ようこそ(^^)/
人生を豊かに生きるヒントを考える当サイトの夢見る管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、いよいよというか、ついに横浜市がカジノ誘致を発表し、日本中が大騒ぎです。
それはそうです。
現横浜市長は、カジノ反対を公約に立候補したからです。
それでもカジノIRを誘致に踏み切ったのは、子育て支援や介護保険、老人福祉に生活保護と大都市特有の膨らみ続ける歳出費を捻出するためです。
カジノIRで得られるであろう800億円から1400億円の税収が喉から手が出るほどほしいわけです。
しかし、一部報道によれば、横浜市民の94%が反対を表明しているそうです。
管理人は、横浜でのカジノIR誘致に対して、オピニオンを張るつもりはありません。
ただ、官僚やキャリアが考えるカジノへのギャンブル依存症対策は、そんな生やさしいものではないということをいいたいです。
かつてパチスロにハマり過ぎて、人生を失いかけた管理人が、夢物語のようなぬるいギャンブル依存症対策に対して、ユルふわに語ります。
あくまでも、経験に基づく持論ですので、ご批判はご容赦ください。
1 カジノIR実施法の工程表
2018年7月、カジノIR実施法が成立し、2020年までに国内3カ所にカジノIRを認可することが決まりました。
計画では、2025年大阪で開催される万国博覧会前には開業とするため、国内3カ所の決定は2020年がギリギリの日程です。
カジノIR実施法は、カジノをやりたいから申請すぐ認可という簡単な仕組みではありません。
工程表です。
1 我が国を代表する立地場所(国決定)
2 立地市町村の同意及び公聴会の開催が必須
3 都道府県が民間事業者を公募により選定
4 都道府県と民間事業者が計画を共同で作成
5 都道府県知事が国土交通大臣に計画を申請
6 国土交通大臣が計画認定
この6つの要件をクリアして初めてカジノIRの建築が可能となります。
おのずと需要が見込まれる大都市若しくは大都市に近い立地が有利となるとうわさされています。
世界最大のカジノ産業のサンズ・ラスベガスは、横浜市が誘致を決めたことにすぐ反応し、予定していた大阪市夢洲を取りやめ、横浜市に鞍替えするという早業です。
2 最大の課題は、ギャンブル依存症対策
立地する市町村及び都道府県は、カジノIR誘致による悪影響を排除する責任があります。
カジノIR誘致によりさまざまな課題を解決しなければなりません。
特に考えられる課題は次の5つです。
〇ギャンブル依存症や破産リスクの増加
〇治安の悪化
〇反社会的勢力の介入
〇マネーロンダリングの恐れ
〇未成年者への悪影響
中でも最大の懸念は、ギャンブル依存症対策です。
国内には、半ばパチンコが民営ギャンブルであることは暗黙の了解で、少なくはなりましたがそれでも全国に10,000店前後のパチンコ店があります。
また、公営ギャンブルといわれる競馬、競輪、競艇、オートレースは、場外を加えれば国内に山ほどあります。
FXや仮想通貨さらにはデイトレーディングもギャンブルに近いといえます。
意外にも我が国はギャンブル天国の国です。
そのため、我が国は世界でも有数のギャンブル依存症国家です。
別統計では583万人ともいわれています。
3 国のとるギャンブル依存症対策
カジノIR実施法に基づき、国のギャンブル依存症対策は次のものがあります。
1 入場制限
7日間で3回、及び28日間で10回
2 本人・入場回数確認手段
マイナンバーカードを用いた本人確認
3 入場料
6千円(国:3千円 県:3千円)
4 依存症対策
・日本人は現金のみ使用可(クレジットカードの使用は不可)
・本人及び家族からの申告による利用制限措置を事業者に義務付け
◆カジノIRには、1週間に3回、4週間に10回しか入らせないそうです。
きびしいようですが、かなりの頻度で利用できそうです。
年間120日以上カジノに入り浸ることができるとも読めます。
◆マイナンバーと入場料は、パスポートと入国管理料のようなものです。
1日に何万、何十万円と使うのであれば、安い入国料です。
依存症対策として、クレジットはダメですが、現金はOKです。
ということは、カバンに詰め込めば何千万円でも何億円でも可能となります。
◆ATMのIR内設置は認めないそうですが、サラ金を認めてしまえば同じです。
最近はQRコード決済も100万円まで可能です。
抑止力にはならないと思います。
◆家族からの利用制限措置に抑止力は無力です。
マイナンバーで自動的にカジノへの入場を撥ねられれば可能かもしれませんが、カジノIR側は、お金をとめどもなく使ってくれる依存症患者は最高のお客さまです。
門前払いできるかどうかは疑問が残ります。
4 和歌山県の独自上乗せ対策
カジノIR誘致に名乗りを上げた和歌山県は、県民の理解を得るため、ギャンブル依存症対策に上乗せ対策を考えています。
ネット上で公開している対策は次のとおりです。
1 使い過ぎを防ぐ
2 予防教育をする
3 ドレス・コードを設ける
4 問題ギャンブラー対策を行う
とても、当たりさわりのよい対策が並びます。
しかし、これで本当にギャンブル依存症対策ができると思っているのでしょうか?
