当記事は、2022年9月23日時点の記事です。その後、移管しても、「ほふり」に名簿が掲載されていれば権利は消滅しないことがわかりました。ただし、手続きは慎重を要します。順番を間違えないように慎重に行ってください。まだまだネットにはわかりやすい記事がほとんどないので要注意です。
ようこそ(^^)/
人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。
さて、みなさんはヒューリック(3003PRM)株をご存じですか?
株主優待が大好きな人には超人気の銘柄です。
その訳は、高配当連続増配株でありながら、豪華な食品ギフトカタログが株主優待として贈呈されるところにあります。
12月末までに権利を確定すると、翌年2月末から3月初旬にかけて、とても豪華なギフトカタログギフトが贈呈されます。
↓ 総ページ300ページ近いカタログです!何を選んでいいのかわからなくなるのがうれしい悲鳴です。
3年未満の3単元(300株)保有者には、3,000円相当の品が1品、3年以上保有者には、6,000円相当の品(3,000円相当2品)が贈呈されます。
そのヒューリックが2023年8月29日に株主優待制度変更のIRを発表したから大変です。
2025年より、2年未満の株主には株主優待は適用されません!
ヒューリックの株主優待制度変更は、すでに新NISAで保有している株主も他人事ではありません。
2024年1月から始まる新NISAにヒューリックを適用させるため買い直しすると、株主番号が変わってしまい、2024年と2026年の株主優待(3,000円相当のカタログギフト)の権利は消滅してしまいます。
株主優待を優待するため、現NISAがなくなる5年後移行、そのまま放置し課税口座(特定口座または総合口座)移管を待つか?
配当金非課税を最優先するため、新NISAで買い直しして、現NISAの保有株を売却するか?
ヒューリックの株主優待新制度は、現NISAで長期継続保有している株主に、2024年1月から始まる選択肢を迫っています。
みなさんはどうしますか?
管理人はとてもとても憂鬱で発狂したくなります。
- 1 ヒューリック株主優待改正の概要
- 2 ヒューリック株主優待制度改正の時期
- 3 株価の動きは?
- 4 ヒューリックは12年連続増配株!
- 5 そんなにヒューリックの優待品はすばらしいの?
- 6 新NISAの開始時期
- 7 ヒューリック株主優待新制度と新NISA
- 8 まとめ
1 ヒューリック株主優待改正の概要
ヒューリックの株主優待改正の概要は次のとおりです。
現在の株主優待は、12月末の権利確定までに300株以上のヒューリック株を保有しておけば、翌年2月末から3月上旬にかけて、カタログギフトが贈呈されます。
↓ 我が家は夫婦名義で2つです。
2025年からは、この3年未満の株主優待が廃止されます。
代わりに、継続保有期間2年以上の株主に対し、6,000円相当のカタログギフトが贈呈されます。
この6,000円贈答品が、これまでの3,000円相当品2つになるかどうかは発表されていません。
つまり、保有2年以上の株主に豪華な6,000円相当品の株主優待品は贈呈するけれど、保有2年以上してね!という2年縛りの株主優待に変更となるわけです!
これはきついです。
これは改善なのか改悪なのか?
ヒューリックの突然の株主優待制度改正は、ヒューリック株の株主優待が欲しい人には青天の霹靂の改悪ではないでしょうか?
2 ヒューリック株主優待制度改正の時期
でも、さすがは日本で2番目に平均給与の高いヒューリックです。
株主優待制度改正はいきなりではありません。
経過措置をとります。
2023年12月権利確定日までに買うとむしろ得をする経過措置となっています。
もう少しわかりやすく表にしてみました。
2023年までに株主となった人は、2024年、2025年の2年間ギフトカタログ3,000円相当品が贈呈され、2026年以降はギフトカタログ6,000円相当品が贈呈されます。
2024年に株主となった人は、2025年にギフトカタログ3,000円相当品が贈呈されますが、2027年は何も贈呈されません。2027年以降に6,000円相当品が贈呈されます。
2025年からは株主優待2年縛り完全移行となり、2028年になるまで2年間株主優待はありません。
これまでは、長期継続保有3年以上でなければ、6,000円相当品にランクアップできなかったので、2023年にヒューリック株主になった方がむしろ1年短縮でお得となる株主優待制度改正です。
株価が変わらなければ、2023年中に買っていた方がお得となります。
3 株価の動きは?
