,587円)=赤字83,576円
夫19.55年支給
妻4.83年寡婦(75%遺族年金) 109,228円
赤字額 -19,606,929円
寡婦期間 -3,206,984円
計 -22,813,923円
厚生年金受給者の場合、最低でも2,280万円を貯めておかなければ老後破綻の可能性が高まります。
しかし、これはあくまでも最低限です。
特に60歳から65歳までの間は年金が支給されないので、この期間もサバイバルです。
5年間働かなければ、2人以上世帯は、5年間でトータル最低1,707万5,220円生活費がかかります。
また、国では年金支給を75歳まで引き延ばす検討も開始しています。
これからのみなさんは、今後5,000万円の資産形成は必須です。
若いうちからiDeCoやつみたてNISA(または一般NISA)は、加入必須です。
国民年金者や無年金者の老後生活は、もっときびしいことが想定されます。
長く生きれば生きるほど、平均寿命は延びていきます。
今のうちからできるだけ蓄財しておくことが大切です。
いつやるかではなく、いますぐです。
5 まとめ
禁断の生命表、あまり知りたくはないので、今まで掲載は控えてきました。
いつ死ぬのかなんて、誰も知りたくはないからです。
しかし、国が年金支給を75歳引き上げを画策しているので、掲載することにしました。
人生はサバイバルレースで、その年齢に達すると平均余命が延びていきます。
生存率表で示したとおり、男75歳の生存率は、75.1%と4人に3人しか存命しません。
(国の年金先延ばしの企みが薄っすらと見えてきます。)
しかし、75歳まで生き残れば、12.14年の平均余命となります。
80.98歳の平均寿命が、75歳まで生き延びることによって、87.14歳となります。
約6年も寿命が延びることになります。
手放しでは喜べません。
転ばぬ先のお金がなければ、悲惨な老後人生が待っています。
平均余命を知れば、ライフプランも立てやすくなります。
お金を貯めて、すばらしい老後を健康に長生きして楽しみましょう。
お金の貯め方は、当ブログをご参照ください。(^^ゞ
ブログに愛と真の情報を
それでは
付記
この記事を書いた後に、年金2,000万円不足問題が発生しました。
びっくりしました。