◆使い過ぎを防ぐ
独自のIRカードを作り、上限額を定めるそうです。
ギャンブルは、個人個人が資力に応じて行うものです。
勝負は、個人の予算が尽きる範囲です。
こどものおこづかいのような制度に大の大人が、従順な子羊のように従うとでも考えているのでしょうか!
あ・り・え・な・い・!
ギャンブラーは、勝負に熱中してしまうと血が上って、上限など吹っ飛ぶものです。
有り金勝負とオケラ街道一直線です。
(´Д`)
そんな興ざめな制度を設ければ、カジノではなく、ゲームセンターとなって、人気はなくなるはずです。
◆予防教育をする
カジノやギャンブルと接し方を子供のうちから教え込めば、ギャンブル依存症にはならない!
嗚呼!なんというヒューマニズム!なんという性善説!
(´-`).。oO
今だって、小学生には、しっかりと道徳教育を行っています。
にもかかわらず、年間いじめ件数が41万件も発生しています。
平成30年の刑法犯は、817,338件も発生しています。
人間は、一皮むけば獣(けだもの)です。(自説)
ある程度教育によって、犯罪を抑止していますが、現実は、治安のよい我が国でさえ、1日に2,239件もの犯罪を犯しています。
教育がすべてを予防するなどユートピアに過ぎません。
メキシコでは、年間1万件以上の殺人事件が発生しています。
◆ドレス・コードを設ける
果たして我が国にドレス・コード文化(正装)が根付くものでしょうか?
パチンコ店や競馬場を見てください。
背広姿のサラリーマンはいることはいますが、サボリーマンです。
ドレス・コードで入場となったら、カジノIR側は上がったりです。
ここは貴族の国イギリスではありません。
上乗せ規制は、需要供給の法則に基づき、利用者と経営者の合意がなければ、定められるものではないと思います。
◆問題ギャンブラー対策を行う
問題ギャンブラーが入ってきたら、説得して止めてもらうのでしょうか?
あ・り・え・な・い・!
(´-`).。oO
問題ギャンブラーでも、カジノ側にとっては、お金を使ってくれればお得意様です。
家庭が崩壊しようが、借金しようが、カジノはお構いなしです。
そもそもそんな大きなお世話に問題ギャンブラー自身が、ギャンブル依存症相談員に相談するものでしょうか?
あ・り・え・な・い・!
5 カジノIRは成功するか?
最大の問題は、ここにあると思います。
日本人にカジノ文化はなじむのか?
どうも計画段階の皮算用ばかりで、カジノへの最も必要な需要についての論議がなされていないとしか感じません。
個人的には、カジノは、我が国に根付いているパチンコパチスロとの共存は無理だと強く思います。
その理由は、カジノは基本的に絶対勝てないからです。
絶対に勝てない遊びにリピーターとなって何度も繰り返し行くものでしょうか?