ヒューリック株主優待制度変更のIRを受け、ヒューリックの株価は珍しく激しく変動しています。
8月29日に発表した終値1,277円から1,387円(9月15日終値)に+110円騰がっています。
ヒューリックの株はこれまでも何度も巨額増資を行っています。
2021年10月には.、1,158億円もの巨額増資を1,085円で行いました。
その重しもあって、これまでずっと騰がって来ませんでしたが、この中での騰がりはすごいです。
現時点で300株買うには、資金が415,950円必要となってしまいました。
415,950円もの投資で、カタログギフト3,000円相当品が欲しいのか?
と考えるとちょっぴり微妙です。
2023年4月頃までヒューリック株は増資の壁を乗り越えられず1,085円以下でいつでも買うことができました。
管理人もヒューリック株主優待参入は遅い方でしたが、1,085円以下の株価で手にすることができました。
しかし、こうも騰がってしまうと、新NISAを見据えた買い直しがとても憂鬱です。
売却益(キャピタルゲイン)を考えると、特定口座自動移管前にいったん売却しなくてはなりません。
でもそうすると長期継続保有権利がリセットされてしまいます。
売却益と配当益を優先するか、長期継続保有株主優待権利を優先させるべきか?
まともに考えれば、売却益と配当益優先が正しいのですが、長期継続保有株主優待権利をリセットするのがつらいです。
4 ヒューリックは12年連続増配株!
ヒューリック株の魅力は株主優待カタログギフトだけではありません。
知られざる高配当連続増配株です。
なんと12期連続増配中です。
つまり、保有する期間が長いほど、配当利回りが高くなります。
ちなみに管理人の場合ですが、平均取得価格1,048円で600株購入しました。
2023.11月期の配当金は46円なので、配当利回りは、4.39%と十分すぎます。
さらに株主優待分(3,000円×2つ)を加えると、利回りは5.34%に跳ね上がります。
持てば持つほど利回りが騰がっていくところが高配当連続増配株の魅力です。
最近のヒューリックは、毎年3円の増配を続けています。
10年先を見据えると、+3円の増配が、30円となります。
(妄想注意)
10年後、46円が76円に!(妄想です。)
カタログギフト(6,000円相当)を加えると、100株あたり96円相当となります。(妄想注意です。)
1,387円の株価でも、利回りは6.92%となるかもです。(妄想)
管理人の場合は、なんと9.17%となるかも?
高配当連続株投資は、10年後、20年後先を考えるととても安心して投資することができます。
今一番人気の投資法が、高配当連続増配株投資である理由がお判りになられたでしょうか?
しかもヒューリックの場合、豪華な株主優待もあります。
人気の訳がわかります。
5 そんなにヒューリックの優待品はすばらしいの?
ヒューリックの株主優待は食品に特化した株主優待です。
3,000円相当品とヒューリックは言っていますが、実は4,400円で販売されています。
1,400円分多い隠れ優待のようなものです。
どおりでカタログギフトのクオリティが高いわけです。
[リンベル カタログギフト] サターンコース|カタログギフトのリンベル[公式]
管理人は実際2023年に2つの優待品が贈呈されました。
もらってはうれしいですが、あまりにイメージを膨らましてはガッカリ感の方が大きくなってしまいます。
ふるさと納税返礼品レベルのものと考えておけばいいと思います。
個人的には、最近多いQUOカードの選択肢もあれば最高です。
6 新NISAの開始時期
新NISAのスタートは、2024年1月1日となります。
新NISAでは、年間240万円の株式投資+年間120万円までの投資信託の枠内であれば、恒久的に売買に伴う譲渡所得と配当金に伴う配当所得が非課税となります!