偶然に宝くじのようなチャンスで大金をせしめることも可能です。
しかし、長い目で見れば、確率には大数の法則が働き、絶対に勝てません。
スロット 95%
ルーレット 94%
バカラ 98%
クラップス 99%
ブラックジャック96%~102%
一方、パチンコパチスロは、技術と時間と研究があれば業とすることも可能です。
パチンコパチスロ客は、勝とうとして通います。
しかし、カジノは観光として、ほとんどの場合、観光として通います。
この隔たりはあまりに大きいと思います。
勝てないカジノに通う人は、大昭和製紙の御曹司のようなスーパーセレブの場合は別かもしれません。
6 まとめ
管理人は、かつて半分パチプロのような生活をしていました。
仕事帰りにパチンコ店に通い出し、月に29日は、閉店する23:30の蛍の光が奏でるまで、入り浸っていました。
もういっぱしの常連客、セミプロでした。
パチンコパチスロとは不思議なもので、通えば通うほど、客側が勝てる設定や釘の台が見えるようになります。
その台に座れば高確率で勝てるようになります。
セミプロとなるとパチンコもパチスロもギャンブルではなく、勝つための単調な作業となります。
ただし、勝てば勝つほど、期待値を高めるには時間が必要となります。
まともな暮らしからかけ離れていきます。
管理人が20代の頃、パチンコ必勝ガイドが発売されました。
そこに初めて、石橋プロが期待値という考え方を紹介しました。
期待値を上回るほど回る台を見つければ、長いスパンで見れば必ず勝てるというものでした。
目からうろこの必勝法であり、これは勝てると確信しました。
その後、パチスロ必勝ガイドも創刊され、同様にパチスロも設定が高い台に座れば、長い目で見れば勝てるという必勝法を紹介しました。
この立ち回りは、今もプロたちの間では不変の必勝法です。
管理人も勝てました。
何しろ給料分よりも勝てるので、ますますハマっていきました。
つき合いなんて面倒、彼女なんて面倒、飯を喰うのも面倒とひたすらひたすらはまっていきました。
常連のパチ屋に行けば、同じような人種が何人もいます。
名前も知らない職業も知らないけれど、シンパシーがつながっているゆるい人間関係は、あまりにも居心地が良くて、温くて脱出する気にもなれません。
その世界を何年も続けました。
仕事よりもパチプロになった方がいいと思うまでになりました。
完全な依存症男になっていました。
脱出できたのは、と或る事件のおかげです。
当時パチスロは、裏ロムといい、当たり外れをあらかじめ仕込んでおいた台が主流でした。
まともに打ったら勝てないけれど、周期やハマりの回数を覚えておけば、ハイエナができ、知っていればとても簡単に勝てました。
ところがある朝、朝一での仕込みをチェックして、大当たりを当てたところ、いつもは柔和な店員が喰ってかかってきました。
てめえ!この店は掛け持ち禁止だ!
お前は出入り禁止だ!
何年も通っていた店から、初めて出禁を喰らった瞬間でした。
目の前が真っ青になりました。
俺の居場所がなくなった。
あの台ともあの常連たちとも、会えなくなる。
他の店に替えましたが、あの楽しさは取り戻せませんでした。
気づけば、周りはみんな身を固め、幸せな家庭を築いていました。
目が覚めました。
あれだけ豹変して、人間性を否定されたのは初めての経験でした。
その悔しさが、パチンコパチスロなんて止めてやるという強い意思に変わりました。
今でもあの小柄な73分けの店員には、感謝しています。
管理人を罵倒してくれたのは、愛だったんだと勝手に思い込んでいます。
おそらく出入禁止処分がなければ、ますますのめり込んで人生が変わっていたかもしれません。
依存症から抜け出すことができました。
今ではむしろ妻の方が好きで、つき合いで時折り戯れる程度です。
あの習慣性は一度ハマったら本当に抜け出せません。
まあ、カジノで依存症はそう多くはないと思いますが、パチンコパチスロの中毒性は本当に怖いです。
我が社でもかつて、CR機に狂って、会社の金に手を付けてしまった先輩がいました。
カジノとはほどほどにつきあっていきたいものです。
それにしても、カジノIRは思惑通りには行かないような気がします。
そしてゲーム性が大味すぎます。
負けることがわかっているギャンブルなんて、つまらなすぎます。
まあ、一無名ブロガーの戯言と読んで下って結構です。
ブログに愛と真の情報を
それでは