それが個人1人当たり5年分まで適用となります。
つまり、株式投資枠は計1,200万円まで、投資信託枠は計600万円まで、合計1,800万円まで20.315%の税金が非課税となります。
たとえば、枠をフルで活用し、年間5%の配当利回りの株式に投資すれば、5年後には60万円の配当金を手に入れることができます。
これが非課税となります。
なんと年間12万1,890円の課税分が非課税となるわけです。
ところが長期継続株主にとってはこれが実に悩ましい問題となっています。
旧NISAから新NISAへの移管(ロールオーバー)はできません。
また、NISA枠でない特定口座から新NISAへの移行もできません。
新NISAを適用するには、新NISAで新たに買い直しするしか方法はありません。
また、新NISAが適用される2024年1月以降まで待つのも値上がりしてしまう可能性もあります。
2025年に株主となった人は、新制度が適用され、2028年より6,000円相当品が進呈されます。
この経過措置からも2023年12月までにヒューリックの株主となるのが一番お得となるはずですが、新NISAのことを考えるとそうでもないのが悩ましいです。
7 ヒューリック株主優待新制度と新NISA
折しも、ヒューリックは2025年より株主優待性を変更します。
新NISA制度スタートは2024年1月よりです。
これから保有したい人もすでに保有している人も、いつ買うかがとても悩ましいです。
まだヒューリック株を保有していない人の選択肢は2つです。
1 2023年12月までに現NISAまたは特定口座で買っておく
現NISA期限内(5年以内)に、新NISAで買い直しする
2 2024年1月以降に新NISAで買う
すでにヒューリック株を保有している人の選択肢は2つです。
1 2024年1月以降、現NISA有効期間内に新NISAで買い直しする
2 現NISAのままにして放置する。(期限が切れたら特定口座に自動移管)
ただし、買い直しは、新NISA人気で高値で買わざるを得なくなるリスクがあります。
また、2024年までにヒューリック株を新NISAで買うか買い直しすれば、2026年の優待はありませんが、2027年より6,000円相当品の優待は適用されます。
保有しない人にとっては2023年中に旧NISAで買っていた方が、2024年から優待品をもらえますが、5年経つと旧NISAは終了です。
いずれ買い直しをしないと配当金が非課税ではなくなります。
ヒューリックの配当金は、2023年11月期は46円です。
300株の場合課税額は、2,803円です。
2,803円を徴税されたまま、株主優待を堪能するか?
それとも、2025年以降2年間カタログギフト優待がもらえなくなっても新NISAに移行した方が得か?
もちろん長期的に見れば、現NISAで売却し、新NISAに移行した方が売却益(キャピタルゲイン)が非課税となり、恒久的に配当益(インカムゲイン)が非課税となり、お得です。
でも面倒です。
管理人のように資金力のない人間は、いったん現NISAで売却してから新NISAでの買い直しとなります。
現状のように株価全体が騰がっている場合、前もっての売却はとてもリスキーです。
判断は個人にゆだねられています。
優先順位は、売却益及び配当益>株主優待であることが頭ではわかっているつもりです。
しかし、一度株主優待の世界にどっぷり漬かってしまうと、むしろ株主優待を優先したくなる自分がいます。
株主優待が大好きな人はご理解いただけるのではないでしょうか?
判断する期限は短いです。
ヒューリック株主優待新制度は、新NISA制度を真正面から取り組まなければならないことを教えてくれました。
逃げちゃダメです・・・。
8 まとめ
株主優待超人気のヒューリックが2025年より2年縛りという株主優待制度を変更します。
新NISAで保有している長期継続株主も避けては通れない制度変更です。
現NISAは新NISAに移管(ロールオーバー)はできないからです。
だからといって、買い直しして新NISAに移管すると、これまでの長期継続保有の権利が失われてしまいます。
これはヒューリック株だけの問題ではありません。
他の長期継続を優遇する株も同様です。
優待最優先で考えるなら、現NISAのまま保有するのが一番面倒ではありません。
現NISAの期限が切れればし、課税口座(特定口座)に自動移管してくれるからです。
ただし、現NISAで含み益があると、特定口座に自動移管してしまうと、いずれ売却時には、20.315%の税金が控除されてしまいます。
また、買い直しで株価が高くとも、配当益は恒久的に非課税となるので長い目で見れば結局はお得となるはずです。
いずれにしろ現NISAをフルスペックで利用している株主は、新NISAの期限内に結論を出さなければなりません。
NISA口座で大きな値上がり株を保有している場合は、特定口座に強制移管される前に売却した方が賢明です。
ヒューリック株を始め、すでにNISAで長期継続保有株主優待銘柄を保有している人は、2024年1月以降細心の注意を払って現NISAで保有している株式の行先を検討しておかなければなりません。
なお、こういった問題が噴出しているので、現NISAから新NISAへの移管について、いろいろと検討はされているようですが、答えが出るまでには至っていません。
金融庁や各証券会社のニュースなどで、最新の情報を入手できるように注意しておいた方がいいと思います。
くれぐれも株式投資は、自己責任によりご判断ください。
なお、本記事はあくまでも株式投資に身も心も委ねるポンコツ盆栽株主の見解による記事です。
確実さ正確さを求める場合は、金融庁や各証券会社にお問い合わせ願います。
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それではまた